「iPhone使ってみたいなぁ。でもAndroidとどう違うんだろう?」
と疑問をお持ちの方の為に、iPhoneとAndroidの違いと比較を解説します。
これからスマートフォンを買う人や機種変更される方の参考にしてください。
iPhoneとAndroid機能の違いと比較
iPhone6以前の機種ではおさいふケータイが使えない
iPhoneとAndroidの大きな違いの一つが、iPhone6以前の機種ではおさいふケーターイが使えない事です。(iPhone7以降は対応)
【Androidおサイフケータイ対応マーク】
日本のAndroidスマホの多くは背面に↑のような「おサイフケータイ対応」を意味したマークが入っていて、スマートフォンでモバイルSuica、iD、nanaco、QUICPay、WAON、楽天Edyなどの電子マネーを使う事が出来ます。
ですがおサイフケータイは日本独自のため、海外のスマートフォンであるiPhoneでは使う事が出来ません。
そこでiPhoneユーザーの多くは、iPhone専用の手帳やケースにSuicaカードを入れて、レジや改札で電子マネーを利用しています。
デメリットは、手帳やケースの分だけ重さも大きさも増してしまうことです。
ですがこの度iPhone7から日本独自のFelica機能が搭載されて、「Apple Pay(アップルペイ)によるSuicaのチャージと利用が出来るようになりました。
電車やコンビニで利用できます。
iPhoneはモバイルSuicaが絶対に使えない
iPhoneケースに電子マネーカードを入れて代用は出来ますが、アプリのモバイルSuicaだけはiPhoneでどう頑張っても使うことは出来ません。モバイルSuicaはAndroid専用アプリになっているからです。
モバイルSuicaのメリットは、定期券・新幹線・特急券が通常より最大10%オフで購入できることです。
私はよく新幹線を利用しますが、えきねっとの得だね切符が売り切れている場合、必ずモバイルSuicaで新幹線切符を購入します。盛岡~東京間で往復1500円ほど安く買うことが出来ています。
日本でもApplePayの利用開始
iPhone6から”NFC”という世界統一規格のおサイフケータイのような機能が搭載されて、アメリカでは「Apple pay」という名前の電子マネー導入が進み始めています。
日本での導入も心待ちにされていましたが、iPhone7の発売を機にApplePayも日本でできるようになりました。ですが、NFCを使わずに日本独自のFelica機能を使いますので、iPhone7とiPhone7plus移行の機種のみでの利用に限られます。
【関連記事】NFCとは?
Androidは防水・防塵対応機種有り、iPhoneは7以降の機種のみ
【水をかけても問題無いAndroidスマホXperia】
iPhoneとAndroidの大きな違いの二つ目が、防水・防塵です。
Androidは防水・防塵の機種が多いのに対し、iPhoneではiPhone7とiPhone7plus移行の機種以外は防水・防塵ではありません。
スマートフォンに防水・防塵性能があると、
- トイレや水場に落としても壊れない
- 砂場・海でもスマートフォンが使える
- お風呂場でLINEやメール返信、読書、映画を見ることが出来る
- 雨天のイベントでも写真撮影が出来る
- 突然の大雨で濡れても壊れない
上記のようなメリットがあります。
iPhoneでどうしても防水・防塵として使用する場合は、↓のような専用ケースを利用することになります。
これらの特殊ケースを利用することで、iPhoneでも防水・防塵仕様にすることは可能ですが、デメリットはケースの分だけ重く大きくなってしまうことです。
iPhoneには戻るボタンが無い
iPhoneとAndroidの大きな違いの三つ目が、「戻るボタンの有無」です。
【Androidのボタン】
Andoridはディスプレイ上に、「戻る」「ホーム」「メニュー」の3つのボタンが表示されています。
この中で「戻るのボタンが有るからAndroidにした」という人もいるくらいです。
例えば、ネットを見ている時に前のページに戻りたい場合、スマホの設定をしている時に前の画面に戻りたい場合は、片手操作でも親指で戻るボタンをタップすれば、前の画面に戻る事が出来ます。
iPhoneには戻るボタンが無く、ホームボタンしかありません。
