世界中で流行しつつあるクラウドファウンディング。
ソーシャルメディアを利用した、新しいプロジェクト実行モデルとして注目を浴びており、日本でも多くのクラウドファンドサイトが立ち上がっています。
「クラウドファウンディングって何?」という人の為に、内容をざっくりと説明してみました。
クラウドファウンディングとは
クラウドファンディング(英語:crowd funding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。クラウドファンディングは防災や市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資 、映画 、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究 、個人・事業会社・プロジェクトへの貸付など、幅広い分野への出資に活用されている。
【参考リンク】Wikipedia
例えばこういうことだ
サラリーマンの学君にはある想いがある。
「震災被災地で花火大会を行って、被災者を元気づけたい!」という熱い想いだ。
しかし、このプロジェクトを実行に移すには多額のお金が必要だ。
こんな大金、自分ひとりじゃとても集められそうにない・・・いったいどうすれば・・・。
そうだ!今はネットがあるじゃないか!
クラウドファウンディングのサイトに自分の想いとプロジェクトを書いて、共感してくれる人から寄付や支援をしてもらおう!
そして寄付や支援をしてくれた人へのお返しも考えよう!
みんながハッピーになれるプロジェクトを形にするんだ!
目標金額が達成できた!クラウドファウンディングと皆さんのおかげだ。
これでプロジェクトを実行に移せるぞ!
資金が集まらなかったら
クラウドファウンディングでは支援募集期間が設定されています。期間内に目標金額に届かなかった場合は、そのプロジェクト支援は無効になります。
支援者の場合
目標金額が達成した場合に支援者のクレジットカード等から引き落としになる仕組みのため、無効になってもお金が引き落とされることはありません。
支援成立はしても、企画がとん挫することもある
クラウドファウンディングが目標金額に達して、プロジェクトが運行したとしても、企画自体が途中でとん挫するケースもあります。
例えばiConvexの巻き尺付きiphone用ケース開発の例。
iConvex :写真に「長さ」が入れられる!巻き尺つきiPhoneケース新居の間取りや家具の購入、荷物の発送など「長さを測りたい」時に巻き尺がない。巻き尺で測った長さをいちいちメモに記録するのが面倒。
そんな経験をお持ちの方に贈る新感覚の巻き尺つきiPhoneケース“iConvex”。iPhoneのケースに小型の1.5m巻き尺を内蔵し、専用アプリと連携することで、いつでもどこでも長さを測り、その結果を写真とともにiPhoneへ記録できるガジェットです。
【参考リンク】NAVERまとめ
この特殊なケースはiPhone4用のケースでした。支援者はケースがもらえるという企画です。
この企画にクラウドファウンディングを通して多くの人が支援し、目標金額の100万円が集まったのですが、iPhone5発売を目前に控えてもまだ開発途中という事態になりました。
結果的には企画者が返金という形で応じました。
クラウドファウンディングは自己責任だよ、と
クラウドファウンディングは、このように途中で失敗・とん挫するケースの可能性もあります。トラブルがあったとしてもサイト側は関与しないため、基本的には企画者と投資・支援者の自己責任になります。
投資・支援者はリターンを得られるプロジェクトがほとんどですが、投資するにも見極めが大切です。
ソーシャルメディアやネットインフラの整備で、便利なツールがどんどん登場し、進化しています。それに比例して、利用スキルの向上が求められている時代です。
【参考にしたクラウドファウンディングサイト】
社会貢献系 | READY FOR?
クリエイター・全般系 | CAMPFIRE
ものつくり系 | Cerevo DASH
【幸呼来】さっこら
「誰かのためにこうしたい」という個人の思いが、クラウドファウンディングサービスの登場で実現可能なものになりました。
身近に賛同者が少なくても、ソーシャルメディアというフィルターを通すことで、賛同者は何倍にも膨れ上がります。
個人の持つ”豊かな生活・幸せの実現”の動力は、ネットが無い時代と比べるとかなり大きくなっていると思います。