「コレステロール=悪」は嘘だった!アメリカではコレステロール低下治療を停止

「コレステロール=悪」は嘘だったんですよ。

2015年にアメリカ政府の食生活ガイドライン諮問委員会が「コレステロールの摂取制限は必要ない」と発表したそうです。

ということで皆さん、高コレステロールは気にしなくても大丈夫です。

【参考】日本動脈硬化学会コレステロールに関する声明

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どうしてコレステロールが悪者にされたのか

そもそも、どうして「コレステロール=悪」という流れになったかは、こんな歴史があります。

1900年代以降アメリカは心筋梗塞で死亡する人が多くて、この原因が動脈硬化のせいだと思われていたんですね。
で、動脈硬化の部分を調べたところ、コレステロールが見つかって、そのことを発表したんです。
その結果「コレステロールは悪者だ!」となってしまったそうです。

歳を取るとコレステロール値が上がるのは正常なことだった

歳を取るとコレステロール値は自然と高くなるんですが、これは正常なことだったんですよ。
体内の組織が弱っていくと、弱った部分の修復のために材料としてコレステロールが必要になります。

高齢化していくと体も弱るから、「修復するぞ~」とコレステロールを体に沢山蓄えようと、LDL受容体が調整するんです。
動脈硬化部分にコレステロールが集まっていたのは、単に血管が痛んでいて、修復しようとしていただけだったんですね。

なのに、「コレステロール高=動脈硬化の原因=悪」という誤った認識で歩んできてしまったので、いろんな薬が開発されてコレステロール治療が行われてきたのです。

結果的に、これらの治療は無意味だったことが分かって、アメリカではコレステロール低下治療を停止した、という経緯です。
コレステロール治療薬の中には副作用の強いものもあって、特にスタチン系の治療薬は横紋筋融解症を引き起こすものもあるそうです。

じゃぁ動脈硬化の犯人は?

心筋梗塞を引き起こす動脈硬化の本当の犯人は”炎症”だったんです。

そして炎症を引き起こす原因は、「喫煙」「高血圧」「肥満」「ストレス」「老化」。
正常な生活と運動などをしていれば炎症は防げるんですが、治ってもまた炎症を起こすような生活をし続けて、炎症と治癒を繰り返した結果、その部分が熱く盛り上がってかさぶたのようになってしまいます。

これが動脈硬化の本当の原因で、コレステロールは体を修復しようとする材料として集まってただけだったんです。

実は「コレステロール=正義の味方」だったんです。

日本のコレステロール低下治療中止はいつから?

アメリカがコレステロール低下治療を中止したということで、おそらく近いうちに日本も治療中止の流れになるだろうと言われています。

日本では高コレステロールに対する治療で食事制限は無くなっていますが、未だに投薬は行われているんですよ。

さらに2007年に、総コレステロールは動脈硬化に関係がないことを認める新ガイドラインを日本でも発表しているんですが、未だにコレステロール低下治療を行っているって不思議ですよね。
実際、アメリカがコレステロール低下治療を中止した話を知らない医師もたくさんいるのも問題。

注意したいのは、「高コレステロールは食事制限が必要ない」というだけであって、「肥満の人は食事制限は必要」ですからね!

太ってるのに運動しない・酒タバコは飲むしラーメン大好きオジサンは、ちゃんと食事制限かけないと、未来の子供に迷惑掛けながら死にます。

「卵は1日1個まで」も嘘

私が子供のころは母から「卵を食べ過ぎるとコレステロール上がっちゃうから、1日1個までだよ」と教えられてきましたが、これも嘘でした。

その証拠として、卵を1個も食べない人と週に21個食べる人とのコレステロール値を比較したところ、平均ではほとんど変わらなかったそうです。

体内のコレステロール量はLDL受容体で調整されるから、基本的には卵3個程度じゃ全く問題無いそうです。


ほんと、何が正しくて何が間違っているのかの判断が難しい世の中ですね。
とはいえ、生活習慣が大切ってことだけは正しいと思います。

【参考書籍】