慢性喉頭炎・咽頭炎の治し方

慢性喉頭炎慢性咽頭炎がなかなか治らなくて困っていませんか?

むせるようなこみ上げる咳、まとわりつく淡、続く喉の不快感。いつものように声を出せなくて、気持ちも欝々としていきますよね。

私は20代の頃に2回喉を壊して以来、風邪をひくと喉頭炎や咽頭炎が1~2か月ほど続く、いわゆる慢性化しやすい体質になってしまいました。

ですので、喉頭炎・咽頭炎歴は15年くらいになります。この間、あれこれと試してきたんですが、ネットに書いてる情報を試しても、医者の治療を受けても全く効果が無かったんですね。

ですがようやく「これが一番治りやすい」という方法を見つけたので、情報をシェアしておきます。

慢性喉頭炎・咽頭炎を早く治すために必要な3つの要素

慢性喉頭炎・咽頭炎を早く治すためには、まず以下の5つの要素が不可欠だ。

  1. 喉頭・咽頭を清潔に保つ
  2. 喉頭・咽頭に刺激を与えない
  3. しっかり寝る
  4. 咳を我慢する
  5. とにかく鼻呼吸!
  6. 薬・漢方について

この6つの要素に基づいて解説していこう。

1.喉頭・咽頭の粘膜を清潔に保つ

まず大事なのは、喉頭や咽頭を清潔に保つこと。
考えてみてください。傷口が不潔だったら、普通はなかなか治りませんよね。
喉は食物や空気の通り道なので、清潔に保つことが難しいんです。だから喉頭炎や咽頭炎は治りにくい。なるべく清潔に保っていれば、その分炎症が早く静まります。体は治そうと頑張っているんだが、外部からの要因で治りが遅くなっている。

では清潔にするためにはどうするか。これは箇条書きにしておく。


  • 食べたり飲んだりした残渣(カスや油)を、うがいやぬるま湯を飲んでしっかり洗い流すこと。
  • 汚れた空気で喉を汚さないこと(多くの原因はタバコや排気ガス)。
  • のど飴・うがい薬・のどぬーるスプレー系は全てNG

飲食後の喉ケア

料理や飲み物にはいろんな成分が含まれているが、その成分が喉に付着したままにしておかないこと。
冷たい水だと油は固まってしまうので、飲食した後はなるべく36度ほどのお湯でしっかりうがいをする。36度のお湯をコップ一杯ゆっくり飲むこと。これで食事の後の喉は清潔に保つことができる。

タバコは絶対にNG

また、タバコは吸わない。排気ガス・有機溶剤環境からは離れること。ガスに含まれている有毒成分が喉の炎症部分に過敏に反応しやすくなるし、炎症を長引かせる大きな要因になる。

「タバコは絶対に止められない」という人もいると思うが、吸い続けたら治る可能性がどんどん減っていく。喉を治したいならタバコは我慢するべき。

のど飴・うがい薬・スプレー系NGの理由

意外に思った人がいるんんじゃないだろうか。のど飴は絶対NGですよ。

のど飴には糖分が含まれていて、これをなめていると炎症部分にずっと糖分が付着したままになる。喉の粘膜が砂糖でべたべたの状態になってしまうわけだ。すると粘膜から水分を奪っていって、喉の治療には逆効果。

「じゃぁのど飴ってなんのためにあるの?」と思われるでしょう。これは、唾液を分泌させて、喉粘膜にウイルスや細菌を付着させないようにする効果が期待できる。つまり、風邪が流行り始めた時期には効果的だが、炎症が起きてしまった後になめるものではない。

実際、私はのど飴系で改善したことは1度も無い。ショウガ・ハーブ入りなどののど飴をなめた場合は逆に悪化したことがある。

うがい薬

うがい薬も基本的にNG。のどぬーる系スプレー、喉に良いと謳っているプロポリススプレーなんかもあるが、これらはアルコール成分が入っていたり、喉を焼いてしまうことに繋がるので、NG。イソジンは論外。これらの使用でも、私の喉が改善した経験は今まで1度も無い。アズノールは消炎成分が入っているらしいが、全く効果が無いばかりか悪化したことすらある。

