「仕事への愛」について考えさせられる事があった。
先日ある20代公務員の方とお話する機会があった。その方をAさんとしよう。Aさんは事務職で仕事にやりがいを感じていなく、毎日が苦痛だと言う。
Aさん
「大量の書類にハンコを押す仕事とか、実はロボットでも出来ますよね?この仕事、私である必要ありませんよね?」
「大量の書類にハンコを押す仕事とか、実はロボットでも出来ますよね?この仕事、私である必要ありませんよね?」
「私はもっと愛を提供する仕事がしたいと思っているんです。」
で、具体的には何がしたいかを聞いてみると、
Aさん
「日本赤十字の理念は「愛」らしいんです。その理念にとても惹かれたんです。だから、日本赤十字に転職したいと思っているんです。」
「日本赤十字の理念は「愛」らしいんです。その理念にとても惹かれたんです。だから、日本赤十字に転職したいと思っているんです。」
私
「・・・、なるほど。
「・・・、なるほど。
じゃぁ聞くけど、あなたが仮に「愛」の理念を持った日本赤十字社に転職できたとしよう。実際に入社してみたら、そこでも毎日ハンコ押しの仕事だったら、その仕事にも「愛」を感じて、やりがいも感じて仕事ができますか?」
Aさん
「・・・。やりがいは感じられないと思います。」
「・・・。やりがいは感じられないと思います。」
私
「だよね。「愛」を提供するのであれば、今あなたがやっているハンコ押しの仕事も、結果的には誰かの生活が豊かになることだろうから、間接的には誰かに愛を提供している仕事だよね。
「だよね。「愛」を提供するのであれば、今あなたがやっているハンコ押しの仕事も、結果的には誰かの生活が豊かになることだろうから、間接的には誰かに愛を提供している仕事だよね。
Aさん
「・・・。」
「・・・。」
私
「だから、あなたは仕事で「愛」を提供したいと思っているのだろうけど、それよりも自分にしかできない仕事をして、自分がイキイキしたいんじゃないかな?」
「だから、あなたは仕事で「愛」を提供したいと思っているのだろうけど、それよりも自分にしかできない仕事をして、自分がイキイキしたいんじゃないかな?」
Aさん
「その通りです。」
「その通りです。」
あなたはハンコ押しの仕事に、愛とやりがいを感じられますか?
やりがいを感じられる人は、その仕事への愛は本物だと思います。しかし、苦痛と感じるのであれば、その愛は偽物でしょう。人間は自分に合った仕事、楽しいと感じる仕事をすることで、人生に豊かさを感じるものです。
私はハンコ押しに愛を感じることは出来ません。