スマホに月8,000円も払ってるだって?
そりゃぁ高すぎますよねぇ。
これって1年で10万円くらいも払ってるんですよね。
LINEとSNSとちょっとした電話しか使ってないのにね。
えっ?もっと安くならないのかって?
安くなるよ。
MVNOに替えればいいんだよ。
MVNOにすれば、今使ってるスマホ本体そのままで、月1600円くらいになる。ほとんど使わないのなら1000円くらいに抑えられる。
MVNOって何?詳しく教えてくれって?
いいでしょう。
じゃぁスマホの月額料金を大幅に節約する方法を教えましょうか。
目次
MVNOとは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りて通信業をしてる会社。別名「格安SIM」
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略・・・
・・・という面倒な説明は止めて、ここではもっと簡単に解説していくよ。
MVNOとは、ドコモやauの回線を借りて、ドコモ・au・ソフトバンクと同じような通信業をしている会社のこと。
もっと短く言うと「主にドコモから回線借りて商売してる電話会社」
別の呼び名では「格安SIM」(たぶん聞いたことはあるよね)
今ドコモ・au・ソフトバンクで契約している人は、MVNO(格安SIM)に契約を切り替えれば、スマホの月額料金を大幅に安くできるメリットがある。
通常は月1,600円くらいで、ほとんど使わない人なら月1,000円ほどのプランもある。
プランの種類は沢山あって、今までの電話番号が使えるもの、LTEでのネットが使い放題、電話が使えないけどネットだけOKで月数百円からというものなど様々。
繋がりは心配無いけど、通信速度はちょっと遅くなる事もある
MVNO(格安SIM)はドコモ・au・ソフトバンクから借り物の回線ゆえ、ネットの通信速度はちょっぴり遅くなってしまう。
だけど、基本は3G~LTEの高速通信だから、通信速度はそこそこ速い。
Youtubeなんかも普通に見ることができるし、テザリングでノートPCを使うことだってできる。
また気になる繋がり具合だけど、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を使うから、繋がり具合はこれらの会社と同じ。
「安いから繋がりにくいんじゃないの?」っていう心配は無い。
どうしてMVNO(格安SIM)はこんなに安いの?
MVNO(格安SIM)がどういうものか分かったけど、月額料金1000円からスマホが使えるって安すぎじゃない?
どうしてこんなに安いの???
って思いますよね。
この安さにはちゃんと理由があるんですよ。
MVNOは設備投資費が安いから
安さの理由は、MVNOは設備投資費が安いから。
ドコモ・au・ソフトバンクが全国にネットワークを作るのに、今までかけた設備投資費や人件費は莫大。
通信・通話をするための基地局、店舗、広告費、宣伝費など、ものすごいお金がかかっているんですね。
だけどMVNOは回線を借りて商売をしているので、設備投資費があまりかからない分、通信料を安くできるんです。
そしてドコモショップみたいに基本的には店舗を持たずにネットや代理店を通して商売をしているから、人件費も店舗費もそれほどかかっていない。
だからMVNOは通信費を安く出来るんですね。
どうしてわざわざライバル増やすようなことをしてるんだ?
ちょっとまった!
どうしてドコモ・au・ソフトバンクが自社サービスよりも格安で提供するような会社に、自社の通信回線わざわざ貸してるんだ?
自社のライバルを増やすだけじゃないのか?
って思いますよね。
この主な理由は新規スマホユーザーの開拓。
安くなることで、今まで「スマホは高いから携帯電話のままで良い」という人が、新しくスマホを持つようになる可能性がグッと高まるんです。
そうなると、スマホユーザー市場はさらに伸びます。
つまり、「スマホ市場」というパイが大きくなるから、そのパイにドコモ・au・ソフトバンクが他の商売をアプローチして、全体的な売り上げが高まる可能性があるんです。
例えばドコモだと、月額500円で映画見放題のdtvや、ショッピングモールのdショッピングがあるけど、格安でスマホを手に入れた人たちがこういったサービスやショッピングを新たに利用する可能性が高まることになります。
こういう狙いがあって、自社の回線を他社に貸しているのだ。
じゃぁMVNO(格安SIM)ってどうやって使うんだ?
MVNO(格安SIM)が何となく分かった。じゃぁ、具体的にはどうやって使うのか?
これは、MVNO会社が提供しているサービスに申し込んで、送られてきたSIMカードを自分が持っているスマホに挿して、ちょっと設定してあげるだけで良い。
SIMカードって何?
えっ?SIMカードが何か分からないって?
