お勧めの雪駄と選び方

これからお祭りのシーズンになるわけですが、「雪駄のお勧めってどれ?どうやって選べば良いんだろうなぁ?」と思う人も多いでしょう。

ということで、今までいろんな雪駄を購入して使い倒した経験から、お勧めと賢い雪駄の選び方をお教えします。

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雪駄のサイズはカカトが2cmはみ出るくらいが目安

雪駄のサイズ選び方

雪駄のサイズ選びの際は、カカトが2cmはみ出るくらいのサイズを選びましょう。
これは、カカトで浴衣や着物の裾を踏まないようにするためです。

雪駄のカカト

浴衣の裾が短めで、絶対踏むようなことはないだろー!という場合は、↑かかとが雪駄内にすっぽり入るサイズでも大丈夫です。
私はすっぽり入るサイズの雪駄を履いていますが、これくらいなら裾を踏むことはまずありません。

足サイズ27cmで、雪駄はLLサイズ(9寸)のものを使用しています。

豆知識!雪駄に左右はありません

ちなみに、雪駄に左右はありません。鼻緒が中央に付いているので、左右を入れ替えて履くことができるようになっています。

入れ替えて履くことで、底の片減りを防いで、長持ちさせることができるようになっています。

雪駄の材質の選び方

次に雪駄の材質の選び方です。

表面の素材は、畳、い草の2種類。一般的に多く履かれているのは耐久性が高い畳底の方です。い草のものは蒸れにくい特徴がありますが、使っているうちにブサブサになったり、ダニが住んだりする可能性が高いようです。

底面の素材は、飴底(アメ底)、サンド底、ウレタン底、合皮底、の4種類があります。

1番のお勧めは、畳飴底(アメ底)の雪駄

お勧め雪駄1位は飴アメ底

私の1番お勧めの雪駄は、表面が畳(たたみ)で底は飴底(アメ底)になっているものです。
底の材質は固めの合成樹脂素材で、砂糖を煮詰めた飴色っぽいから「飴底」という名が付いているらしい。

アメ底雪駄の特徴は「雪駄の中で1番滑りにくい」「底が丈夫で消耗しにくい」「ポリウレタンクッション素材が入っているので足・腰が疲れにくい」と、ほぼオールマイティ。私は「雪駄のロールスロイス」と呼んでいます。

飴アメ底雪駄のクッション素材

アメ底雪駄を真横から見た写真。雪駄の表面と底の樹脂素材の間に厚めのポリウレタンクッション素材がギッチリ入っています。

「雪駄の滑りにくさ」は、私がやっている回転や跳躍など激しい動き多い盛岡さんさ踊りにとって重要視している部分です。
ステージ演舞で床がフローリングだった場合、アメ底雪駄が1番グリップ力が高いと感じています。踏ん張りも効きやすいです。踊り手にとって「滑りにくい雪駄」は重要なんです。

楽天やアマゾンだと1セット1,600円~2,000円と安く買えるので、よく利用しています。もちろん男女用あります。

サンド底(スポンジ底)って滑りにくそうなイメージだけど・・?

サンド底の雪駄

「サンド底の雪駄って、砂っぽいしギザギザ多くて滑りにくそうなイメージあるんですけど」と思われる方が多いですが、サンド底雪駄はダントツに滑りやすいです!

例えるなら、スリッパに近いレベルです。体育館なんかのフローリング床でサンド底雪駄を履いたら、ツルツル滑ってちょっと動きのある踊りだとかなり苦労します。

サンド底の別名は「スポンジ底」。はい、スポンジです。そりゃぁ滑りますよね。

サンド床の雪駄

ちなみに中央部分のポリウレタンクッション素材の厚みはアメ底と同じです。

サンド床雪駄の1番の特徴は、「一番軽くて安いこと」です。底部分も軽いポリウレタン素材だからです。夏のお祭りで舗装道路を歩くだけなら、サンド底雪駄で問題ありません。
私も夏の盛岡さんさ踊りパレードではサンド底の雪駄を愛用してます。動きやすいですよ。

ですが、凍っている道やフローリング床なんかを歩くことが分かっている場合は、サンド床雪駄はお勧めしません。

値段は雪駄界では1番安くて、1,000円~1,500円ほどです。男女用あります。

ウレタン底の雪駄

ウレタン底雪駄

そんなに見かけることは無いですが、底が真っ黒なウレタン底(ウレタンソール素材)の雪駄もあります。

ウレタン床雪駄の横画像

アメ底やサンド底のように、中央部にポリウレタンクッション素材が入っていませんので、クッション性はちょっと低めです。

その代わり、丈夫さは1番です。
滑りはアメ底よりほんの少しだけ滑りやすいですが、フローリング床でも十分に足を踏ん張れます。

ただし材質のせいだと思うんですが、値段は1番高いです。相場は2,300円~3,000円。よほど特別なこだわりが無い限り、私はアメ底雪駄で良いと思っています。

合皮底雪駄

合皮底雪駄

最後に合皮底雪駄。

「これぞスリッパじゃん!めっちゃ滑りやすそう!」って思われるかもしれませんが、フローリング床では意外と滑りません。

今までご紹介した雪駄を滑りにくさ10段階評価をすると、

  • アメ底・・・10.0
  • ウレタン底・・・8.5
  • 合皮底・・・8.0
  • サンド底・・・3.0

こんな感じです。見かけより意外とグリップ力があるんですよ、なぜか。

合皮床雪駄の横画像

ただし、他の雪駄と違って中央部にクッション素材は一切ありません。まっ平らです。
値段はアメ底と変わらず1,600円~2,000円強。私からすれば「クッション素材あった方いいじゃん」と思うんですが、「クッションない方が良い!」っていうこだわりがある人がいるんでしょうね。

まとめ:滑りにくさ・耐久性・クッション性で無難なのはアメ底!

お勧め雪駄と選び方【撮影中に興味を持って飛んできた文鳥】

以上、私の1番お勧めの雪駄は、表面が畳、アメ底の雪駄です!
コストパフォーマンスが良いし、滑りにくいし丈夫、クッション性が高いので、私が1番重宝しています。

「なるべく安く、夏の花火見に行くくらいしか履かない」という人は、サンド底の雪駄で大丈夫です。それでも、砂利道を歩く場合は底が丈夫なアメ底の方が良いと思います。

アメ底・サンド底ともに男性用・女性用がありますので、用途に合ったものを選んでください。
それでは良き雪駄ライフを!

ちなみに、足袋はストレッチがお勧め。ストレッチ素材じゃないと、留め金のハコゼ部分が動いている時に外れてしまうんですよね。
1サイズ小さいと、留め金がしっかり引っかかるのでお勧めです。

ストレッチ素材のものを持って無くてハコゼが外れてしまう人は、安全ピンなんかで止めておけばOKです。