半年以上前に「日本の年金財源が20年で枯渇する」という特集をテレビで見ました。コレ、全く笑えませんねぇ。
私が年金を受け取れる額はいくらなのか、最近受け取り始めた60代はいくらもらっているのか。
最近もらい始めた人でも月7万円くらい
最近厚生年金をもらい始めた世帯の具体例を見つけたので紹介しておく。
ひょえ~~。厚生年金30年+国民年金5年の年収300~400万円世帯で、月々7万円の年金受給!配偶者加給になると3万5千円に減るという鬼システム!
これ本当の話か?と思って自分の会社にいる61歳のお姉さんに聞いたら、
「えっ?そんなもんよ。ウチは月5万円くらい」
と真顔で言われました。私、いま36歳ですよ。あなた達の年金受取額が月額5~7万円なら、わたしが年金受け取る30年後くらいはいくらになってるんでしょうか・・・。
シミュレーションすると、私がこのまま厚生年金を払い続ければ月額10万くらいという金額が出る。しかしもうすぐ年金財源も枯渇。少子高齢化の加速。今から25年後には年金受給者数が年金支払者数を上回る背景を考慮すると、今の年金システムが続くことはありえないでしょう。大幅な減額は間違いなし。
ということで、良くても月に2万円くらいと思ってた方が良さそうですね。きっと夫婦で月に3万円とかだな。泣ける。
というか、どうしてこんな事態になっているのに何とかしないんだ?政治家は何をしとるんだ!とお思いの方も多いでしょう。これは”ある理由”があるのです。
老人にやさしい国・日本
今の年金システムは、若い人ほど年金を払っても損をする仕組みだ。私は1977年生まれだから、年金支払による損額が1500万円くらいかと思う。ちなみに2014年に生まれた子供の場合、今の年金システムが続けは支払い損額は3000万円くらいになる。マジでシャレにならんシステムなのです。
なぜか
日本は選挙の投票率が良い老人にウケる公約を掲げて選挙活動を行っています。選挙に出馬する側としても、高い出馬費を支払うわけだから是が非でも当選したいだろう。こうして老人にやさしい政策をとり続けた結果が今の日本である。老人が裕福な暮らしをして、その財源は若者の財布。政治家は老人優位の政策に奔走。実際、社会保障費の95%が老人に使われてるでしょ。
私の好きなマーケターの永江さんがこの状況を『ブラック社会』と表現していましたが、ホントに真っ黒だと思います。
新社会人の数人に「年金支払い義務についてどう思う?」と聞いたところ、「ムカつく」「貰える見込み無い年金をなぜ自分らが払うのか」「年金払うくらいなら将来の為に自己投資したい」という答えが返ってきました。
気持ちはわかる。「年金は国民の義務だから払うのが当たり前だ」と言うオジサン達もいるようですが、おかしいものはおかしい。もし自分も20代だったら一銭も払いたくありません。損することが分かっているものに投資をする人はいないでしょ。それを義務化してるんだから、納得いかないのは当たり前。
結論、死ぬまで働くしかない
とはいえ、ブログでこんな事を書いていてもこの状況が変わるわけじゃありません。老人優位の国づくりはこれからも続くと思われます。自分も30年後は老人になりますが、冒頭にも書いたように年金は全くあてにできません。月に2~3万円で日本人が生活していけるわけがありません。貯金をするといっても、老後は夫婦で月に20万円使う生活を20年送るには5000万円近い貯金が必要です。これ、普通ならかなり無理があるでしょう。
結論、わたしら30代は、死ぬまで働かなければ食べていけないことが決まっているのです。今わたしたちが見ている、65歳以上の方々のような生活を送れることは無い。
死ぬまで働くことが決まっているなら、自分が将来どんな仕事をして生きていきたいかを考える必要があると思います。今年37歳になるアラフォーなわたくしでも、未来と変化への選択肢はまだまだあるのだ。