「水族館で深海魚が見れるけどさぁ、水槽に圧力かけてるの?」
夏休みの沖縄旅行で、美ら海水族館に行った時の素朴な疑問。
だって、テレビで見た事あるんですよ。釣り人が深海魚を釣り上げた、内臓と目が飛び出したびっくりな映像。深海と陸では圧力が違うからこうなります。これで生きろというのが無理な話でしょう。
だから、水族館の深海魚はきっと高い水圧をかけられて生きているんだと思ってました。(過去形)
でも実際は、ほとんどの深海魚は水圧をかけられずに生きていたのです。
水族館の深海魚が水槽で生きているわけ
水圧変化による応急処置
釣り上げられた深海魚は、水圧の急激な変化で眼や胃・腸が飛び出します(さっきの画像みたいに)。
よって注射器で膨張したガスを抜き取ります。
水温の違い
引き上げられた深海魚は、すぐに水温調節した水槽に移されます。
表層水温は20度前後に対し、深海は水温5度前後と、環境が大きく違う為です。
圧力はかけているのか?
深海魚の水槽は、基本的に加圧していない。
深海魚が水族館に送られた後、加圧水槽で表層海域と同じ圧力に慣れさせる治療を行います。
治療後に通常の水槽に移されます。
どうやって連れてきたか?
水槽内の深海魚のほとんどは、水深200m~600mで採集されている。
採集方法は以下の4つ。
- 釣り・・深海200m以深の魚を電動リールで釣る
- カゴ・・魚・サメ・エビ・カニが採集できる
- 刺し網・・サメ・無脊椎動物を最終
- ROV(無人潜水艇)・・カメラ・リモコンを使い遠隔操作で採集
加圧しなければ生きていけない魚も
加圧しなければ絶対に飼えない深海魚もいます。そういう深海魚は加圧水槽で飼育します。
江の島水族館で、加圧水槽内の深海魚を見ることが出来るようです。
とはいえ、現在では水深100mくらいの水圧をかける技術しか開発されていません。
今後の技術開発で、もっと深い所に住む深海魚を見れる日が来るかもしれないですね。
【幸呼来】さっこら
私達が実物でお目にかかれている深海生物は、せいぜい600m止まりです。水深1万メートルとか、どんな世界なんでしょうね。想像するとワクワクしませんか?
画像は高校生の頃に見た深海ものの映画に「ABYSS」のパッケージ。
深海の未知・神秘さ・怖さがよく表現されているのが気に入って。50回は見たと思います。