「青森でこんなに美味しいフレンチが食べられるなんて!」と感動した、素晴らしい土曜日の夜を過ごしました。
そのフレンチが食べられる場所は、十和田八幡平国立公園の北部にある、日本最大級の洋風完全木造建築、八甲田ホテルです。
八甲田ホテル
八甲田山を車で上ること20分、広大な森林にの中央に八甲田ホテルがあります。完全木造建築で、玄関からロビー、至る所が木で出来ています。
部屋のベランダからも広大な森林を眺めることが出来ます。この日は紅葉が始まった時で、緑・黄・紅色が交ざった木々の景色を楽しむことが出来ました。
ディナーはフルコースのフレンチです。この日の客室は満室。チェックインが遅めだったので、食事の時間帯が選べず17時半からスタートになりました。
早い時間だったので、森林が見渡せる窓側の良い席に通してくれました。
ここに来る前は「ちょっと高い温泉宿」だと思っていたのですが、来て驚き。スタッフやレストラン、施設内のクオリティが全て高いです。
ここでの食事の服装は綺麗目の服装を準備していくと、さらに特別な雰囲気で食事を楽しむことが出来ます。
オリジナルカクテル・八甲田
この日は混み合っていたので、17時代の早い時間スタートのお客様には1ドリンクサービスがありました。サッパリしていて、食前酒にピッタリでした。
タコのマリネ
下のタコはレモンに接していて、2枚目はサッパリした味わいで楽しめます。
オホーツク産 タラバガニのロースト キャビア添え
タラバガニがミディアムレアでローストされています。肉厚でプリップリ。程よくレアな部分もあるので、舌触りがとても滑らかです。美味しいです。こんなカニは食べたことがありません。
フランス産 鴨フォアグラのクロケット
フォアグラのコロッケです。下にはマッシュポテトが敷いてあります。もちろんフォアグラは美味しかったのですが、ソースが絶品でした。
アオモリシードル[スパークリング]スタンダード
青森県産のリンゴを使用したシードルです。少し甘いだけで、基本的にドライな感じです。後に出てくるお肉料理に合いました。
松茸のヴルーテ ベーコン添え
ヴルーテというのは、ルーをブイヨンでのばしたもので、ポタージュのように仕上げる料理です。
この日の料理は、松茸をクラッシュしてポタージュ風に仕上げたものでした。カリカリに調理されたベーコンが素晴らしいアクセントになります。
酢橘を搾ると、松茸の風味が全然違った味わいに変化します。超贅沢な食べ方でした。
青森県西海岸産アワビのグリル ピストーソース
プリップリの鮑です。調理で鮑独特のくさみは完全に消えています。鮑の肝と野菜も下味が付いてあり、自然とゆっくり味わいたくなる料理でした。
ピストーソースとは、バジルとニンニクをフードカッター等でペースト状にして、オリーブ油を加えてのばしたソースです。
青森県産五戸町産 倉石牛フィレ肉のポワレ・ペリグーソース季節野菜添え
素晴らしいお肉です。今まで食べてきた一般的に言われている「美味しいお肉」は、柔らかくて脂が沢山乗って、口の中でとろけるというものでした。
でも今回のお肉は、脂っこくないのにとても柔らかい。口の中でとろけることはありませんが、噛む度にうま味が沢山でてきます。トリュフが入ったソースも素晴らしく、このお肉の味を最大限に引き出していると感じました。
その場で「おかわり」をしたいと思ったほど美味しいお肉でした。
クラシックショコラと自家製ヴァニラと共に
普通のショコラと思っていたら、食べると沢山のフルーツ、松の実、クルミをクラッシュしたものが入っていて、適度な甘みと酸味でサッパリと食べられました。
ヴァニラアイスも甘すぎず、今日のお料理の味を打ち消すことは無く余韻に浸る事が出来ました。ごちそうさま。
【幸呼来】大人の至福
美しい木々と景観、木造建築のホテルレストランで食べる、最高のフレンチで至福を感じることが出来ました。ホテル内には温泉・居酒屋・バーもあります。総合してみると、子供にはちょっと早いと思います。大人が贅沢な時間をゆっくり味わう為のホテルと料理だと思いました。
もう1日ここにいたい、年に1度はここに訪れたいと思うホテルでした。
八甲田ホテル
住所:青森市八甲田山1
tel:017-728-2000
ホームページ:http://www.hakkodahotel.co.jp/index2.htm