年金制度廃止

年金制度や特養制度を効率管理するために、マイナンバー制度を利用するという特集がテレビ放映されていました。

年金制度を廃止にしたらどうなるんだろう?」という、ふとした思い付きで年金の現状を調べてみると面白い事が分かりました。

結論、今の年金制度はいずれ間違いなく破綻します。

僕が65歳以降受け取れる年金額

まず将来の自分がどのくらい年金がもらえるかが気になりました。

日本年金機構「自分でできる年金額簡易試算」で調べてみると、

年金給付額試算表

年間141万円でした。月額約12万円です。本当でしょうか?

年金総額

上記は社会保険庁で公開している年金受給額の推移。平成19年までしか公開されていませんが、受給額は約17兆円。そして平成23年度の受給額はなんと50兆円を突破しています。

金額に準じて年金受給者数も年々増加。平成23年では約3700万人で、年3~4%ずつ年金受給者は増加しています。

それに対し、年金支給を支える加入者は約6800万人。現役1.8人で、1人の受給者を支えている計算になります。1999年には年金受給者1人に対して現役は2.54人、2004年度には2.18人でしたが、少子高齢化社会で年々減り続けています。

受給者が年約3%増え続け、加入者が約1%減り続けるとどうなるでしょう?簡単な試算をしてみたら驚きの結果が出ました。

年金試算表

平成39年には、年金を支える加入者よりも、受け取る側の人数が追い越してしまいます。つまり今から14年後には、年金加入者一人が年金受給者一人の為に働かなければいけないということです。

年金給付額試算表

そこで先ほどの年金機構で出した試算表に話を戻すと、僕が月額12万円の年金をもらうという事は、若者が自分の給料から12万円の年金を払うということですよね。

厚生年金であれば半額は企業負担ですが、現在第2次ベビーブーム恩恵化の状況で日本はこんな状況です。日本経済が今後上向きになる可能性は恐ろしくなるぐらい低いだろうし、企業が厚生年金一人あたり6万円負担してくれるとはとても考えられません。

結論、日本年金機構の試算表は間違いだし、こんな見通しが出ているのに年金制度が継続していくはずがありません。今のままの年金制度は近い将来、間違いなく破綻するでしょう。

【幸呼来】戦前は年金制度は無かった。

戦前の年金制度

そもそも年金制度が始まったのは戦後です。それまでの日本人は死を迎えるまで働いていたんですよね。であれば、年金制度が無くても生きていけるということです。

今では年金をもらえることが当たり前になっていますが、これからは「年金はもう貰えないもの」と思った方が、きっと前向きに生きられると思います。

少子高齢化が進むと、2030年には労働者が1000万人も減少します。そういう状況に備えて、「会社組織内だけで稼げる人間」よりも「どこでも稼げる個人」になるためのスキルアップをしていくことが、これからの時代では必要なんだと思いました。