ヤフーのトップニュースでも取り上げられていましたが、USJがエクスプレスパスの転売禁止・チケットの無効化をしていくそうですね。

株式会社ユー・エス・ジェイは、チケットの不正な転売行為によって生じる不利益からゲストの皆様を守るため、転売禁止を徹底、転売行為そのものを排除していくことにいたしました。

 転売行為に対してこれまでも再三警告を行ってまいりましたが、事態を重く見て、より実効性のある次の措置を講じ、転売禁止を徹底いたします。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、転売が確認された各種チケット(スタジオ・パス、ユニバーサル・エクスプレス・パス、チェックイン・パス、特別観賞エリア入場券など)すべてを、11月1日(日)入場分よりQRコードを無効化するなどの方法によって、パークでご利用いただけなくします。これにより、より多くのゲストの皆様が適正な価格でパークをお楽しみいただけることを企図しております。

【引用】ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはゲストの不利益をなくすため、不正転売の撲滅を目指します

エクスプレスパスとは、ディズニーランドで言うところの「ファストパスの有料版」みたいなもの。つまり「この有料チケット買えば待ち時間無くアトラクションにのれますよ」というチケット。金で待ち時間を解消できる制度なんですね。

ところがエクスプレスパスには販売枚数制限があって、最近は業者が数百枚買い占めてヤフオクで1割~2割ほど値増しして利益を上げていることが問題になっていました。普通は7000円くらいで買えるものが、混雑日だとエクスプレスパスに希少価値が出るので1枚2万円~4万円まで値上がりすることもあります。

「けしからんぞ!!!」

ということで、USJ側がオークションサイトやチケット販売会社のサイトをチェックして、出品されているものは片っ端から強引にチケットの無効化をしていくという体制をとるそうです。

チケットの無効化って無理じゃぁないの?

とはいえ、チケットの無効化って無理なんじゃないの?と思うわけです。

USJのサイトにも「QRコードを無効化する」と書いてあって、オークションの商品ページにQRコード画像を載せていなければ無効化されることはない。

さっきヤフオクで出品されているUSJエクスプレスパスの商品画像を見ましたら、ほとんどがQRコードやチケット番号にぼかしをかけていたので、USJ側から無効化する措置はほとんど出来ないはずなんですよ。

USJが11月以降のエクスプレスパスに一般人には見破れないような細工を施すなら別ですけど。

一応、ヤフオクに出品するとUSJ側から警告があるらしいが・・

とはいえ、既にヤフオクに出品されているエクスプレスパスチケットの出品者には、昔からUSJ側からきつい警告文を出しているそうです。

【参考記事】USJ 転売のQ&A

でもあくまで警告するだけで、ヤフオクやチケットキャンプなどのサイト側が出品禁止することもなく取引はずっと成立し続けていたわけで。

チケットストリートの社長なんかは自身のブログで「転売チケットを無効化するのは反対だ!!」と公言していますからね。

【参考】チケットストリートは ゲストの不利益をなくすため、 「不正転売を排除した正規再販システム」を提案します

今回のUSJの発言は実は転売者に対するものじゃなく転売チケット購入者を少なくするためのもの

結論を言うと、どのみちUSJ側がチケット転売禁止も無効化も出来ないんですよ。

ですが、USJが「転売チケットだとゲートで発覚したら、その人は入場させないからね」と言う事で、転売チケットの購入者を減らす効果を狙っているんじゃないかと思うわけです。

転売チケットを購入する人が減れば、転売者も自然と減りますからね。
需要が無くなれば供給も減る、ということを狙ってのことかと思います。