ノロウイルスの正しい知識と感染対策

ノロウイルス正しい知識

牡蠣が美味しいシーズンになってきましたが、同時にノロウイルスに怯える季節にもなりました。

ノロウイルスについては多くのウェブサイトで色んな情報が掲載されていて、中には間違った情報や内容が不十分のものもあります。

今日はノロウイルスの正しい知識と感染対策の情報についてシェアしておきます。

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ノロウイルス感染症とは

  • 主症状は、嘔吐・下痢・発熱。
  • 潜伏期間は12時間~72時間(平均1~2日)
  • 通常1~2日で治癒。
  • 免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くこともある。
  • 嘔吐や誤嚥性肺炎による死亡例もある。
  • 症状が治まった後も、便からのウイルス排出は最長で7週間を越える場合がある。

症状は2日で治まったとしても、便をして手を洗わないと2ヶ月近くは他の人に感染させる可能性があるということです。

ここで私達のトイレでの行動パターンを考えてみて欲しい。

トイレ入口のドアを開けて、便をする。場合によっては蛇口をひねって水をだし、その後トイレの出口を開ける為にドアを手で触る。トイレのドアと蛇口は手を洗う前の状態で触られているし、手を洗わない人だって中にはいる。

ということは、不特定多数の人間が出入りするような施設内トイレでは、感染防止はほぼ不可能に近い。

結局、他人からの感染予防にはこれしかない。
「食べる前に手を洗いなさい」

母さんによく言われたのを思い出します。先人の教えは大切である。

ウイルス学的特徴

ノロウイルスの知識

  • ヒトにだけ感染する。
  • 貝同士や動物には感染しない。
  • 試験管内で培養は出来ない。
  • 85度以上1分間の過熱で失活。
  • 嘔吐や誤嚥性肺炎による死亡例もある。
  • 次亜塩素酸ナトリウムに弱い。アルコール消毒は無効。

ここは大事なのでしっかり頭に入れておいて頂きたい。「ノロウイルスに対してアルコール消毒は効かない」という部分。

施設の入り口に置いてあるアルコールスプレーを手に揉みこんでも、ノロウイルスは死なない。塩素系消毒剤で失活するのだが、普通の施設には置いていないので、流水でしっかり手を洗うことが感染防止に繋がります。

ノロウイルスの免疫は付くのか?

  • ノロウイルスは複数のタイプがある。
  • 感染後は防御免疫ができる。
  • 半年程度であれば、同じタイプのノロウイルスに感染しても発症しない。
  • 1度発症して免疫が出来ても、他のタイプに感染すると発症する。
  • 防御免疫は半年程度しか持続しない。

ノロウイルスに対して免疫力は付くけど、半年しか持たないようです。毎シーズン美味しい牡蠣を食べるのは、毎シーズンノロウイルス発症のリスクを覚悟して食べなければならないのです。

結局、人間はノロウイルスに対しては無敵ではいられないということですね。

ノロウイルスの生体濃縮と蓄積

  • ノロウイルスは牡蠣・アサリ・シジミなどの二枚貝に生体濃縮され、蓄積される。
  • アサリやシジミの砂抜きで排水した水が他の食べ物にかかって感染した例もある。
  • ノロウイルスは主に貝の内臓に蓄積される。
  • 寿司屋のホタテは貝柱を食べるので感染の可能性は少ない。
  • サザエやアワビは海藻をエサにしているので、ノロウイルス蓄積は少ない。
  • ウイルスは生体濃縮されていくため、大きい貝ほどウイルス蓄積量が多い。

なるほど。ノロウイルスは生体濃縮されて、食物連鎖で大きい生物にどんどん蓄積されていくわけだ。

あまり意識していなかったが、牡蠣はアサリに比べるとめちゃめちゃデカイ。どれだけウイルスを濃縮してるのか考えると計り知れない。

それを生で丸ごと食べるんだから、体にウイルスを自ら取り入れているようなものである。

でもあの味が恋しくて止められないという人は、ノロウイルスどんと来いの精神で向かっていく覚悟が必要だ。

ノロウイルスの感染防止対策

  • 嘔吐物や下痢便の処理は基準に従って確実に行う。
  • 面会者はマスクを着用。
  • 流水による手洗いを徹底。
  • 消毒は次亜塩素酸で行う。

ノロウイルス感染者と思われる嘔吐物や下痢は、速やかに行う必要があります。消毒メーカーのサラヤさんが分かりやすい処理方法を掲載してますのでご参考にどうぞ。

Yahoo知恵袋に「ノロウイルスに対してマスクは意味が無い」という書き込みがありましたが、これは間違い。

なぜなら、床に付いた嘔吐物が乾燥して、その上を歩いて乾燥した嘔吐物が粉末化。ウイルス入りの粉末が空調でまき散らされて、ノロウイルス感染が広がった例があります。

【参考資料】おう吐物によるノロウイルスの飛散(東京都健康安全研究センター)

普通のマスクだとこの粒子が通過してしまう可能性があるので、感染予防有効性を高めるなら濡れマスクがベストです。

マスクが乾くと、そこに付いたウイルスが飛散する可能性があります。乾く前に次の濡れマスクに交換すればOKです。

消毒するのに次亜塩素酸を持っていない人は、家庭用のキッチンハイターを250倍の水で薄めても同等の効果があります。嘔吐物処理の場合は50倍にしましょう。

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