「もっと早く買えば良かった」と思う本に出会えましたよ。
中井精也 著の「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラの教科書」です。
この本、なんと2時間のDVD付きなんですが、この内容が素晴らしい!!
ゆる鉄写真家の中井精也さんが、普段自分がどうやって撮っているか、どういうポイントに注目しているか、をめちゃくちゃ分かりやすい解説付きで実践しながら説明してくれるんです。
PモードとかAモードとかの特性や撮り方のコツが簡単に分かる
「デジタル一眼レフは買ったけど、オートでしか撮影してない」「PとかAとかのダイヤルあるけど、使ったこともない」という人には必読だと思います。
このDVDを見るだけで、「こうやって撮れば良かったんだ!」「カメラってこういう仕組みだったんだ!」とすんなり分かります。
そして、変に難しい専門用語やテクニックはほとんど使っていません。
誰でも分かるように、「こう撮ればこういう画になるよ」というのをその都度実例付きで説明してくれるので、頭の中にもスラスラ入ってくるんですよ。
この本はどんな人に向いているか
この本はデジタル一眼レフを初めて買ったら一緒に購入した方が良いと思うくらいです。
1回読んでDVDを見るだけで、撮影をどう考えてどう表現するかを意識して撮影できるようになるので、撮影することが楽しくなります。
あとは常にカメラ任せで撮ってる人にも最適。
自分でカメラの設定を調節することで表現方法や色ををいろいろ変えられるようになります。
DVDでは基本的にニコンのカメラモードを元に解説していますが、絞り優先、シャッター優先、プログラムオート、絞り補正などはどのカメラでも共通なので、どんなメーカーのカメラでも対応できます。
とはいっても、中井さんの考えでは「撮影の基本は細かく設定をあれこれ変えずに、カメラ任せにする部分は任せること。シーンによってちょっと設定を変えることで表現も大きく変わって、撮影が楽しくなるよ」という事が柱にあるように思いました。
実際に普段はAモード(絞り優先モード)で撮影しているらしく、あとは露出補正と構図さえしっかり決めることができれば、誰にでも面白い写真が撮れると言っています。
DVDの2時間があっという間
夜中の11時にちょっと見るつもりでDVD再生したら、あまりに面白くて一気に見てしまいました。
「プロでも絞りやシャッタースピード決めは永遠の悩み」とも言っていて、常に試行錯誤しながら撮っているんだなぁと分かったことも好感が持てました。
また、この著書では最後にこう締めくくられています。
写真が職業になったころ。
僕は誰にも負けない写真を撮ろうと、
がむしゃらに大きな機材をふりまわし、
人が撮らない写真を撮ろうと、
全国を這いずり回っていました。それを10年以上続けたある日、
ふと学生時代に撮った写真を見ていて、
僕は気付きました。写真を撮ることが、
あんなに好きだった鉄道写真が、
単なる「義務」になっていたことに。【引用】中井精也 著「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラの教科書」
最近よく感じるのは、
写真を楽しめてない人が多いなぁということ。
本書では写真が上達するコツwp沢山紹介してきましたが、
写真は上達するために撮るわけでも、
コンテストに入賞するために撮るわけでもありません。
そんな目的で生まれた写真は、
人の心を動かすことができないのではないかと、
最近僕は感じています。あのがむしゃらだった頃の、
僕の写真たちのように、
美味い写真を目指すのではなく、
自分がいいなぁと思う写真を
めざしてください。【引用】中井精也 著「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラの教科書」