前から自分の使っている太鼓の音が低すぎてずっと「んんんん~~~~・・・・」と思ってたんですが、先日のさんさ好みの練習中、岡田氏から
岡田
その太鼓、撥の跳ね返りが無いなぁ。これで叩くの疲れるだろう。
音もパーンと鳴らないなぁ。うーん・・・。
と言われて確信した。
やっぱり俺の太鼓はどこかおかしい。
これは2年前からもいろんな人にちょくちょく言われ続けてきていたんですよ。
「音がドヘドヘしているなぁ」「バヨンバヨンいってるね」「音低っ!」とか。
「もっと絞めればいい」「もっと乾燥させればいい」と言われて、2年前から絞めまくった結果太鼓の革の縁は内側にゆがみ、真夏の猛暑に車に何日か放置しましたがそれで全く変化ありませんでした。
マナ
もう我慢出来ん。でも新品買うと9万くらいか。高いなぁ・・・。
マナ
そうだ。皮だけ買えれば4~5万円で済むって聞いたことがあるな。
思い立ったら即行動。
高松武雄太鼓店に車を走らせました。
高松さん
やぁ、またあんたか。今日はどうした?
マナ
(既に常連)太鼓の音が低すぎてバヨンバヨンしててもう我慢できないんです。
高松さん
こういう低い音になる太鼓は珍しくて、逆に人気なんだけどねぇ。ま、好みもあるからな。
絞めても乾燥させても変わらないなら、やっぱり皮を変えるしかないんだなー。
マナ
それでいいです!すぐにお願いします!
そこから既に在庫されている皮や他の太鼓を出してきて、どんな音が好みなんだ?と聞いてくる高松さん。
その中で、「これは10年前からウチに置いている」という太鼓を出してきた。
マナ
あ、やっぱり10年経ってると新品の音とは違いますね。パリーンとした音になって来てる。
高松さん
時間経つと皮も変わって来て、音も良く鳴ることが多いからね。
マナ
・・・その太鼓ください。
高松さん
!
いやいや、これ売り物じゃないんだよ。太鼓の修理中に貸し出すための太鼓なんだ。
いやいや、これ売り物じゃないんだよ。太鼓の修理中に貸し出すための太鼓なんだ。
マナ
・・・それがいいです。
高松さん
いやー、ほんと、これ売り物じゃないんだよ。
マナ
お願いしますお願いしますお願いしますお願いします!!!
高松さん
(笑)うーーーん・・・分かった!
仕方ないな。あんたの太鼓と交換してやるよ。あんたのは俺が修理して、これから他の人に貸し出すから。
仕方ないな。あんたの太鼓と交換してやるよ。あんたのは俺が修理して、これから他の人に貸し出すから。
太鼓は使ってもらった方が幸せだろうしな。
マナ
うおおぉぉ!マジですかー!ありがとうございます!
ということで、今まで使っていた↑の太鼓と交換して頂くことになりました。
この太鼓は私が盛岡さんさ踊りを始めてからずっと一緒にやってきた相棒です。
今まで仲良いパートナーだったのに、突然の現れた愛人に即断で鞍替えした気分でございます。
太鼓屋を立ち去る時はちょっぴり寂しさも感じました。
ともあれ、これからは新しく手に入った太鼓で活動することになりました。
10年経っているとはいえ使用頻度が少ないからまだ新しめの音ですが、使い込んでどう変わっていくのかも楽しみながら活動していきたいと思います。