社会主義化する日本-起こっている事はすべて正しい-

持続可能性not社会主義
終戦後の日本は、”大和魂”という名のハングリー精神の下、高度成長・経済大国・GDP世界2位という座を築き上げてきました。

ところが、1991年2月にバブルが崩壊。もう20年も経過していますが、未だにバブルの夢から覚めていないと人が多いと感じています。

【Sustainability:持続可能性】【Socialism:社会主義】

<スポンサーリンク>

社会主義に染まった日本

 
真っ当な経営者であれば、入りが少なくなれば出る方を抑え、どうしたら無駄を省けるか、入ってくるお金を増やすことができるかを考える。そうした経営感覚が無いと、会社の運営などできはしない。

ところがこの国はそうしなかった。代わりに国債を発行し、予算規模をどんどん拡大していった。国民が経済成長をめざしてあくせく働く代わりに、国家が目下の状況をなるべく維持する、痛みの伴わないやり方を取った。

返済義務を負わない年配世代が直接、痛みをかんじることはない。

【引用】現実を視よ P87  著:柳井正 

日本の国家予算は歳入が40兆円、歳出が約90兆円です。にもかかわらず、その場しのぎのお金のばら撒きや補助金の施行を止めません。これらのお金は全て税金や、”国債”という未来の借金から支払われています。

さらに焼石に水とも思える、消費税増税も2014年度から施行されます。「今、日本は大変なので、みんなで税金払ってくださいね」と言っているものです。ところが国土強靭化基本法案では、「高速道路や公共施設へのばら撒きに使う、5年間で200兆円の財源は、消費税からも出します」と明言しています。今までと変わらずに、その場しのぎの経済対策に使われようとしています。

この状況をみて、日本はいつの間にか、資本主義から社会主義になってしまったと感じます。実は日本の多くの会社も、これと同じような事が起こっています。

社会主義的な賞与カット

ある製造業の夏のボーナスが、全員一律35%カットされたことを耳にしました。経営側からの説明は「また皆で頑張って業績が良くなれば、元に戻るから、我慢してくれ」だそうです。経営再建の具体案や方針も示さないまま、その場しのぎの言い訳です。

どんなに頑張った人でも、頑張らなかった人も一律35%カットです。頑張った人はたまったものではありません。やる気を無くし、会社の為に働くことをやめてしまうでしょう。頑張らなかった人は、変わらずにそのままです。そして経営側は、根拠の無い直近の夢を語って、その場しのぎを続けます。経営陣は、無駄な会合や不要とも思える買い物で浪費を続けます。

こうして、ハングリーさを失い、頑張らない人が増えていきます。この会社は変革が起きない限り、いずれ死んでゆく会社でしょう。

日本はこういう会社がなんと多い事か。社会主義的な経営をしている事が原因です。結果として、日本の平均給与所得やGDPを下げている一因にもなっています。

なぜこのように日本が社会主義化してしまったのでしょうか。原因は、バブル崩壊が発端ではないかと私は思います。

バブルの崩壊で日本全体の経済が悪化した時に、「皆苦しいんだから、皆で痛みを分かち合おう」という風潮が高まりました。「またそのうちバブルのような時代が来るだろう」という時代遅れの成功体験と夢から覚めないバブル世代が、現在多くの会社の上層部や取締役になっています。政治家もです。

起こっていることは、すべて正しい

 
失われた二十年の「失敗の本質」。それはひとえに「現実を直視できない」ことにあった。その結果、いつの間にか、日本は世界の流れから取り残されていった。

先日、二十年以上アメリカに住んで日本有数の会社経営者が、「最近になってようやく気が付いた」とあることを教えてくれた。それがこの言葉である。

Whatever is,is reasonable.
起こっていることは、全て正しい

【引用】現実を視よ P190  著:柳井正

今起こっている現実をしっかり受け止めて、問題対処の為に頭がパンクするほど考えて対処行動をする事が、物事を良い方向へ導く為の原則であるはずです。

ところが、今の日本や多くの会社は、現実を直視することから逃げ続け、安易と思える対処を繰り返し、膿を溜め続けています。溜め続けていれば、いつかは出さなければいけない時が来ます。

痛みに耐えつつも、今から少しずつ改革をして膿を出し続けるか、または溜め続けて”破綻”となるかは、今後の私たちの考えと、行動にかかっていると思います。

私は、私のやれることを最大限やっていきます。

【幸呼来】チョイワヤッセ!

 
この本を書くことは、一経営者としては正しい判断ではないのかもしれない。

だが書かずにはいられない。
私はこの国に生まれ、この国を愛しているからである。

【引用】現実を視よ P22  著:柳井正

Pocket
LINEで送る

<スポンサーリンク>

この記事もよく読まれています

このページの先頭へ