ではiPhoneの場合はどうやって前の画面に戻るかですが、
基本的にはネットを見ている場合は、画面を右にスワイプするか、画面左上の「←マーク」をタップすることで前の画面に戻る事が出来ます。
両方使って頂くと分かるのですが、「Androidの戻るボタン」の方が楽です。ボタンを親指でタップするだけですからね。
スマートフォンを使っていてよく使う動作の一つに「前の画面に戻ること」があるので、これが簡単かどうかがスマートフォンを選ぶ時のポイントになる人が多いようです。
iPhoneとAndroidの文字入力の違い
iPhoneとAndroidの大きな違いの最後が「文字入力の違い」です。
iPhoneの文字入力
【iPhoneの文字入力パネル】
まずはiPhoneの日本語入力フリックパネル。
例えば「あ」をタップすると十字に「い・う・え・お」が表示される。
これはiPhone版日本語入力のATOKアプリを入れても同じです。
iPhoneのアルファベットキーボードは、1画面中にはアルファベットとハイフンのみ。
数字と記号入力は、さらに2つの画面に切り替える必要があります。
これが結構面倒です。
入力した文字を訂正する際、入力した文字列の途中にカーソルを移動させたい場合は、iPhoneには左右のカーソルキーが無い為、文字列を長押ししてカーソルを移動させる方式です。
これが結構大変で、移動させたい部分に上手くカーソルが合わせられない事があります。
Androidの文字入力
Androidの場合もiPhoneと同様の十字フリックがありますが、多くの人がATOKアプリを使っているので、ATOKフリックの入力方式で解説します。
AndroidのATOKアプリが素晴らしい点は、この扇形のフリック入力方式があること。
iPhopneだと十字フリックだから、上下左右に何の文字があるか頭を回転させる必要がありますが、Androidの扇形文字入力フリックだと、「なんとなくこの方向に指を滑らせば「え」が入力できる」という感覚で文字入力が出来ます。
さらに、小文字にしたり濁点を付ける場合、フリックの下に指を滑らすだけで良い。
Androidの数字・英語入力は、1画面中に全て収まっているので、キーボード画面を切り替える必要がありません。
記号入力も1画面中に全て収まっています。iPhoneだと2画面切り替える必要があるので、文字入力の手間はAndroidの方が断然楽です。
Androidには左右のカーソルキーがあるため、文字列の訂正でカーソルを移動させることがスムーズです。
iPhoneは仕様上の問題でこの左右のカーソルキーがありません。iPhoneのATOKアプリを入れても同様にありませんので注意が必要です。
iPhoneとAndroidの文字入力を比較した感想
iPhoneとAndroidの両方を使っている感想では、AndroidのATOK文字入力は素晴らしいの一言です。
スマートフォンを使う上では、文字入力の動作が一番多いですよね。
ですので、この部分をどのくらい重視するかも、iPhone・Androidの端末どちらを選かのポイントになります。
なぜiPhoneでAndroidと同じように出来ないか?疑問に思われることでしょう。
これは、アップル側がキーボードの仕様プログラムを全て公表していないので、アプリ側でフリック入力やキーボード配列を変更できないためです。
その他細かな違いと比較
iPhoneにはSDカードスロットが無い
Androidの機種は基本的にマイクロSDカードスロットがありますが、iPhoneにこのスロットがありません。
ですので、沢山写真や動画を取りたい人でiPhoneを購入する場合は、最初から64GB~128GB以上の端末を購入することになります。
Androidだと電話帳やそのほかのデータをSDカードにバックアップして、買い替えの際はSDカードを挿し込めばOKです。
しかしiPhoneの場合は、iCloudという月100円~300円のクラウドストレージサービスに加入して、そこへバックアップを取ることになります。
iCloudは5GBまでは無料ですが、すぐに満杯になってしまいますので、iPhoneユーザーの多くが有料のiCloudに加入しています。
iPhoneではワンセグTVが見れない
iPhoneではワンセグTVの機能がありません。
スマートフォンでテレビを見たいと思っている人は注意しましょう。
アプリに互換性が無い
iPhoneとAndroidのアプリは互換性がありません。
