ブラインドタッチが出来ない50歳代の社員3人に「パソコン業務が多いのに、なぜブラインドタッチを覚えようとしないんですか?」と聞いたことがあります。返ってきた3人の答えは、
- 「今さら無理。」
- 「2本指でも時間はかかるけど何とかなってる。」
- 「そもそも覚える気などない。」
まぁ、これがブラインドタッチが出来ない50歳代の本音でしょう。
ブラインドタッチが出来ない管理職にはついていきたくない
「私は管理職だから。パソコンは扱える若い者に任せて、私らはその人を動かす役目だから。」と反論する50歳代もいると思うんですが、私自身ブラインドタッチが出来ない50歳代に対して、仕事上では上司として魅力を感じません。なぜなら、その人自身が仕事の効率化が出来ていないし、人生の時間を浪費しているからです。
「もしあなたがブラインドタッチをマスターすれば、今1時間かかっているパソコンに絡んだ作業を10~20分で終えることが出来ると分かっているのに、なぜ覚えようとしないのか?時間もったいなくありませんか?」と聞くと、皆さん口を閉ざしてしまいます。
その本当の答えは、
- 「今さら無理。」
- 「1本指でも時間はかかるけど何とかなってる。」
- 「そもそも覚える気などない。」
↑にズバリ集約されていると思うんですが、管理職の人間だとかっこ悪くて言うことができませんよね。
出来ないなりにブラインドタッチを覚えようと努力しているのであれば「かっこいい」「何歳になっても挑戦をし続ける人だ」「ついていってもいいかな」と私は思います。しかし「管理職だから必要無い」と言うブラインドタッチが出来ない大部分の管理職さんは、下の人間から見れば「面倒くさい事から逃げているだけ」としか思われていませんよ。
結果、上司として魅力が無い人に思えてしまいます。目の前の面倒くさいことから逃げている人が管理の立場に就いて、部下にアレコレ言うんですからね。今の20代にとっては「ウザイな、あのおっさん」状態でしょうね。
パソコン使うならブラインドタッチを覚えるべき
パソコンを使う人であれば立場を問わず、ブラインドタッチは出来るようになっていた方が絶対にお得だと思います。実際の話、私が30分で終わる作業を、ブラインドタッチが出来ない人は3時間かかっていますからね。ブラインドタッチが出来ないことで、この人は2時間半も人生の時間を無駄に浪費したことになります。
ブラインドタッチが出来ないことで、どれだけ人件費や人生の時間を浪費しているかざっくりと試算してみましょう。
ブラインドタッチが出来ない人が、出来る人と比較して仕事で1日平均30分浪費しているとします。(平均値は弊社の50歳代のタイピングスピードからざっくり算出しています。)
そして出勤日数が年間250日とすれば・・・
【ブラインドタッチが出来ないことによる人件費や人生の損失試算】
30分X250=7,500分(125時間/年)
1日8時間労働とすれば、
125÷8=約15日分の労働時間損失。10年で少なくても1250時間、約52日分の時間を浪費している。
労働時間にして150日分の人件費浪費。50代男性の平均給与が月収約50万円を当てはめると、10年で300万円近い人件費コストの浪費。
もったいなさすぎ。
もっとも、1日の時間浪費は30分では済まない50歳代が多いと思われる為、多い人では10年で150日分の人生の時間浪費をしているんじゃないかと思われます。150日もの時間があったら、・・・やりたいこと有り過ぎてワクワクしますね。そして300万私に頂戴!
以前に管理職の集まる会議で
「ブラインドタッチを全社員必修にしたら、業務が効率化できて、新しいビジネスを考える時間が増えます。残業も減ります。人件費の費用効果試算はこうです、いかがですか?」
と提案してみたら、重役と50歳代管理職が全員無言になって、「良い提案だと思うから社長に進言する」となりました。そして私の提案は時と共に自然消滅したことがあります。(こうなると思ってたけど)
会社も人生も良くしたいと思うなら、まずは自分の目の前の面倒な事から逃げてはいけませんな。ブラインドタッチを舐めるな。