さんさ踊り清流初心者練習会photo by fiicker hiro

9月から始まった盛岡さんさ踊り清流の初心者練習会も1カ月が終わり。

練習会初日に来ていた太鼓のメンバー(今年から始めた人)は、最初は12人くらいはいたと思いますが、次の週はちょっと減り、昨日は6人にまで減っていました。

どんな事情で来なくなっているかは分かりませんが、昨日思ったのは「恵まれた環境でも続けられるかは別問題だな」ということです。

続けられる人と続けられない人の差

私がさんさ踊りを始めた時に加入した団体のさんさ好みだと、基本的に中にいるメンバーから話しかけてきて教えてくれることはあまり無くて「周りを見て覚えて。分からない事があったら聞いて」というスタンス。

「教えてください」と自分から言えない人は「ちゃんと教えてくれない」と言うこともしばしばあります。(聞けば教えてくれるんだけど)

私も加入して半年くらいは「すごく自主性が尊重されたシステムだなぁ。でも放置されてる気分にもなるなぁ。」と思ってましたよ。
(追記.今太鼓は内村さんが教えてくれています)

そんな中で続かない人、来なくなる人を見て、「自分から話しかけていけないタイプの人は続けていくハードルが高いんだろうなぁ」と私は思ってたのですが、その人が続けていけるかは「メンバーが話しかけてきて教えてくれる環境があること」などの団のスタンスやシステムの問題ではないらしい。

恵まれた環境だから続けられるわけではない

盛岡さんさ踊り清流は、どんな人へでもしっかりと初歩から指導してくれるという、素晴らしく恵まれた環境なんですよ。

普段の練習とは別に初心者練習会日を設けて、これから盛岡さんさ踊りを始める人の為に現メンバーが別に時間を割いて会場に足を運んで、付きっ切りで細かく教えてくれるんです。

自主性尊重システムを経験してきた私からすれば、「清流すげー!」と思ったんです。
「こういうシステムが出来上がってるところなら、続けられる人は多いんじゃないかなぁ」とも最初は思ってたんですよ。

ところが現実は、これほど恵まれた環境とシステムがあっても来る人が減る。
「なんでかなー」と考えて出た結論が、

続けられるかは「やりたい」の熱量の差が関係している

続けられるかは、『どれだけやりたいか』の熱量の差が大きく関係しているんじゃないかな、ってことです。

例えば「清流の踊りをやりたい」と10人の人が言ったとします。
でも、その中でも「凄くやりたい」と思っている人もいれば、「ちょっとやってみたい」という人もいます。

ちょっとやりたい人の場合

「ちょっとやりたいタイプ」の人の場合は、自分の生活の中でその優先順位が低い事が多い。

その結果、練習会日があったとしても「今日は別のことで忙しい」という理由で1回休む。
さらにスタートアップの時は1回の練習で進んでいることも大きいから、1回休むと「もう周りに置いていかれてるかも、でも1回くらいならまだ大丈夫かな」と思う。

ところが次の週の練習日も何かと忙しいうえに、練習を1回休んだことで付いていけるか心配になって、足が遠のく。

結果、行けなくなる。

凄くやりたい人の場合

対して「凄くやりたいタイプ」の人の場合。

生活の中で練習に行く優先順位が高いので、仕事が忙しくても何とかして練習に行く。

どうしても都合が付かなくて1回練習を休んだとしても、頂いた太鼓の譜面見たりYoutube見たりして個人練習して何とか皆に付いていこうと頑張る。

個人練習をやってるから、練習を1回休んでも「次の練習でも何とか付いていけるかも」と思って足を運ぶ。

結果、続く。
忙しくても「凄くやりたい」と思っているから何とかして続ける。

練習に足を運ぶことがどんなに大事か

いろいろ書いてきましたが、やりたい熱量の差に関係なく「練習に足を運ぶ」という行動が大切だと思います。

最初に「やりたい」と感じた気持ちに嘘は無いだろうし、どんなに自分の歩みが遅くても何回練習を休んでも、練習会場にさえ足を運んでしまえば体を動かして練習をするし、何回も足を運べば顔も覚えてもらえて少しずつコミュニケーションも生まれます。

練習に足を運べば、「後退する」ってことは絶対なくて、1ミリでも前に進むんですよ。

だから、あれこれ考える前に動く、足を運ぶって事が大事だと思います。
行動する前からあれこれ考えると、人って行動しなくなりますからね。

「やりたい」という気持ちが少しでもあるなら、自分がどんな状況だとしても足を運べるなら運んだ方が良い方向に進むと思います。