もし今までAndroidで沢山の有料アプリを買っていてiPhoneに機種変更した場合、アプリは全て買い直しになるか、同じアプリがアップルストアに無い可能性もあります。
また、iPhoneとAndroid両方に同じ名前のアプリがあったとしても、使い勝手や仕様が違うことが多いです。
動作の速さやスクロールのスムーズさ
よくいろんな人が「iPhoneはぬるぬる・サクサク動く」という表現で書いたりしていますが、最近のAndroidでも同様に「ぬるぬる・サクサク」動きます。
参考までに、私がiPhone6sとXperiaZ3Compactでネットの閲覧操作動画を撮影しました。
【2015年9月に発売されたiPhone6sのスクロール動画】
【2014年11月に発売されたXperiaZ3Compactのスクロール動画】
両方見て頂けると分かりますが、iPhoneとAndroidでネットの閲覧のスムーズさにはそれほど差はありません。
ですが、iPhone6sの方が新しい機種でCPU処理速度が向上していることもあって、タッチの感度や画面表示の速度はAndroid機種よりも高くなっています。
iPhone7以降もCPU性能はグレードアップされていますが、iPhone6sと比べると大差ありません。スマートフォンの性能は、もう必要十分になってしまったのです。
カメラの性能の違いと比較
iPhoneのカメラは色味が強めに出ます。
Androidのカメラはメーカーや機種によりので一概には言えませんが、私が今まで見たきたAndroidスマホのカメラを見ると、
SONYは青めに、GALAXYはiPhoneに近い色味、ArrowsとAQUOSはSONYとiPhoneの中間という感じです。
画素数はどの機種も800万画素~1200万画素あるので、B4版~A3版などの用紙に印刷することが無い限り、どのスマートフォンで撮影してもそこそこ綺麗な写真が撮れます。
私がiPhone5s、iPhone6s、XperiaZ3Compact、一眼レフで撮影した比較写真を載せておきますのでご参考ください。
【iPhone5sカメラ室内撮り】
【iPhon6sカメラ室内撮り】
【XperiaZ3カメラ室内撮り】
【一眼レフEOSkissの画像】
さすがに一眼レフの撮影だと大幅に違いが分かりますが、スマートフォンのカメラだと今はどの機種でもそれほど大差無いことがお分かり頂けると思います。
バッテリーの持ち時間の比較
ちょっと前までは「iPhoneはバッテリーの持ちが良い」と言われてきましたが、ディスプレイが大型化してきたiPhone6以降ではAndroidと差がほとんど無くなりました。
iPhoneのバッテリーの持ちが良かったのは、iPhone5sまでディスプレイサイズが4インチと小さかった為、単純に電力をあまり食わなかったからです。
もしバッテリーの持ちが良い端末を選ぶのであれば、iPhone5sがお勧めです。
購入して2年経過した今でも、iPhone5sのバッテリーは待機しているだけなら1日で10%ほどしか減りません。
ですがiPhone6sやXperiaZ3Compactの場合は、1日待機させた状態だとバッテリーは20%ほど減ります。
普通に1日使っていれば、50%ほどは減ります。
iPhoneにはストラップ穴が無い
iPhoneにはAndroidにあるようなストラップ穴がありません。
「どうしても思い出のストラップを付けたい」という人は、ストラップホール付きのケースを使用しましょう。(ただしケースの分重くなります)
赤外線通信機能の有無
iPhoneには赤外線通信機能がありません。
ですが、今やAndroidスマートフォンでも赤外線機能を削除し始めているので、よほど特殊な事情が無い限りこの機能の有無は問題にならないと思います。
iPhone5s以降は指紋認証でロック解除できる
iPhone5s以降から、ホームボタンを指で触る事で端末のロックが解除できる「Touch ID」という指紋認証機能が搭載されています。
iPhoneを使用してて「これは楽ちんだ」と感じる部分です。
Androidスマートフォンの多くは、暗証番号を入力したりパターンや顔認証でのロック解除です。
ですが最新機種のXperiaZ5以降でも指紋認証でのロック解除機能が搭載されました。
iPhone6sから3Dタッチが搭載された
iPhone6s以降、「3Dタッチ」という機能が搭載されました。
