「おなかの中に赤ちゃんがいます」と知ってもらう為にマタニティマークというものがあったんですね。
「マタニティマークを付けたら嫌がらせを受けるケースがある」というヤフーニュースで初めてその存在を知りました。嫌がらせをする気持ちが理解できなくはないですが、妊婦さんを守るのは大事ですよ。自分が逆の立場だったら、大事な赤ちゃんがお腹にいる状態で嫌がらせを受けたらイヤでしょ?
っていうかマタニティマークを知らないのは私だけでしょうか。マタニティマークってどのくらい認知されてるんでしょうね。
マタニティマークの認知度
ネットで「マタニティマーク 普及」「マタニティマーク 認知度」と調べてみると、あちこちのサイトで認知度50%程度と書かれていました。
そこでマタニティカーニバル2012で約2000人に認知度調査アンケートをした結果がこちら。
このアンケートだと「まぁまぁ浸透している」と「あまり浸透していない」の項目がくせものですね。アンケートに答える心理として、よく分からない質問には大半の人間が中間点を選択しますから。これはアンケート項目の設定が良くないなぁ。ってことで、「まぁまぁ浸透している」と「あまり浸透していない」を足した84%の半分である42%の人は、十分な浸透度は感じていないと思われます。
そう考えると、認知度50%くらいというのはそこそこ信頼できる情報だと思われます。開始から5年も経過しているのに、認知度がちょっと低過ぎるんじゃないかな。
普及活動状況
どうしてこれほどマタニティマークの認知度が低いかといえば、やっぱり宣伝が足りないのでしょう。テレビやネットで1回でも目に付けば覚えられるくらいの情報量なのですが、おそらくメディアにあまり露出していないんでしょうね。
ということでマタニティマーク言いだしっぺの厚労省のホームページを調べたところ、マタニティマークに関するページはこんな感じ。
情報少なっ!
厚労省さん、あっさりしすぎなんじゃないですか。おまけにこの情報が書いている場所は、厚労省サイトの奥の奥まで探さないと見つけられませんでした。↓
誰が探して見るのよ、こんなジャングルの奥底にあるようなページ・・。認知度が低くて当たり前ですな。
都道府県の普及取組状況
ちょっと待てよ。厚労省はこんなんでも、各都道府県の普及活動状況はどうなっているんだ?と気になって調べてみると、こちらもマタニティマーク普及委員会で資料を作っていました。ちなみにこのサイトを見ると「藤田商店」とも書いているので、多分NPO的に独自に普及活動しているのでしょう。素晴らしい。
現在の市町村数は1742だから、ほとんどの市町村が何らかの活動はしてるってことみたいですね。とはいえ、ポスターってどこに貼ってるんでしょう。まさか市役所や村役場にだけ貼ってるとかじゃないですよね。この認知度の低さから考えると何となくそんな気がしなくもないのですが、市町村の普及活動の取り組み姿勢の低さは、ホームページ掲載数に表れているようにも思えます。
市町村1742中296のサイトにしかマタニティマークに関するページが掲載されていないって、露出度低すぎやしませんかね。・・・私の住む盛岡市ホームページはもしやと思って調べたら、
無かった。(カナシー)
盛岡市広報には、後で私が意見を送っておくとして、次に東京都のホームページをチェック。
さすが東京都。普及促進イベントをやったりと積極的な感じ。東京の人は電車移動が多いでしょうから、妊婦さんにとってありがたい啓蒙活動です。では次に大阪府ホームページをチェック。
・・・、外部サイト・・・だと?
大阪府は自分とこでページ用意するのも面倒らしく、平成18年に外部サイトへ1つリンク貼っているだけでした。
ということで、産経ニュースの妊婦を見ても7割は知らん顔? 関西の認知度低い「マタニティーマーク」の記事も納得がいくわけです。
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以上の調査から、マタニティマークの認知度はやっぱりまだまだ低い。低いのは、各自治体や行政の普及活動の取り組み姿勢の低さも関係しているようにも思われます。取り組みの優先度が低いんでしょうか。私もあんまり人の事言えませんが、少子化、子育て関連の意識足りな過ぎ。
厚労省が先頭に立って、各メディアに普及協力依頼すればあっという間に認知度が上がると思われます。地デジ化よりも簡単な説明ですし。予算のことはよく分かりませんが、マタニティマーク普及は妊婦さんを守る上で大事な事ではないでしょうか。
地方自治体や行政がしっかりやらない分、マタニティマーク普及委員会さんやBaby in Meさんが普及活動を頑張っています。
こういう団体には頭が下がります。私もこのブログで出来る事はやっていきます。
早速盛岡市の広報にメール送っときます。いや、メール受付無いみたいだからFAXか。