ダメだこりゃ！と思うアマチュアオケの特徴（学生オケ含む）

先日は県外の学生オーケストラにエキストラ奏者として練習に参加してたんですが、もうね、ここのオーケストラは合奏練習がスマートでストレスフリーなんです。

つまり、合奏練習ではアンサンブルの練習を重点的にやるから、無駄が少なくて変な消耗もしなくて済むんですよ。

あ～心地よくて楽しい。

ですが、世の中良いことばかりじゃないです。良い物があればダメなものもある。
以下、今までいろんなオーケストラに参加して「ダメだこりゃ」と思った特徴を挙げると、

この4つに集約されていると思ってます。

1.楽団の方向性が無い

歴史の長い市民オケだと「市民の為の」「地域に根差した」「続ける・繋げる」などの方向性が漠然とあるから、「楽しく音楽やりましょう」という感じが何となくあるからまだ良い。

でも一発オケとか立ち上げしたばっかりのオーケストラで方向性が無いと、メンバーのまとまりも無くて気持ちの統率感も無いから、合奏で出てくるものも悲惨な音楽になりがち( ˘ω˘ )

2.指揮者がクソ過ぎる

「昔からの繋がりで」「政治的なものが絡んでて・・」という知られざる力が働いてクソ過ぎる指揮者を引いてしまってる場合は最悪の事態。

合奏練習は９割が指揮者で決まる。99%と言ってもいいかもしれない。

基本的には全て仕切るのは指揮者で、指揮者が「音程合わせよう」と言えば音程練習タイムが始まるし、「弓順が変」と言えばメンバーが合奏中なのに弓順談義を延々とやってしまう。

私はこういうシーンに出くわすと「おいおい、今合奏の練習なんじゃねーの？今やることじゃねーだろ？気付けよ。」と思ってます( ˘ω˘ )

3.個人練習でやるべき事を合奏練習でダラダラとやってしまう

2番に書いた事とほとんど同じですが、合奏練習というのは個人練習の場と時間じゃないので、合奏中に音程の練習とか弾けない箇所をさらうとか、基本的にはありえんのです。

合奏中はアンサンブルや音楽を作る場であって、個人練習をする場ではない！と声を大にして言いたい。
そしてこれを助長してる指揮者はさらに最悪で「おいおい、あんたがもっとビシッと言えよｗｗｗ」と思ってます( ˘ω˘ )

4.そもそも「合奏」の意味が分かってなくて個人練習だと思ってる人が多い

音楽やってるはずなのに「合奏」の意味が分かってない人いるんですよ、これマジで。

これは特に学生オケに多くて、合奏を「音取り音合わせゲーム」か何かだと思ってる節が大いにあり。

オーケストラの音楽は最終的にお客さんに「一つの音楽」という創作物を聞かせる行為だから、一人のプレイヤーであっても全体的な事を考えながら弾いたり吹いたりする必要があるんです。

学生オケでも伝統的に「アンサンブル命！」という所があって、こういうオーケストラだと初心者が多くても「みんなに合わせよう」という意識が強いから音楽もまとまりやすいんですね。

ところが「上手に弾く」「上手に吹く」「演奏会に出る」とかそういうのが目標になっちゃってる学生オケだと、「みんなで音を合わせて一つの音楽を創る」という意識が抜けちゃってる事が多い。

結果、合奏練習もバラバラで、本番はまぁ・・気持ちがみんな一つになるのでそこそこまとまるんですが、練習で出来てないことは本番でも出来ないのです。だからバラバラっていうか、パラパラくらい？

みんなで音楽やってるはずなのに、個人の世界領域に留まってる傾向が強いですね。
そういう学生さんオケを見てると「きみ、合奏の意味知ってる？」とマジ顔で聞きたくなります。( ˘ω˘ )

可哀想

こういうオケを見たり参加すると、そういう世界しか知らないプレイヤーが可哀想になります。
一か所に留まってるような保守的な人ほど、こういう傾向が強いかな。

ダメだこりゃっていうか、世界が狭くて可哀想。
クソ指揮者さんはチヤホヤしてくれるアマチュアか学生オケでしか仕事が無くて、裸の王様になってる事も多いから、これも可哀想だと思う。

だけど、

実は一番クソなのは自分自身だったりする

そういう状況を知りながら、思いながら、それを相手に面と向かって言えない自分が一番クソなんじゃないかとも思う。

気付いていながら言わない。言わないから気付かない、やらない、やれない、なぁなぁにしたままってことがオケでは多々あるわけで。

本当は誰もが「ここは良く無い」「こうした方が良くなる」とか思ってるものなんですよ。
こういう事がもっと気軽に言い合えるようになれば、オケはもっと良くなるんじゃないかなぁと思う事がよくある。

なぜ言えないかって、団外のエキストラ参加者だからしゃしゃり出られるわけが無い。

でも知りながら言えないで悶々としてる自分は、一番クソで臆病者なんだよね。