TEDの演者ダニエル・スアレースのプレゼン「ダニエル・スアレース: 人殺しの決定をロボットに任せてはいけない」を見て、世界の行く末が怖くなってしまいました。
殺人ロボット兵器が世に誕生する未来は、もう目の前にきているようです。
ターミネーターが現実のものになるかもしれませんねぇ。
無人航空機が殺人ロボット兵器の要素を持っている
実は無人航空機の技術が、殺人ロボット兵器の要素を既に持っているそうです。その要素を以下の3つにまとめていました。
無人機はハッキングに弱い
無人機はハッキングに弱いので、自分で自分をコントロールする「高い自律性」が必要になります。その結果、任務を理解したうえで自力で判断できるようになってきています。近い将来、人間の指示なしで考え決定し、交信もしないようになっていきます。
膨大なデータ処理を行う為のプログラム
そして無人機から送られてくる情報は膨大なものになります。2004年では無人機のビデオでは72時間しか撮影できなかったのですが、現在ではゆうに30万時間も可能になりました。1台の無人機に65個のカメラを搭載する計画もあります。
そしてその膨大なデータから必要な情報を抜き出すには、コンピュータが必要です。機械が何を見ればよいかを、人間に指示するようになっていきます。
関与否定ができる
ハイテク技術は盗まれることもあるし、裏で取引されることがあるかもしれません。ハイテク技術が悪用されて無人機テロが起こったら、誰の仕業なのか分からなくなってしまいます。
盗まれた技術でテロが起こっても、開発者はテロへの関与は否定することができます。
無人機テロでは誰がやったかわからなくなるから、守ろうとせずに攻め意識が強くなります。小国が武力行使を始めることがきっかけで、その流れは企業や個人に及び、法律や市民社会がこわされていくそうです。
ダニエル・スアレースは「殺人ロボット禁止条約を作るべき」と言っています。
進化する驚くべき最新ロボット
世界各国でロボット開発が盛んに行われています。その中でもちょっと怖いなぁと思った3つをご紹介。
NASAが開発した「Robosimian(ロボスミアン)」。動きは遅いからまだ逃げられますが、知らない間に家に侵入されそう。
「ペットマン」。こいつが武器を持って襲ってくると考えたら怖い。ロボットに感情は無いんですよ。
「ビッグドッグ」ブロックが粉々になってます。これ、既に人を攻撃できますよね。
おまけ。映画「エリジウム」の予告編。ロボットが警備をしたり、罪や処分を決めるのもロボットが行っているのが印象的な映画でした。
将来、本当にこうなりかねないから恐ろしい。ターミネーターが本当に誕生しそう。