これは、ディスプレイを押す力の加減を判別する機能ですが、今のところほとんど役に立っていません。
iPhone6sを購入した人でもこの機能があることすら知らない人が多いくらい、用途も役立ち度も不明な機能です。
今後3Dタッチ対応のアプリが出るかもしれませんが、あまり便利な機能ではありません。
iPhoneとAndroidの違いと比較まとめ
以上、iPhoneとAndroidの違いと比較をまとめです。
- iPhone6以前の機種ではおさいふケータイが使えない(モバイルSuicaアプリは全機種利用不可)。
- Androidは防水・防塵対応機種有り、iPhoneは7以降対応。
- iPhoneには「戻る」のボタンが無い。
- iPhoneとAndroidでは文字入力方式やキーボード表示量が違う。
- iPhoneにはSDカードスロットが無い。
- iPhoneではワンセグTVが見れない。
- カメラの画質は大差ない。
- iPhoneとAndroidではアプリの互換性が無い。
- 動作の速さやスクロールのスムーズさはiPhone・Androidとも殆ど変わらない。
- バッテリーが長持ちしたのはiPhone5sまでで、iPhone6以降はAndroidと大差無い。
- iPhoneには赤外線通信が無い。
- iPhoneにはストラップ穴が無い。
- iPhone5s以降は指紋認証でのロック解除機能「TouchID」が搭載。AndroidではXperiaZ5以降搭載。
- iPhone6s以降、ディスプレイのタッチ圧力の強さを感じる「3Dタッチ」が搭載されたが、用途が明確になっていない。
- 機種端末代が異常に高い!
iPhone・Androidどちらを選ぶべきか?
両方の端末を使っている私の感想としては、「スマートフォンを使う明確な目的が無ければ、欲しいと思った方を選べば良い」と思っています。
なぜなら、iPhoneとAndoroidどっちの機種でも、生活の中でよく使う部分は結局それほど変わらないからです。
スマートフォンで主に使用する機能は、「LINE・ネット閲覧・電話・カメラ撮影・スケジュール管理」の5つですよね。これらはiPhone・Android両方で問題無く使えます。
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どうしてiPhoneが売れ続けるのか?
また、「iPhoneが売れ続けている」「どうしてもiPhoneを買い続ける」理由は、生活の全てがアップルの製品になっているからです。
例えばアップルで購入したアプリや貯めた写真・動画などのデータ類は、iPhone、iPad、MacBook全ての端末で同期が出来るのです。
ここでもしAndroidに買い替えた場合、今までアップルので購入したアプリが全て使えなくなります。
よって「買ったアプリがもったいないから次もiPhone買うか」「データの移行がスムーズだから次もiPhoneでいいか」となる人が多いのです。
もし私が「iPhoneかAndroidどっちか選べ」と言われたら
もし私が「どっちか選べ」と言われたらAndroidにします。なぜなら、モバイルSuicaのお得な新幹線料金と、防水でお風呂でも使えるところが気に入っているからです。
ですが、自宅や近場の外出先で使っているのはiPhone6sの方です。
iPhoneを使っているだけで、何となくカッコよくなった気になれるからです。それに、普段使いにおいてはiPhoneの機能で何も問題は起きません。
結局スマートフォンでよく使う機能は、「LINE・ネット閲覧・電話・カメラ撮影・スケジュール管理」になるので、生活の上ではどちらの機種でも特に問題は起こらないのです。
スマートフォンは「これが欲しい」と思った機種を選べば良い
今やiPhone・Android共に性能も機能も大きく向上したので、どれも選んでも使いやすくて良いスマートフォンになっています。
ですので、私のように明確な用途の事情が無いのであれば、直感的に「欲しい」と思ったスマートフォンを選べば良いと思います。
その方がきっと満足するし生活も楽しい。見た目のデザインだけで選んでも全然OKです。
今回の記事がiPhoneとAndroidどっちを購入しようか迷っている方の参考になれば幸いです!
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