VAIOProはよくMacbookと比較されて、ああだこうだといろんな不満をネット上で目にすることがある。
私も購入前は、これらのVAIOPro不満ユーザーの声を慎重に見るようにしていました。が、実際に購入して実機を触ると、書かれていたような不満は特に感じていません。快適です。
これからVAIOPro購入検討中の方々のために、ネット上に書かれている不満に対する感想を書いておきます。
代表的なVAIOProへの不満
不満1.タッチパッドの反応が悪い
いろんなVAIOProユーザーがネット上で「タッチパッドの反応が悪い」「Macbookの反応の良さに慣れている人には辛い」と書かれています。
確かにおっしゃる通り。実機が届いて、デフォルト設定のまま動かしていれば、VAIOProのタッチパッドの反応は確かに良いとは言えない。むしろ悪い方かと感じる。
ですが、タッチパッドの設定を調節することで、サクサクと軽いタッチ感に改善することが出来ます。2本指スクロールだろうが3本指タッチだろうが、しっかり調整すれば思い通りに反応してくれています。今では全く不満は感じません。
感度を上げる方法については別記事で紹介しているので、ぜひ参考にして頂きたい。
不満2.ファンの音がうるさい
「VAIOProはファンの音がうるさい」という意見もネット上に書かれていた。
どれだけうるさいんだ?と思いながらもVAIOProを購入したのですが、実際触ってみると大してうるさくない。
室温26度の環境、ブラウザはグーグルクロムでタブを5個使用。加えてEvernoteとエクセル・ワード、画像キャプチャソフトPicPickを開いたままで今この記事を書いていますが、VAIOProのファン音は静かなままです。たまに1分くらいそよ風レベルの音がする程度で、基本はほとんど音もしません。
恐らく「ファンの音がふるさい」と書いた人は、複数のプログラム起動や複数ブラウザ+複数タブを開くなどの、ちょっと過酷な条件で使用しているんだと思う。今のVAIOProは基本スペックが高いので、通常のブラウジングやオフィスソフト利用程度であれば、ファン音が気になることはありません。
ですが、先ほどの使用条件に加えて、メモリを大きく食うソフトを3つ同時に立ち上げたところ、「シュオオオオーーン」という結構な大きさのファン音はします。ですがこれはMacbookでも同じ。
高負荷のソフトを利用して、なおかつファン音を小さくしたい場合は、「VAIOの設定」から「ファン音を静音にする」で改善することが出来ます。その代り、PCパフォーマンスは落ちます。
いろいろ書きましたがファン音についてまとめると、VAIOProは静かな方だと感じます。
不満3.キーボードがたわむ
「VAIOProのキーボードがたわむ」というレビューも見かけます。たしかに、触った感じはペコペコな材質ですが、たわみはしません。キーボードのプラスチック材質をかなり薄くしていますが、私が強く押しても全くたわむことはありません。
いろいろ調べてみると、「キーボードがたわんでいる」という意見は、発売前のソニーストアで実機を触ったユーザーレビューが多いようです。現行機種で「たわむ」と言っている人は見かけません。実際、私のVAIOProのキーボードはたわむ兆しすら感じません。打鍵感もしっかりしています。
嬉しい誤算
VAIOProを買う前は気にすらしていなかったのですが、十字キーがセパレートしていることは嬉しい誤算でした。
どういう事かと言うと、
画像はSurfacePro3、Lavieのキーボード。十字キーが他のキーと隣接しているため、ミスタッチが多くなります。ところがVAIOProのキーボードでは、
十字キーが他のキーとセパレートしています。わたくしブラインドタッチは出来ますが、十字キーの位置はキーボードによって変わります。SurfacePro3やLavieを買っていたら、十字キーのミスタッチする可能性が大でした。
ノートPCを購入する前は、キーボード配置も気にした方が良いのですね。
不満4.無線LANルーターが繋がらない
これも多い不満。「無線LANが繋がらない」。
無線LANが繋がらない原因を探るのはとても困難で、ほとんどが「相性が悪い」ということで片づけられる。VAIOProで無線LANが繋がらないというのも、もはや仕方がないことで、これは他のノートブックでも同様のことは起きうる。
VAIOProのように市場に多く出回る製品であれば、それだけ「繋がらない」という書き込みは増えるでしょう。ただそれだけのことだと思います。だからこの不満については購入前から気にする必要は無いでしょう。
もし繋がらなかった場合は、無線LANルーターを別メーカーに切り替えたりする必要はあります。ですが、こういった不具合はおそらく1%未満程度だと思います。
ちなみに私が使っている無線LANルーターは、NECのAterm WH1200HP。繋がりも切れることなく、速度も安定して問題なく使えています。
5.価格が高い
最大の不満は価格。Macbookと比較すると、VAIOProは10%ほど割高になっているように見えます。でも考え方によっては、両社ともほとんど変わらない。
私が購入したVAIOPro13の仕様は以下。
VAIO Pro13仕様
- CPU:intel Corei5
- SSD:128GB
- メモリ:8GB
- OS:ウィンドウズ8.1
- ディスプレイ:13.3インチ
- タッチパネル:無し
- オフィス:無し
- 長期保証サービス:3年ワイド(+9,000円)
- 会員5%割引
合計金額 153,155円(税、送料込)
ちなみに上記価格は、水濡れ・落下破損でも3年間無償修理保証を付けたから9,000円高くなっている。ワイド保証を付けない場合でもベーシック3年保証が無料で付き、143,434円。
これに対してMacbook Pro Retinaディスプレイモデルだと、SSD128GBでメモリ8GBでも14万円を切る。価格だけで見れば、確かにMacbookに軍配が上がるのですが、 ”3年保証” と”重量”を入れて考えるとVAIOProには敵わない。
Macbook Proの13インチだと、3年保証に延長すれば、合計額は16万円弱。重量は1.57kgにもなる。私の買ったVAIOPro13は3年保証付きで同じく16万円弱の940g。重さは600gも軽い。
じゃあ11インチタイプのMacbook AirとVAIOPro11を比較してみる。Macbook Airは95,040円だが、1年保証のみ。VAIOPro11で同じ仕様は122,914円でベーシック3年保証付き。初期投資費でMacbook Airは2万円以上も安いが、3年保証延長にすると+24,800円で、VAIOPro11と3,000円ほどしか変わらなくなる。
そしてここでも”重さ”からみると、Macbook Airは1.08kg、VAIOPro11は770gと、300g以上も軽い。
Macbookの初期投資価格の安さは確かに魅力の一つですが、本来ウルトラブックの大きな魅力は、価格ではなく、”軽くて持ち運びやすいのに高スペック”という点だと思います。
そしてMacbookも3年保証にした場合の価格は、VAIOProとほとんど変わらない実態。そしてVAIOより300~600gも重い。重いと手に取り、持ち運びへのテンションは下がる。
VAIOProであれば、持ち前の軽さから「サッ」と気軽に持ち運べて、外出先でもサクサクと活躍してくれるデバイスになります。
まとめ
簡単に買い替えられるような買い物じゃないし、人生初のVAIO。失敗したくないのでネットのレビューを見まくりました。ですが、実際触ってみるとネットに書かれているようなVAIOProへの不満は感じません。
価格面でも3年保証付きで考えると、Macbookとほとんど変わりません。そしてやっぱり軽さは正義!持ち運び用であれば、軽さはとことん重視した方が良いと思います。軽いと外に持ち運ぶハードルがグッと低くなります。
それに、私は日本人だから日本製品を応援したい。VAIOProを買って良かったですよ。十分に満足しています。今回の記事が、VAIOPro購入を迷っている人の参考になれば幸いです。
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