私は営業職ですが、「今のお仕事は楽しいですか?」と、新しく出会う人に聞く習慣がある。
自分は今の仕事をそこそこ楽しんでいるが、他の人は仕事に対してどう感じているんだろう?という疑問と興味から聞くようになった。自分でも変な質問だと思っている。しかし、この質問をすると、皆おもしろい反応をしてくれる。
まず「ハッ」とした様子を見せて、一瞬止まって数秒考える。
その後、多くの人が「楽しい・・と思ってはいないですね」という回答が帰ってくる。
人によっては「仕事に楽しいとか言ってられない。家族を養う為だから」とか「他の仕事があったらぜひ紹介して欲しい」「考えたこともなかった。でも楽しいと感じたことはなく、これが”社会に出て働く”ということだと思ってました」という回答がほとんどだ。
仕事が楽しい人
「仕事が楽しくない」と答える人が多い中、稀に「楽しいですよ」と答える人もいる。そういう人は、表情も発言も生き生きしている。体全体から、強い生命力のようなものを感じる。そして、楽しい理由をハッキリと説明することができる。
- 「○○できることが楽しい」
- 「○○な瞬間が病みつきで」
- 「お客様が喜ばせることが嬉しくて」
楽しいと感じている理由は様々だが、これらの人に共通しているのは「給料が高いから」という理由が存在していないことだ。給料が安くても「楽しいから止められない」」と言う人にも出会ったことがある。
つまり、本当に仕事が楽しいと感じている人には、お金のことはあまり考えていないらしい。「高い給料が欲しい」とか「給料を上げるために頑張る」という目的で仕事をしていない。
仕事が楽しくない人
それに対して「仕事が楽しくない」と感じている人の場合、目的の大部分が生きる為のお金を稼ぐことになっている人が多いように思う。「家族を養う為だから」とか「これが社会人だ」という意見は、「お金」を得ることを大きな目的としている。
そしてこの人たちは、仕事は真面目にやっているが、仕事中は生き生きしているとは言えない。どこか機械的なものまで感じる。ところがそういう人でも、趣味の世界になると、水を得た魚のように生き生きしたりする。まぁ自分もそういう部類なんだが。
なぜ仕事が楽しくないか
なぜ仕事が楽しくないと感じるか、それは、「お金」を働く目的の大部分にして働いているからじゃないかと思う。
「好きな仕事じゃないから、楽しくないんだ」ということもありますが、好きな仕事でもお金だけを目的にして働くと、全く楽しく無くなる。これは自分で実験済みで、好きなことを個人事業にして、お金を稼ぐ目的だけで活動してみたら、まるで自分が死んだようになってしまった。この仕事をしている最中は「自分は何をやっているんだ」「こんなことをして意味があるのか」「止めたい」と何度も思ったものだ。
だから、仕事の好き嫌いに関係なく、お金だけを働く目的にすると、仕事が楽しくなくなる。そして結果的には、良いものが生み出せずに、新たなお金はほとんど得られなかった。
仕事を楽しいと思えるようになるには
これらの経験から分かったことは、
- お金だけを目的にすると仕事が楽しくなくなる。
- 好きな仕事でも、お金のみの目的は仕事が楽しくなくなる。
- 仕事が楽しく無いと、良いものは生まれない。
- 生き生きしない。
- 楽しくない仕事では、結果的にお金は増えないし続かない。
の5つ。こうやって生きているのは、人生損している気になりますね。
仕事を楽しいと思えるようになるには、働く目的をお金以外の部分にする必要があるようです。それには自分との対話や分析が必要で、自分が楽しく仕事をするために、以下の3つを優先して考えるべきだ。
- 「自分は何をやったら楽しいか」
- 「どうすれば他の人が喜んでくれるのか」
- 「社会にどう役に立つのか」
今、仕事が楽しくないと感じている人は、そのまま仕事を続けていても、仕事は楽しくなる日は永遠に来ないと思う。楽しくするためにあれこれと考えて、それについて分析して、実行に移すことで仕事が少しずつ楽しくなっていくものだと思います。
その行動を会社側が邪魔したり、どうしても変えられない、合っていない、我慢出来ないと思うのであれば、辞めるべきだと思います。そうしなければ、自分の人生をずっと犠牲にし続けることになると思います。
人生の4分の1~3分の1もの時間を割いている仕事。どうせやるなら、楽しいと感じられるような仕事をしたいですね。