今の会社が嫌だ、度重なる転勤が嫌だ、我慢できない。
となると、考えることは”転職”。

転職で一番気になることは勿論「転職後の年収がどうなるか」なんですが、厚生労働省の転職入職者の賃金変動状況データを見ると、年収が変わらない、または下がる人は全体の7割で、上がる人は3割くらいなんですね。

こちらが厚生労働省の元データです↓。

厚生労働省転職入職者の賃金変動状況

年齢帯で見るとちょっと違っていて、39歳までは年収が上がる割合は37%ほどと比較的高くて、40歳になると一気に落ち込んで33%に、45歳になると26%まで落ち込む。55歳には21%しかいない。つまり、特殊技能があったり余程の能力がある限られた人だけが、転職して年収が上がる。

対して残りの転職組7割の人は、特殊技能も秀でた能力も持ち合わせていないので、年収は変わらないか下がる。

雇う側からしたら雇うからには会社の売り上げを伸ばしてくれそうな人材が欲しいし、かつ人件費のコストはなるべく抑えたい。ヘッドハンティングでもない限り、「前の会社に不満が・・。」「転勤が嫌で」という人は人事にあっさり見破られてしまって、給与提示の際に足元も見られてしまうわけ。

転職する側も採用されたいから、大して交渉も出来ずに転職先が提示した給料と年収の数字に妥協してOKをしてしまうケースが多い。その結果、年収は変わらないか下がる方が圧倒的に多くなる。

って、知り合いの転職エージェントの人が話しておりました。

年収が下がる人は50万円~100万円下がるのはザラ

転職して年収が下がる

年収が下がらないことはまだ良い方で、下がる場合は50万円~100万円くらい下がるのはザラにいるそうです。場合によっては150万円~200万円下がる人もいます。

「え!そんなに下がるの?」と思われると思いますが、前職で1000万円もらっていたのが200万下がるケースと、500万円もらっていた人が200万円下がるケースもあります。もともとの年収が高いほど、転職してがっつり下がる人の方が多いそうです。

年収500万円くらいの場合なら、下がっても50万円前後くらいが多いとのこと。とはいっても大きな減収ですよね。

年収減でも転職するか?

年収が上がることが分かっていれば手放しで喜んで転職も有りですが、多くのケースでは年収減を覚悟して転職活動に臨む必要があります。

健康にかかわる理由での転職は仕方ないと思いますが、特に生死にかかわるような理由じゃない限りは、今の会社に居続けた方が良いと思うんですよ。年収下がるのはこのご時世、ほーーんと厳しいです。言い方が悪いですが、この世の中9割のことはお金で解決できてしまうんです。保険や税金も年々上がっていて、ますますお金が必要な時代ですからね。

そして転職したい理由を作っている大きな原因って、実は”自分のエゴ”であることが多いんですね。

「自分はもっと良い給料をもらってよいはずだ」「会社が認めてくれない」って思っている人ほど、実は大した仕事ができていなくて会社に認められず、会社から浮いた存在になってしまっていることに自分が気付いてないことが多いんです。

自分に余程の能力や特殊技能が無い限り、転職はお勧めしませんよ。
今の会社で生きていく方法を模索した方が、よっぽど効率良かったりします。