ここ数年よく思っていたのが
サラリーマン社長って、本当に社長か?
ということだ。
普通に仕事をして売り上げも実績も上げてきた優秀なサラリーマンでも、社長になってみたら何にも出来なくてただの”お飾り”みたいになっているケースもあるわけで。
私が勤めている会社もその代表例で、「さ~、次は誰を社長にする?」となった時に、年功序列で決まっちゃった感じです。
仕事内容を勘違いするサラリーマン社長
社長の仕事は、会社と社員を良い方向へ導いていくことだと思うんですよ。
そのためには今手元にある資産をどう活かしてプラスの方向へ持っていくかが大事になるんですが、ウチのサラリーマン社長を見ているとそういう感覚はほとんど無い。というか全く無い。
じゃぁ何をしているかといえば、資産をほとんど生み出さない「管理!管理!管理!」な仕事ばかりをしています。例えば、売上表を細かく作って眺めたり、経理の状況やコスト管理をチェックしたりなどなど。
その管理仕事をもとに会社と社員を成長させられれば良いのですが、管理して終わっちゃっているんですね。そこから先が無い。おそらく本人は「社長の仕事をしている」と満足していることでしょう。
ですが時代は常に変化しているわけで、その変化に対応しながら成長していくためには、早期に方向性と取り組みを決めて活動していく必要があります。社長はこれらのことを先頭に立って自主的に取り組んでいくことが仕事のメインであって、管理の仕事はごく一部です。
サラリーマン社長は餌を与えられ慣れたライオン
ところがサラリーマンあがりの社長の場合、とうぜんですが前身がサラリーマン。サラリーマンの多くは、今まで上から命令されたり課題を与えられたりして、給料も与えられて生きてきています。
つまり、与えられ慣れてて自主性と能動性が少ない。かな。
サラリーマンを動物園のライオンに例えましょうか。動物園のライオンは飼育員が餌を与えてくれるので、自分で狩りをする必要がありません。
じゃぁこのライオンが次の日からサバンナに放り出されて「今日から狩りをして生きていけ」と言われたら、どうなるか?
間違いなくこのライオンは餌を取れずに死ぬでしょう。なぜなら、与えられ慣れてばかりで上手な狩りの方法が分かっていないからです。
サラリーマン社長もこれと似たようなもので、今まで命令を受けて課題や商材、目標を与えられてきたばかりの人間が、「今日から君が狩り役ね」と言われて簡単に出来るわけがない。
出来るわけがないけど、それでも何とかしようとボロボロになりながら狩りの方法を身に付けるサラリーマン社長もいるとは思いますが、相変わらず「餌は与えられるもの」としか理解していないサラリーマン社長はひたすら「管理!管理!管理!」だけに走ってしまうわけです。
管理してるだけの仕事って、新しいものに踏み出すことよりも遥かに楽だしね。
社長、あなた本当に自分が社長って胸張って言えますか?
その結果、社員が目標や目的を見失って一人歩き、社長が尊敬できなければ社員のモチベーションが上がるはずもなく、仕事もどこかやる気が無い。でも管理システムだけはしっかり生きているので、それをクリアできる最低限の仕事だけはする。時代の変化に対しては常に後手に回って、衰退を続けるのみ。
会社と社員がこんな状態になって、胸を張って「私がこの会社の社長です」と堂々と言えますか?
言えないだろうなぁ。
だって社長の仕事をしてないから。
【インスパイアされたエントリー】日本を蝕むのはサラリーマン的経営者ではないか
社長なのに社長やってないサラリーマンは、これ読んで勉強してください。