そろそろ一眼レフを買おうか迷ってるって?
買ってもいいけど、私はお勧めしませんよ。
一眼レフって重くて持ち運びに不便だから、シャッターチャンスが多ければ多いほど逃してしまうんですよ。
一眼レフで満足いく写真を沢山撮るにはかなりの修行が必要です。
今日書く事は、一眼レフとコンパクトデジカメの両方を持つ私の体験談。
目次
一眼レフカメラなら、もっと素晴らしい写真が撮れるんじゃないか?って思った
今まではソニーのRX100M2で動きがあるものや人物をメインで撮っておりました。
F値1.8というかなり明るいレンズなので、夜でも綺麗な写真が撮れるし、ちょっとした連射っぽい物も出来るので、民俗芸能の踊り(主に盛岡さんさ踊り)も良い瞬間がバシバシ撮れてたんですね。
良い写真が撮れるようになってくると、人間欲が出るものです。
「一眼レフカメラなら、もっと素晴らしい写真が撮れるんじゃないか?」って思っちゃったんですよ。
そして注文。ワクワクして届いて手にした念願の一眼レフ。
カメラの設定や試し撮りをして、いざ本番へ!
う~~~ん・・イ、イマイチ・・・
いつも通り民俗芸能の踊りの撮影を一通り終えて、自宅に帰りPCでチェックすると、
「う~~~~ん・・・、使える写真がいつもより少なくて、イマイチ・・・」
一眼レフで撮影さらた逆光の影響をモロに受けていた
という結論だったんですね。
写真の色味はコンパクトデジカメよりは良いと思ったんですが、”良いシーン”の枚数がコンパクトデジカメの時よりも格段に落ちている。
しかもレンズのF値が高いこともあって、全体的に暗い写真ばかりになってしまいました。
編集で明るさとコントラストを上げても限界がありました。
サブカメラのコンパクトデジカメと友人のコンパクトデジカメのデータを見たら
その日は一応、いつも使っているコンパクトデジカメ(SONY RX100M2)でもそこそこ撮っていたんです。
そして同じ席でコンパクトデジカメで撮影していた友人のデータも貰ってPCで見たところ、
「コンパクトデジカメの方が良いシーンが撮れてるじゃん」
という結果だったんですよ。
友人のコンパクトデジカメ撮影写真
私が一眼レフに慣れていないこともあると思いますが、撮影していて感じていたのは「重い」「ファインダーで見た画と撮影された写真が全然違う」ってことです。
重いから、撮影の立ち位置を変えてシャッターを押すまでの動作が遅れる。結果、シャッターチャンスを逃す。
ファインダーで見えている画がそのまま写真には反映されないので、撮ったものを見ると暗かったり明るすぎたり・・と問題山積み。
そう、一眼レフカメラで良い写真を撮るのって、難しかったんです。
完全に侮ってました。
表現を”剣“に例えるなら、
一眼レフは重くて振りにくいけど破壊力のある大きい剣、
コンパクトデジカメは軽くて振りやすく結構切れちゃう小さい剣、
という感じでしょうか。
大きい剣を扱うにはそれなりの力と技術が必要ですが、小さい剣なら誰でも最初から扱いやすい、という例えです。
一眼レフとコンパクトデジカメの写真比較
ということで、一眼レフとコンパクトデジカメの実際の写真を比較したものを見て頂こうと思う。
被写体や光の向きは基本的に同じものを並べています。
撮影はオートです。
サンプル1:ちょっと逆光気味条件
RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DAL18-55mmWR
SONYコンパクトデジタルカメラRX100M2
一眼レフの方が色味は濃く出ていますが、レンズが暗めということもあってか顔が暗い。
人物画像って、基本的には”顔”がメインですよね。
サンプル2:太陽がほぼ真上からの集合写真
RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DAL18-55mmWR
SONYコンパクトデジタルカメラRX100M2
太陽がほぼ真上だから、頭にかぶった花笠で顔が陰になってしまう条件にて撮影。
これもコンパクトデジカメで撮影した方が明るい。
RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DAL18-55mmWR
SONYコンパクトデジタルカメラRX100M2
やっぱり一眼レフで撮った方が暗いんですよね。
レンズの問題なんでしょうけど、一眼レフの明るいレンズって買うとめっちゃ高いし・・・。
RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DAL18-55mmWR
これは一眼レフで順光で撮影したもの。色の具合は良い感じなんですけどね。
とはいえ、順光環境では綺麗に撮れて当たり前。
これならコンパクトデジカメで撮っても大差無い。
とまぁちょっとだけ紹介しましたが、こんな感じです。
今回は人物と動きのある被写体の写真ばかりですが、私は人物を撮る事が多いので、「サッ」と準備してすぐに「パシャツ」と撮影したり、縦横無尽に動き回ることも多いので、大きくて重い一眼レフは不向きだったのです。
大切なのは「時間」と「シャッターチャンスを逃さないこと」
SONYコンパクトデジタルカメラRX100M2。順光だと一眼レフと大差無し・・。
これから一眼レフを買おうとしている人って、「一眼レフを買えばもっと良い写真が撮れるだろう!」って思いこんでいる人が多いんじゃないでしょうか?
ところがどっこい、世の中そんなに甘く無いんですよ。
確かに静止画や風景などの動きが無い被写体なんかは、いくらでも時間をかけることが出来るので、自分の納得する写真が撮れやすいです。
ですが、人物や動きのある被写体を撮ろうとする場合、自分がカメラの設定や準備でグズグズしていると、撮られるのを待っている人も「まだかなぁ・・・」となって笑顔が崩れたりしてきます。スポーツやダンスなどで「ここぞ!」というベストシーンが訪れることがあっても、カメラの準備を待ってくれることはありません。
つまり、カメラの撮影で一番大事なことって、「時間」「シャッターチャンスを逃さない」ってことだと思うんですよ。
「この画、良い!」って感じた瞬間をいかに逃さないかが大事で、逃しちゃうとその瞬間は永遠に来ないんですよ。
特に人物や動きのあるものは、風景や静止画とは違います。
だから私のように人物や動きのあるものを沢山撮りたい場合は、高性能コンパクトデジカメが合ってるんだなあと思いました。
一眼レフが適しているのは、”動かないもの”でしょうね。
プロ級のカメラマンになれば一眼レフでも動く被写体を綺麗に撮れるんでしょうけど、私のように趣味でパシャパシャ撮りたい人にとっては不向き。
一眼レフを買う前に、プロのカメラマンに相談して言われた言葉が、
『一眼レフとコンパクトデジカメ、どっちが良いって?一般人にとっては大して変わらんよww』
ほんと、仰る通り!恐れ入りました!
アマゾンや価格ドットコムのコンパクトデジカメのレビューを読むと、「一眼レフも持っていますが、今のコンパクトデジカメの性能は前より格段に上がってますね。サブ機として購入したコンパクトデジカメが、今やメインになっています」
というようなレビューを多く見ますが、2つ手にした今になって、その理由がよく理解できました。
軽くて小さくて綺麗に撮れるコンパクトデジカメって素敵。
私はこれからもメインカメラはコンパクトデジタルカメラでいきまーす。
特にRX100M2は暗所夜景にも強いので、これからも重宝することになるでしょう!