日本の人口減少社会

私は海外旅行をするたびに「日本は良い国だ」と思います。

水は安全でトイレだって至る所で自由に使えるし、スリも少なく道端で歩いてて突然銃を突きつけられるなんてことは無いのです。中国産が増えているとはいえ、食事も安全でヘルシー。時に「安全大国・日本」と表現されることがあるくらい、私は素晴らしい国だと思っています。

ところが、そんな素晴らしい日本も36年後にはガラッと変わっているかもしれません。

今後の日本の人口減少は急カーブを描くように加速して、移民を受け入れざるを得ない状況になっているからです。

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日本の人口減少予測

日本の人口減少予測

上記は国土交通省で公開している、日本の人口数予測のグラフです。2004年の約1憶3千万人をピークに急カーブを描いて減少していきます。

私が70歳になる2050年には9515万人、2100年には4771万人。しかも高齢化率は40%!!これはどう考えてもやばい。


地方の人口減少予測

おまけに2050年には地方の人口は半分以下になるいう予測まであります。都市部では数%減に止まるらしいですが、私の住んでる盛岡とかどうなるんだ?居住地の60%が人口半分以下になるとか想像出来ないです。

人口が減少すればその分いろんな需要が少なくなります。地元のスーパーについて考えれば、仮に盛岡市で人口半分に減ったら食材売上も半分に減るわけだ。顧客の奪い合いで値下げ合戦が続き、やばいくらい安くて怪しい食材が大量に出回る可能性も考えられるわけです。

不安要素を考えるとキリが無いですが、人口が減少すると日本の豊かさも失われていくということは簡単に予測できます。

移民を受け入れる可能性が高い

そこで先日内閣府が検討している政策が人口減少を防ぐための「移民の受け入れ」です。

「移民で日本の人口1億人を維持できるか 政府の議論が本格化」

内閣府が提出した資料によると、このまま何もしなければ、日本の人口は2060年に約8700万人、2110年に約4300万人まで減少するとされる(国立社会保障・人口問題研究所試算)。

日本経済は2030年頃にゼロ成長からマイナス成長となり、2050年に日本は経済規模で世界5位に転落する。また、生活水準が2割低下し、さらには社会保険料の水準を維持するなら消費税は25%まで引き上げられることになる。

簡単に言うと、人口は減るのに高齢者の割合が増えるため、これを支える年代は負担が重くなり、生活水準が低下するということだ。

【参考リンク】HUFFPOSTビジネス

移民か・・・。

移民を受け入れれば内需は保たれると思いますが、治安などの安全面が保たれなくなることは明白であります。

私が70歳になった時の日本は、海外旅行をしている時のようにバックを胸側にしっかり持ち、夜中は人気のない道を歩かない、という状況が当たり前になるかもしれない。正直、こんな日本になるかもしれない状況は自分でも信じられません。

脱高齢化社会

移民を受け入れないようにするには、日本人がもっと子供を産むしかない。とすれば、高齢者を大切にしようとする社会から若者を大切にする社会に180度方向転換をする必要があるのではないでしょうか。

永江一石さんのブログ記事「高年齢者重視の社会は「ブラック社会」ではないのか」でも今後は若者を大切にしようという意見には心から共感します。

若者優遇で生まれてきてよかったと思える社会
若年層の雇用の本気の拡大
高年齢層の方達は、いい思いをした時代もあったんだから、若者にちょっと回してあげなさい

私としてはとりあえず年金制度を早々に取り止めて頂いて、その分を若者の支援や子作り・子育て支援に回して欲しいと願います。

障害を持っている等の特別な事情がある方は国の支援が必要だと思いますが、「健康であるなら自分が食べる分は自分で稼ぐ」ということは生きている上で当たり前だと思うんですが。

私がこのように思っていても反論は必ず出てくるわけで。シニアの投票率に目を付けた政治家は高齢化社会優遇対策を止めることもないでしょう。結局は何も変わらないまま国土交通省の予測通りの未来が待っていることになるような気がしています。本当にブラック社会であります。

ああ、いやだなー、移民の受け入れは。