定年が無いから好きなことは今やるしかない

今から30年後、「定年後はやりたい事をするはずだった」と言う日本人は沢山出てくると思う。

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やりたい事は一生できない

昨日書いた「28年後、今の30代が貰える年金額」のエントリーで、「年金は夫婦二人で年間120万くらいしか貰えないだろうから、定年が無くなって死ぬまで働く必要がある」と書きました。

これだけ減っても、少子化の影響で社会保障費は絶対的に足りなくなるだろうから、消費税20%、医療費負担は3割以上、新たな税金が生まれて、実質的なお金はさらに低くなるだろう。

私達30代の多くは、「定年後はゆっくり、好きな事・やりたい事をしながら過ごしたい」と夢見ている人が多いと思う。なぜなら、いま私達が見ている老人たちが夢のような生活を送っているからだ。「いつか自分もそういう生活が待っているだろう」って。しかし残念ながら、定年が無くなるからそんな未来は来ないだろうし、今の生活が死ぬまで続く事になるだろう。

では「定年後はやりたい事をする」と思っている人が”定年の無い世界”で生きるなら、やりたい事はいつ出来るのだろう?

答えは簡単で、「一生できない」ということになる。

となれば、もしやりたい事があるなら、今するしかないんですよ。今からやっていくしかないんですよ。

私の親は「いま我慢をして頑張れば、将来は楽をできる」という考え方で、自分はそう言われて育ってきた。私が30代になるまではその考え方を信じて我慢して頑張っていたが、どうやら現実は違うらしい。今のまま我慢して頑張っているだけだと、楽は出来ない、やりたい事は出来なそうだし、なりたい自分になれないように思う。

楽をするつもりは全く無いが、やりたい事が出来ない、なりたい自分になれないのは、死ぬ時に「あれをやっておけばよかったなぁ」と後悔することになると思う。

死ぬ時は石原裕次郎のように「わが人生に悔い無し」と思いたいものです。