岩手県盛岡市に引っ越して丁度2年半が経過しました。
ここで岩手県の由来と、盛岡各地で年中行われているさんさ踊りの起源を振り返ります。
岩手県の地名由来
伝説では、昔この地方に羅刹という鬼が住んでいて住民に悪さを働いていました。
そこで住民は三ツ石の神に祈り、鬼を捕えてもらい境内にある巨大な三ツ石に縛りつけました。
鬼は「もう二度と悪さをしません。この地に二度と来ません」と誓ったので、約束の記しとして三ツ石に手形を押させて逃がしてやりました。
この三ツ石という大きな岩に、鬼が手形を押したことが「岩手」の由来と伝えられています。
三ツ石の本物の鬼の手形は風化してしまい現在は見られません。ですが、三ツ石神社の境内には鬼の手形の複製があります。
さんさ踊りの起源
盛岡名物の一つにさんさ踊りがあります。
さんさ踊りの起源は「岩手の由来」から繋がっています。
三ツ石に神に鬼を追い払ってもらったことを喜んだ住民たちは、
「さぁさぁ、みんなで踊りましょう!」と幾日も踊りました。
この「さぁさぁ」が訛って「さんさ」になり、さんさ踊りの起源になったといわれています。
さんさ踊りパレードは毎年8月1日~8月4日盛岡市で行われます。「世界一の太鼓パレード」としてギネス認定を受けているお祭りでもあり、実際に見るとその数と力強さに圧倒!
各町内によって踊り方や衣装が違うので、華やかさや力強さ、妖艶さが相まって見ていて飽きが来ないのも魅力の一つです。町内によってはかなり激しい踊りもあり、それがとてもかっこいいんですよ。
岩手の隣の秋田県にいながら、盛岡に転勤にして初めて知ったさんさ踊り。私は今やすっかりさんさ踊りの虜になっています。
盛岡さんさ踊り、実際に見て、聴いて、岩手の伝統ある風土を体で感じてみてはいかがでしょうか。
【幸呼来】チョイワヤッセ!
実は転勤して来たものの、岩手の土地をしっかり見ていなかった自分に気付きました。
その土地ごとに受け継がれて来ているものを知ることで、自分の心の豊かさを育む事にも繋がるんじゃないかな?