先日Amazonプライムビデオで見た中国映画「イップマン」のアンチ日本煽りが凄いと書きました。
要約すると、日本占領下の中国が、武術大会で日本の俳優を倒して「中国は日本より強い!一つになって立ち上ろう!」みたいな締めくくり。
完全に中国の国政絡んでるでしょ!みたいなカンフー映画にドン引きしておりました。
この作品実は3作ありまして、1作目でドン引きしたわけですが、怖いもの見たさな感覚で2作目が気になってしまうのですよ。(しかも無料で見られるし)
ということで本日2作目イップマンを見たら今度の内容は、
アメリカは中国を嫌っているだろうけど、中国はアメリカと仲良くしたいからね!
ついでに国民の皆さん、もう子供は二人作ろうよ!
というメッセージ性が見え見えの内容に、引き続きドン引き致しました。
イップマン2の内容
香港に引っ越してきたブルースリーの師匠・イップマンが武館を開くんですが、駐留しているアメリカ軍?のボクシングVS中国拳法の見世物で、中国人の一人がボクサーに挑んで死んでしまいます。
で、そのアメリカ人ボクサーは中国人と中国武術を完全に馬鹿にしたことにカチンときて、イップマンが挑戦してアメリカ人ボクサーを倒すという内容。
アメリカ人ボクサーを倒した後、イップマンは、
「この試合は中国武術とボクシングの間の優劣を決めるものではない。人間に優劣は無い。お互いに尊重し合える存在でありたい」
という言葉で締めくくるんですね。
つまり、「アメリカの皆さん、大国どうし仲良くしましょーよ!」というメッセージが見え見え。
おまけに、映画中ではイップマンの二人目の子供が生まれてくるシーンがあります。
これ、一人っ子政策真っ只中だったら、こんなシーンは絶対に入れないでしょう。
ところが最近の中国は日本と同様、少子高齢化が問題視されはじめてきていまして、一人っ子政策はかなり緩和されてき今は条件付きで二人生めるようになっています。
30年以上も一人っ子政策上のライフプランに慣れた国民は、子供を二人以上作ろうとしないことも問題になっています。
そこで国民的ヒーロー・イップマンが映画中で二人目の子供を作って生むシーンをクローズアップしているんだから、
これ、完全に国政管理化にある映画でしょ!
ということが諸に分かる内容になっています。
でもこういうアピール、別に悪くないと思うんですよ。国がある程度国民の意識統一が上手に出来れば、そこそこのパワーは発揮できると思いますし。
日本はこういうアピールが下手だし、そもそもアピールする習慣が無いせいか、世界の中では最近日陰的な存在になりつつあります。
世界のいろんな人に「アジアと言えばどこの国?」と聞くと、今や「日本」と答える人はほとんどいません。
それだけ日本の世界に対するパワーも存在も落ちてるってことです。
話が逸れましたが、イップマン2はカンフー映画としては面白かったです。
懐かしのサモハン・キンポーの演技力が昔と比べてかなり上手になってて別人のようでした。