じゃぁこれも説明するよ。
↑これがSIMカード。
Wi-Fi無しでネットや通話をするにはこのSIMカードが必要不可欠で、ドコモ・au・ソフトバンクのスマホを契約しているなら、スマホの中に必ず挿し込まれているよ。
そしてSIMカードには、契約会社、契約者情報や電話番号の情報なんかも含まれている。
例えば、ドコモで契約したスマホのSIMカードには、「電話番号=090-1234-XXXX、契約者名=スマホ太郎、契約者ナンバー=123456、契約会社=ドコモ」という情報が詰まってる。
スマホを買い替えた場合、基本的にはこのSIMカードを新しいスマホに差し替えれば、電話番号や契約サービスは引き継いで同じように使える。
SIMロックってなんだっけ?
ちなみに「SIMロック」という言葉を聞いたことはないかな?
スマホはSIMカードを入れ替えるだけで、契約サービスがそのままで他のスマホも使えてしまうんですが、ドコモ・au・ソフトバンクで買ったスマホには”SIMロック”というものがかけられていて、他社のスマホに挿しても使えなくなっているんです。
例えば、ドコモで契約したスマホに入っているSIMカードを、ソフトバンクで売っているスマホに挿しても、スマホに”SIMロック”がかけられてて使えないようになっているんです。
なんでこんな事をするかって、自分のところのお客さんが他社に流れないようにするためです。
だけど、「SIMフリー」になっているスマホも世の中にはあって、このスマホの場合だと、どこの会社のSIMカードを挿しても通信が使えるようになる。
例えば、「日本で発売されてないスマホを使いたい」という場合、海外製のSIMフリースマホを買って、ドコモで契約したSIMカードを挿せば、電話やネットが使えるようになる。
また、ドコモでiPhoneが売られていなかった頃、海外からSIMフリーのiPhoneを取り寄せて、それにドコモのSIMカードを挿して使っていた人もいました。
最近はSIMフリースマホが日本でもいろいろ売られるようになってきて、「ZEN Fone」なんかは有名なSIMフリースマホですね。
高機能なのに3万円ちょいで安い。iPhoneのSIMフリー版なんかは10万円くらいするから。
自分のスマホに合うMVNOを選ぶ必要がある
ということで話を戻すと、
自分のスマホをMVNO(格安SIM)に切り替えるには、自分の持っているスマホに合うMVNOを選ぶ必要がある。
例えば、あなたが今持っているスマホがドコモで買ったスマホなら、ドコモから回線を借りているMVNOに申し込みを、auで買ったスマホならauから回線を借りているMVNOに申し込みを、ソフトバンクで買ったスマホならソフトバンクから回線を借りているMVNOに申し込みをする必要があるってことです。
MVNOはちょっと前までドコモしか無かったんですが、最近になってauもサービスを始めて、2015年7月からソフトバンクも子会社でMVNO事業を開始すると発表したばかり。
だから近い将来、MVNOがさらに値下げ・サービス合戦が始まるんじゃないか?と言われているんですよ。
これからはソフトバンクユーザーも、スマホの月額料金を手軽に下げられるようになりますね!
ソフトバンクモバイル、7月1日より子会社でMVNO事業開始(追記あり)
でも既にSIMフリーのスマホを持っているなら、基本的にはどこのMVNOを利用してもOKなので、自分に合ったサービスプランを選べば良い。
え?今度は自分のスマホに合ったMVNO(格安SIM)を探すのが面倒くさいって?
じゃぁ次は日本で有名なMVNOを紹介するよ。
電話番号は今のまま使いたい人が多いだろうから、MNP(電話番号転出)出来て、通信速度がそこそこ速いMVNOだけ紹介しよう。
ドコモのスマホを使っている人向け
IIJmio みおふぉん
おそらく一番売れているのがIIJmio社の「みおふぉん」というプラン。
iPhoneでもOK!
一人だけなら、3GBで月1,600円、5GBで2,220円の2プラン。
他には10GBで3,260円~というものもあるが、これは家族3人まで10GBをシェアできるというファミリー向けプラン。
もし家族3人でファミリープランにした場合、一人当たり1,553円になるので超お得。
さらに、どのプランでも余ったデータ量は翌月に持ち越せる。
家族で2台以上スマホ持ってるなら、IIJmioのサービスがお勧めだろう。
【リンク】IIJmio 音声通話機能付きSIM「みおふぉん」 1,600円~
楽天モバイル
本田圭佑さんがCMでやってる楽天モバイル。
最近楽天もMVNOに力を入れてますね。
特徴は、楽天ポイントが2倍になるとか、10000ポイントプレゼントなど。
通話が出来るSIMだと、月額1,600円で3.1GBまで使えます。
【リンク】【楽天モバイル】
DMMモバイル
DMMのプランはシンプルで、「●GB■円」というものになっている。
電話を使いたいなら通話SIMプランで、1GB1,260円、2GB1,470円、3GB1,550円というように、データ量によって月額料金が上がる仕組み。
スマホの使い方によっては、IIJmioよりもちょっとだけ安くできる可能性がある。
これもiPhoneで使えます。
【リンク】DMM mobile
NifMo(ニフモ)
NifMoさんも有名で、最近になって1.1GBで640円プランを始めたが、電話を使うとなると合計で1,490円になるので注意。
他には3GB、5GB、10GBのプランがあるが、合計金額はIIJmioさんより高くなる。
キャッシュバックキャンペーンをやってることもあるのが特徴。
iPhoneはOKです。
【リンク】@niftyから得するスマホ「NifMo」新登場!
