夜勤が多い女性は乳がん、男性は前立腺がん発症率が高い

もう現代病と言っても良いんじゃないでしょうか。

夜勤が多い女性は乳がん、男性は前立腺がんの発症率が高いという統計学的データがあるそうです。
業種で言うなら、看護師、コンビニ店員、警備会社、24時間稼働工場勤務員、ファミレス店員が該当します。

なぜ乳がんや前立腺がんの発症リスクが多いか?
これには、メラトニンというホルモンが深く関係していると言われています。

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メラトニンにはがん細胞増殖を抑える働きがある

メラトニンには”がん細胞の増殖を抑えるはたらきがあること”が分かっています。

臨床試験でもメラトニンによるがん抑制効果、がん細胞の増殖抑制効果が示されていたり、進行中のがんを遅らせて延命するホルモンとしても発表されています。

他には、体内時計を調節する役割、睡眠を促す役割も報告されています。
時差ボケや夜に眠くなるのは、全てこのメラトニンが関係しています。

また、”抗老化”のはたらきがあり、活性酸素から細胞のダメージを守ってくれることも分かってきていて、動物実験では3割ほど寿命が延びるという報告もあります。

【参考】乳がんの予防や治療におけるメラトニンの有効性 

夜しっかり寝るとメラトニンが分泌される

メラトニンは脳の真ん中にある”松果体”から分泌されていて、この分泌量は、私たちが生活で浴びる光の量によって変わってきます。

例えば、日中に太陽の光を沢山浴びているとメラトニンの分泌量は少なく、暗い夜間だとたくさん分泌されます。
これが動物としての人間の正常な生き方でもあり、体内に必要なメラトニンの量が適正に分泌されている状態です。

ところが夜勤などで蛍光灯などの光を夜でも沢山浴びている場合、体内にメラトニンが分泌されにくくなって、体のメラトニン量が少ない状態が続きます。

すると、細胞がダメージを受ける量が増えたり、がん細胞の増殖を抑えられなくなって、がんの発症リスクが高まるという結果になるそうです。

がん発症リスクはどれくらい高くなるのか?

じゃぁ具体的にはどれくらいのがん発症リスクが高くなるのか?
NEWSポストセブンさんが取材データを報告していました。

日中働く看護師を1とすると、昼夜交代勤務の看護師は1.8倍ほど乳がんの発生率が上がるという。夜勤だけの看護師は、さらに2.9倍にもハネ上がる。

 ハーバード大学で付属の病院に勤める看護師で調査したところ、夜勤に30年以上ついた看護師は、日中勤務の看護師よりも1.36倍発がんリスクが高くなることも分かった。

 これが男性の場合では前立腺がんのリスクになる。

【引用】夜勤多い看護師 女性は乳がん、男性は前立腺がんリスク増加

がん発症リスクは1.36倍~2.9倍に高まる!

昔から一般的に「早寝早起きをしろ」が言い伝えられてきましたが、がんの発症リスクにも関わっているんですねえ。

メラトニンはサプリメントで補える

とはいえ、人間の生活は基本的に仕事優先だから、「夜勤したくありません」といっても難しいですよね。

海外だとメラトニンのサプリメントが一般的にも販売されていて、夜勤ワーカーや抗老化のために服用している人も多いそうです。

日本でもメラトニンサプリメントが作られるようになって、楽天さんなんかで売っているようです。
レビューを見ると、主に不眠症で悩む人が服用しているようですね。

ですが調べて見ると、自己生成能力低下、悪夢、頭痛、吐き気、生殖機能低下などの副作用も報告されているそうなので、DHCなんかと違って気軽には頼れないサプリメントだと思います。

人間は夜にしっかり寝た方が体にも心にも良いってことです!

夜しっかり寝た方が良い
ということで結論。
人間は夜にしっかり寝た方が体にも心にも良いってことです!

私は大学生の頃はコンビニやカラオケ店でアルバイトを3年ほどやってましたが、20代前半でもこの生活はきつかったです。よくボ~っとしている事があったり、冬なんかは寝て起きると、夕方で外がもう薄暗くなって気持ちが沈んだりと散々な思いをしました。
この頃は「夜ふつうに寝て、朝ふつうに起きる生活がしたい!」とよく思っていました。

ですが、若い時に夜勤生活の辛さを経験したおかげで、「就職する時は絶対に夜勤が無い職種にしよう」と思って職を決めることができました。
「生活ありきだから仕事優先、だから夜勤も仕方がない」と思う人もいると思いますが、私なら夜勤しない職に転職するように全力で頑張りますね。

夜に寝て朝に起きる生活は最高です!