刈谷市21時スマホ禁止

朝一でネットを見たら面白いエントリーが上がっていたのでシェアしておきます。

子ども21時でスマホ禁止、刈谷市が大胆な試み。LINE既読スルー問題、保護者責任を校長が明かす

スマホ利用による生活習慣の乱れやLINEの既読スルーによるいじめ問題に対処しようと、愛知県刈谷市内の小中学生を対象に「スマホ利用は21時以降禁止」というお願いをしているというものです。

校長の「何とかしたい」という思いがよく伝わってきます、素晴らしい。とはいえ上手く機能しますかね、この取り組み。

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禁止されるとルールを破りたくなる

刈谷市の取り組み発表に賛否両論吹き荒れていますが、人間は禁止されると反作用が起きて破りたくなってしまうものです。

それにこの取り組みでは、親も同時に21時以降スマホを利用しないようにする必要があります。21時以降にもスマホを弄り倒している親は沢山いるんじゃないでしょうか。Facebookの接続時間を見ると、深夜12時近くなっても接続中の方が沢山います。

私が子供の頃は「どうして大人が良くて子供はダメなんだ」と反発心を抱くことがよくありました。もし21時以降スマホ利用を禁止された子供が、親の21時以降のスマホ利用を見た場合どう思うでしょう。約束を破る子供になりそうですね。

子供を納得させるのが難しそう

また、子供に利用を禁止する明確な理由説明も必要だと思います。刈谷市が子供にどんな理由説明しているか分かりませんが、今の禁止のされ方だと一方的に「子供だからダメ」という感じを受けるんですね。

生活習慣の乱れや睡眠障害という理由づけをされても、子供には理解出来ないと思います。大人よりも体力があるから、ちょっと寝不足になるくらいで本人にとっては大した問題ではありません。死に至る病にかかる事でもない限り、健康被害の理由で納得させるのは難しいでしょう。

子供が21時以降スマホを利用しない方が良いという、子供にも納得できる説明が出来れば良いのですが。私もちょっと考えてみましたが納得させる理由が思いつきません。なぜなら私も夜中にスマホを利用していますし。

長期的に考えれば今は利用OKでいいんじゃないかと

21時以降スマホ禁止

私としては、今の時点では21時以降でもスマートフォン利用をしても良いのではないかと思います。アダルトコンテンツ等の制限はかけるとして、ある程度自由に使わせた方が「情報の扱い方」というものを良い面悪い面の両方を学ことができるのではないでしょうか。

LINEの問題にしても、利用者である子供でなければ本当のメリットとデメリットを理解できないと思います。その子達が大人になった時に自身の体験を通して、自分の子供たちに教育してあげれば良いのではないでしょうか。LINEの問題を体験していない親が表面の問題だけを取り上げて「21時以降利用禁止」としてしまうのは、長期的に考えると、子供がスマートフォン利用の多くのメリットデメリットを学ぶ機会を失うことになってしまうのではないでしょうか。

今の親世代にとっては、子供のスマートフォン利用方法は未知な部分が多いと思います。良くも悪くも今後の社会においていろいろな可能性を持っています。それなのに「僕自身、スマートフォンの機能にはついていけていませんし、親御さんたちだってわかりません。」とあっさり諦めているのは正直申し上げて情けない。禁止を呼びかける前に、自身らはどれだけスマートフォン機能の理解をしようと努力したのか。

スマートフォン利用に関して本当に子供の事を考えるのであれば、まずは親自身がスマートフォンを使いこなしてアプリなどによる情報の扱い方・発信の仕方をよく学ぶべきだと思います。「私にはできない」と言う前にやって頂きたい。そうすれば、もっと違った形の制限方法や改善案が出てくると思いますよ。

それが出来ないから、一番手っ取り早くて簡単な「禁止」という方法を選ぶんでしょうけど。