政府が地方創生のために「旅館やホテルが半額で泊まれますよ」というふるさと旅行券。

例えば岩手おもてなし旅行券の場合だと、3000円分の旅行券が宿では6000円分、一人1回の宿泊で3枚まで使えるので、1泊18,000円のまでの温泉旅館なら半額で利用できてしまうという素晴らしい企画。

ところがこの旅行券は抽選方式で、メールアドレスの分だけ抽選できてしまう。
一応住所なんかも登録する必要がありますが、偽名と偽住所を書いても全く調べられない穴だらけのシステムで販売した結果、


【悲報】地方創生のための「ふるさと旅行券」がヤフオク違法転売でピンハネ出品されまくり!


ヤフオクのおもてない旅行券【出典:ヤフオク】

本来一枚3000円で買える旅行券がヤフオクにて4,000円で転売されまくり!!
それでも30%オフくらいで宿が利用できるから、本当に旅行券が欲しかった人で抽選に漏れてしまった人は、こうしてピンハネされたことを知りながら泣く泣く入札している現状。

ふるさと旅行券の公式サイトには「オークションサイトでの転売が見つかった場合は法的措置を取らせて頂くことがございます」と書いてはいますが、結局何もお咎めなし。
法的措置取る場合は人件費も時間もかかることだろうし、自治体と政府は見て見ぬふりをしています。

これ、岩手県だけじゃなくて全国のふるさと旅行券で起きていることですよ!

【祝】今年から転売不可システムを一部導入

青森ふるさと旅行券【出典:楽天トラベル】

ところが、楽天トラベル・じゃらん・近畿ツーリスト・ヤフートラベルなどがふるさと旅行券と提携して、これらのふるさと旅行券が転売できないシステムも導入し始めております。

どういうシステムかというと、

楽天トラベルか近畿ツーリストのサイトで宿を予約

宿泊予約番号発行される

ふるさと旅行券申請ページに、宿泊予約番号を入力して旅行券申請

旅行クーポンがメールで届き、自分で印刷&宿で本人確認書類(免許証や保険証)を見せる



つまり、宿を予約しないとふるさと旅行券が手に入らないシステムを導入しているんですね。

宿で予約者本人の確認をする必要があるから、これなら絶対転売されることはないし、政府や自治体の手間もなく旅行会社のサイトも潤うし、本当に泊まる人だけが旅行券を入手できる素晴らしいシステム。

年末に星野リゾート青森屋に泊まる予定だったので、早速このシステムで予約しました。
通常宿泊費二人で4万円が3万円に割り引かれてめっちゃお得!!

まだ全国のふるさと旅行券には導入されていませんが、今後このシステムの導入が増えることに期待!

ってか最初からこうしろよ・・・。

とはいえ、まだ紙の旅行券も販売・・・

ですが転売ができる紙の旅行券もまだ発売しています。

残念ながら、インターネットがよく分からないお爺ちゃんお婆ちゃんだと、紙の旅行券じゃないと買えないし、「クーポン発行?予約番号?へ???」となりかねない。
世の中お金ため込んでるのが70歳以上の方々なので、この世代からお金を使わせるためには、どうしても紙の旅行券はまだ必要になってしまうのですね。

とりあえず、ふるさと旅行券の転売屋さんには、いつの日か天誅が下りますようにとお祈りしております。