ここ最近、大学を出て1年目ホヤホヤの新社会人達とお話する機会に恵まれている。その中には、偏差値が高い大学を出た方たちもいるのだが、
どこの大学を出ていようが、お金稼ぎの能力は別物
ってことを強烈に感じる。
彼らと話していると、ほとんどの人が「会社に入ればお金は貰って当たりまえ」という考えだし、「自分の力で稼ぐ」という概念が思考の中に存在していない。
面白いなぁ。
「え?○○大学出てるの?凄いね!」と言われている人たちが、大学の中でどんなに勉強しても「お金を稼ぐ」って意味は理解していない人ばかりだ。この点から考えれば、どんなに偏差値の高い大学を出ていても、「お金を稼いで生きていかなければならない社会」に足を踏み入れた途端、全員がゼロからのスタートになる。
お金を稼ぐ能力に、学歴は全く関係ないのです。
お金の価値が理解できていない
日本の学校教育や親の教育で、ちょっとおかしいと思うことがある。それは、将来お金を稼いで生きていかなければならないのに、その為の具体的な教育がほとんどされていないことだ。
国が義務教育に予算をかけているのは、国民の知識水準を上げるためで、最終的にはお金を稼いで多くの税金を国に納めてもらうことが目的だ。中学校までは基礎教育を学ぶのでも良いと思うが、そこから先はお金稼ぎの為の教育を重視した方が良いのでは。
高校や大学で専門を学ぶにしても、「それをどうお金に結び付けるのか」と意識して学んでいる学生は少ないと思う。それは、ほとんどの親が当たり前のようにお金を出してくれるからであって、子供が「お金の価値」を理解できていないからだと思う。
子供の頃から凄く貧乏で大学に行くお金も無い、でも子供本人はどうしてもやりたいことがあるから、アルバイトしながら大学に行くお金を貯めて入学し、専門を学んだ。・・・って子供であれば、お金の価値は痛いほど身に染み付いているだろうし、そういう人は学んだ専門の知識を活かして、生きる為のお金を稼いでいこうとするだろう。
「面白い」だけで完結する学生
ところがお金の価値を知らない学生達は、専門の勉強で「自分が面白いと思ってやりたいから」という理由だけで完結してしまっていて、そこから先、何か結び付けようとする思考に欠けていると感じている。最近お話している新社会人達は、全員こんな感じです。これは今も昔も変わらないことですが。
こういう学生や新社会人が多いのは、「お金は自分の力で稼ぐ」という思考と「お金の価値」を知らずに育ってきたからなのかな。
産業の海外シフト化や少子化が止まらない状況で、日本の税収はこの先どんどん減少していくのはもう分かり切っていることです。もしこれからの新社会人が稼ぐことについてゼロスタートではなく、プラスのスタートだったとしたら、この先の日本はもうちょっとマシになっていくのではないでしょうか。