体に不調を覚えて、病院行こうか悩んでいるうちに数か月経過。
やはり「しっかり治そう」と思い医師の診察を受けたものの、自分の経過を上手く伝えらない・・・
3回程診察を受けてようやく言いたいことが言えた・・・
こんな経験をお持ちではありませんか?
心当たりがある人は、次に診察を受ける時までに「私の年表」を作ってみてはいかがでしょうか?
診断には問診が大きな手がかりに
診断に必要なのは問診と検査です。
この2つから得られた情報を元に、医師は診断し適切な治療を行います。
中でも問診は診断の大きな手がかりになるそうです。何気ない患者からの一言に大きなヒントが隠されていることも少なくないと言います。
じっくり患者の話を聞くことができる時間があれば、その分診断に必要な多くのヒントを導き出せ、的確な診断を行えるそうです。
しかし慢性的な医師不足と言われる現在では、1日で一人の患者に割ける時間は限りがあります。
また、全ての患者が要点を順序立てて手短に話すことが出来るなら良いのですが、実際の問診ではそのような患者は少ないそうです。
症状が起きてからの経過が長いほど記憶は曖昧になり、診察中に思い出しながらの説明は難しくなります。
「長い時間待ったのに、経過が長すぎて上手く伝えられなかった」
「あっ!あのことを伝えるのが抜けていた!」
このような事態を避けて、1回の問診で多くの情報を医師に伝えるツールとして
「私の年表」が役に立ちます。
「私の年表」の作り方
「私の年表」とは、自分が病気の症状を感じた時から現在までの経過を年表形式にしたものです。病院で記載する問診表は記入スペースも小さく、じっくり考えて書く時間もありません。
そこで病院に行く前に自分オリジナルの症状の年表を作ります。作成例はこんな感じです。
私の年表を書くコツ
- 年表形式であれば、ワード、エクセル、手書きでもOKです。
- どんな職業に就いているか。仕事内容の詳細を書きます。
- 生活習慣は飲酒、たばこ、食事、サプリメント含めて詳しく書きます。
- 年表の症状は、その時取った行動含めて詳しく書きます。
年表が出来たらコピーして、初診の場合は問診票と一緒に受付に渡しましょう。自分の状態をまだ上手く伝えきれていないと感じる場合は再診でもOKです。
「私の年表」を書いてもらった医師は大助かり
実際に「私の年表」を作ってくる患者はいるらしく、医師にとって大助かりだそうです。作ってきてくれた患者を診察した医師の意見を聞いてみました。
- 年表があれば、問診3回分くらいの情報が1回で得られる。
- 問診では年表に書かれていない気になった部分を患者に質問するだけで良い。
- 情報が多いから的確な診断が付けやすく、良い治療、良い医療に繋がる。
- 本気で治したいという意気込みが伝わってくる。頑張ろうと思う。
「私の 年表」を作るだけで、自分に取っても医師にとってもメリットは大きいものです。誤診の可能性も減るし、適切な治療に早く取り組めるし、医療費も減らすことが出来ます。
【幸呼来】チョイワヤッセ!
良い医療を目指すのは病院側、医師側だけがすることにように思われがちですが、私たち患者側でも出来ることはすべきだと思います。
小さな協力かもしれませんが、大きいなものは小さな積み重なり集まって成されるものです。
小さな協力をする習慣は、いずれは誰かの為、良い医療の為、日本の将来の為、自分の為になっていくと思います。