私、秋田大学出身です。
このニュースは悲しい。

秋田大(秋田市)は7日、2014年度の決算で、研究などに使うべき寄付金7億2243万円の使途を無断で変更し、経常損失の穴埋めに使う不適切な会計処理をしていたと発表した。
 同大は関与した財務担当理事ら7人を戒告などの処分としたり、異動させたりした。

 同大によると、寄付金は特定の教授の研究に使うなどの目的で数百人から集められたもので、目的外使用には寄付者の同意が必要だが、同大は承諾を得ずに転用していた。
 財務担当理事が「大学の財政が立ち行かなくなる」として学長らの同意を得た上で、赤字の穴埋めに回していた。決算は内部・外部監査を通過し、文部科学省も承認していたという。 

【引用】yahooニュース

「研究目的」で寄付してた方々はもっと悲しい想いをしていることでしょう。

この不適切会計処理、秋田大学だけじゃないような気がしますねぇ。
というのも、今や少子化の影響で日本の半分の大学が赤字じゃないでしょうか。

特に私大なんかは深刻で、日本の4割の私大は入学者定員割れしているようです。
「日本創成会議」の報告でも、2040年には地方大学の4割が消滅すると予測されているくらい。
ちょっと前に青山学院大学の教師らも無断でボーナスを下げられておりましたし。

なぜこうなった

なぜこうも定員割れやら赤字が出ているかですが、90年代に規制緩和で大学がドコドコと増えていったんですね。
1985年だと460しかなかった大学が、2014年には781まで増えているんですよ。

これだけ大学が増えるとどうなるかは明確で、限られた入学者が781の大学に分散するわけですから、自然と定員割れが当たり前になるんです。

結果、入学費も授業料も入らないから赤字。
なのに大学職員の給与ってそんなに下げられないんです。

例えば教授で年収が1000万くらいなうえに、必要のない部署や1人で回るような部署に3人突っ込んでいるとか、特に国立大なんかは公務員お役所仕事だから人件費コスト削減することにおいては超超超超超超甘いんです。

以前の仕事では10年以上大学を営業して歩いてましたが、超絶忙しい人と暇な人の差が激しすぎるうえに、暇な人が多いという実態。
1日中座ってちょっぴり仕事してあとはネットサーフィンしてる人もチラホラいらっしゃいましたよ。
そういう人の見分け方は机を見ればわかるんですが、書類がほとんど乗ってなくてとてもきれいでパソコンにはヤフーのトップ画面が表示されております。

赤字の実態は、実は大学の経営努力不足で、それを補うために研究寄付金から補填したなんてニュースは

もう情けなさすぎて悲しくなる!!!



大学の自業自得なんでしょうけど、研究のために寄付してくれた人たちがほんと気の毒でしょうがない。

文部科学省様には大学職員と教諭の基本給減らすような方針を打ち出して頂いて、その分を幼稚園の先生とか施設運営にじゃんじゃん回して欲しいと願います。