もし突然自分や家族の身に病気や事故が起こり、延命措置の選択を決断しなければならない場合、皆さんはどうしますか?
僕ら夫婦の場合は「延命措置はお互いしない」と決めています。
延命措置を1度したら引き返せない
「目が覚めても植物状態だと思います」
「このままいけばあと数か月で意識不明の寝たきりになります」
「意識はあっても目も口も動かせず、機械が無いと生きていけません」
このような状態になった場合、自分や家族には病院側から「延命措置をするか」の選択を依頼されます。
もし延命の道を選択して機械やチューブを1度装着したら、後になってから外すことは出来ません。たまにニュースでやっているように、それをやってしまったら殺人罪になります。
半分以上のケースは延命措置をしない
延命措置の選択を迫られた場合、6割の人は「自然に任せる」と言い延命措置はしていないそうです。
難しいのは、本人は延命措置を希望しているのに家族が拒否するケース。この場合は家族が本人を説得して、延命措置しない方向になることが多いようです。例えば、本人はアルコール中毒で家族から完全に見放されているような状況とか。
「このままの姿でいいから生きていて欲しい」というケースもありますが、少ないようです。
延命措置にかかる医療費
延命治療にかかる医療費の平均額は、一人当たり1000万円強です。
しかし治療費の自己負担額は、国が定める高額医療費制度によって所得にもよるが8万円から20万円。それ以外は国の税金から支払われています。生活保護を受給している場合は全額免除です。
つまり、延命措置をすることで、一人あたり平均900万円以上の税金を圧迫しています。
延命措置に対する僕の考え
医療の進歩で寿命が延びたとはいえ、意識不明で機械が無ければ生きられない状態になったのであれば、死人と同じだと考えています。医療が無ければ死ぬのが当たり前なんだし。むしろ、ここまで生かしてくれた医療に感謝します。
延命措置をすることで、家族の家計や時間も圧迫するだけでなく、皆から集めた税金を圧迫することはしたくないのです。それよりも、前を向いて人生を有効に使って欲しい。僕らはそう考えています。
仮に自分の子供であっても、同じ決断をすると決めています。