ぷららモバイルLTE
ぷららモバイルの特徴は、月額2760円(電話可だと3,736円)でLTEが使い放題というプランがある点。
「LTEが使い放題になるなら、家で契約している光回線を解約してさらに節約しよう」という目的で契約する人も多い。
自宅PCのネットはスマホのテザリングで可能なので、スマホの月額料金だけでなく、自宅の光回線も節約できる可能性もあるのは大きい。
これだと年間10万円以上は余裕で節約できる。
【リンク】ぷららモバイルLTE公式
auのスマホを使っている人向け
mineo(マイネオ)
mineo(まいねお)は基本的に沢山ネットをしない人向けのMVNOで、500MB~5GBまでのプランで展開している代わりに、料金を低く抑えているのが特徴。
電話可のプランだと、500MB1,310円~。普通の人なら3GBの1,590円プランで十分である。
auだけでなく、ドコモのスマホにも対応している。
※現在iPhoneの一部機種やOSではネットが使えないので注意!詳細は「動作端末一覧」を参照。
【リンク】mineo(まいねお)公式
UQモバイル
UQモバイルのプランはシンプルで、電話が使えてそこそこ速いネット接続を求めるなら、3GB月額1,680円のプラン1択。
auスマホを持っていて、LINEとフェイスブックやツイッターをする分には十分なプラン。
※現在iPhoneの一部機種やOSではネットが使えないので注意!詳細は「動作確認端末リスト」を参照。
【リンク】格安スマホならUQモバイル
ソフトバンクのスマホを使っている人向け
残念ながら、ソフトバンクのMVNOサービスはまだありません!
だけど、2015年7月にソフトバンク子会社が「MVNO事業をやるよ」と発表したので、近いうちにサービスが発表になるでしょう!
ソフトバンクユーザーはしばし我慢の時です!
データ量3GBってどのくらい?
データ通信料が3GBプランが多いけど、具体的にどのくらい使えるんだ?自分はどのくらい使うんだ?って思いますよね。
具体的には、データ量1GBでヤフーのトップページが4300回、LINE無料通話なら1800分、youtube高画質動画なら2時間くらい使えますよ。
だから、外出先で動画をほとんど見ないなら3GBもあれば十分。多分余る。
LINE通話は沢山使うけどネットはそんなに使わないなら2GB、SNSやLINE、ネットだけちょこちょこする人なら1GBでも良いくらい。
「外出先で動画をいっぱい見たい!」という人なら、ぷららモバイルLTE無制限(月2,760~、ドコモのMVNO)がベスト。
MVNOに申し込んだら、次はどうするの?
MVNOに申し込みが完了したら、1週間くらいで説明書とSIMカードが送らてくるよ。
手持ちのスマホに入っているSIMカードをMVNOから送られてきたSIMカードに入れ替えて、説明書通りに設定してあげるだけでOK。
SDカードを入れるのと同じ要領です。
これで、今まで通りの電話番号も、ネットも使えます。
「設定って難しいんじゃないの?」という心配は不要ですよ。数ステップで終了する程度のものです。
MVNOで自分のスマホが使えるようになったら、今契約しているドコモ・au・ソフトバンクを解約すれば、晴れて月額1,600の格安スマホ生活に変更完了!
これから一生スマホを使うことを計算してみよう
ドコモ・au・ソフトバンクでスマホ契約して毎月支払っているお金は、月8,000円、安い人でも6,000円くらいでしょうか。
これってね、このままだと、死ぬまでこの月額ローンを支払うってことなんですよ。
もしこのままスマホを使い続けて月に6,000円ずつ払い続けたら、30年で一人216万円のスマホ代かかかっちゃうんですよね。
それがMVNOに切り替えれば一人58万円くらいのスマホ代に大幅節約できる。
家族4人だったら30年で600万円くらいスマホ代を節約できるんです。
「お金が無い」「お金が貯まらない」「老後資金を少しでも貯めたい」「スマホに高いお金払っているのがばかばかしい」って人は、スマホの契約をMVNO(格安SIM)に替えてみてはいかがでしょうか。