喉頭炎、咽頭炎を治したいのであれば、とにかく喉を清潔に、清浄に保つことを心がけよう。

2.喉頭・咽頭に刺激を与えない

次に治りを早めるために必要な”刺激を与えないこと”だが、具体的に挙げると以下になる。


  • 熱いものを食べない
  • 冷たいものを食べない
  • 辛いものを食べない
  • アルコールを摂取しない
  • 酸味のあるものを食べない

喉頭・咽頭に炎症を治すには、極力そっとしておくことがベスト。「腫れ物に触らぬように」という言葉があるがそれと同じだ。喉への刺激物は一切控えると治りが良くなる。

喉頭炎・咽頭炎中に熱辛いラーメンをすするなんてことはご法度。もし食べるなら、治りが1週間遅くなることを覚悟したほうが良い。

私も喉頭炎中は、長引かせないようさっさと治したいので、冷たいものも熱いものも一切食べないようにしている。基本的には常温か体温と同じくらいのものが、喉への負担は一番少ない。

つまり、”動物達と同じような食生活習慣にした方が良い”ということだ。動物はみな猫舌で熱いものは食べないし、冷たいものといっても水くらいしか飲まない。辛いものを食べることもないしアルコールも摂取しない。
ちなみにカフェインが入った飲み物もNG。カフェインは喉の渇きを強くしてします。珈琲は酸性が強く喉に刺激を与えるのでさらにNG。

3.しっかり寝る

良く寝ると治りが早くなる。
心身ともにリラックスした状態で、さらに喉も清浄に保てる時間が長いので、治りを促進するのだろう。できれば8時間の睡眠は確保すると良い。

また、睡眠中は成長ホルモンの分泌も盛んになる。体の壊れた個所を修復する作用が体にたっぷり働く。睡眠時間が少ないと、その分治りも遅くなると心得た方が良い。

4.咳をしない、我慢する

咳をすると喉にダメージを受けるから、咳が出そうになったら、とにかく我慢する。

咳をするという行為は、体が喉に異物を感じたときに排出させようとして起こるものだ。それと同時に、喉に大きな負担をかけて、喉頭や咽頭を消耗させてしまう。

だが喉頭炎や咽頭炎の場合、異物は無くても咳が出る。これは炎症でズタズタになった粘膜がちょっとした刺激に過敏に反応して、体が異物感を感じて咳が起こる。つまり、”ダメージを受けるだけの無意味な咳”なのだ。

咳をすればするほど粘膜が傷つくので、その分治りも遅くなってしまう。出そうな咳を止めることは辛いことだが、とにかく我慢すること。出そうになったら水かぬるま湯を飲んだり、深呼吸をすれば咳が落ち着くことが多い。

あと、喉に淡がからんで咳ばらいをしても喉が傷つくでの、ぬるま湯で淡を柔らかくして飲んでしまうか、耳鼻科に行って淡を柔らかくする薬を処方してもらうと良い。

追記.湿度、水分、気温、大声は出さない

喉の治りを促進させるコンディションを作るためには、湿度、水分、気温も大切だ。

冬は特に治りにくい。これは空気が乾燥して喉に負担をかけるうえに、冷たい空気が喉を刺激してさらに追い打ちをかけるからだ。だから、湿度は50~60%、気温は28度ほどの環境が理想だ。

マスクをするのも良いが、同じマスクを長時間つけすぎると、かえって治りを遅くするケースがある。これは、マスクが汚れてしまって、汚れた空気を吸い続けるからだろう。水分補給もこまめに行っておきたい。去痰のためには、水分補給が欠かせないのだ。

声を出さない

また、治るまで大声は出さない方が良い。通常会話もできれば少な目にして、喉に負担がかかる高い声は出さないこと。宴会の場に行くのもできるだけ控えよう。

声の出さなすぎも良くないと感じていて、私は一時期全く声を出さなくなった結果、逆に声が出にくくなってしまって、正常に戻すために苦労したことがある。だから日常会話くらいは大丈夫だ。

5.鼻呼吸!

意外と重要なのが鼻呼吸。口で息を吸うと、空気中の雑菌なんかが喉にダイレクトに付着するので喉を傷める。寒いと冷たい空気も喉に刺激になってします。

だが鼻呼吸をすることで、雑菌は鼻フィルターでだいぶ浄化される。冷たい空気も少し温められて喉に送り込まれるので、喉に対する刺激を抑えることができる。

「気が付いたら口呼吸をしていた」っていう人は要注意。意外と見落としている。

6.薬・スロートコート・水・漢方について

去痰剤(ムコダイン・サワテンなど)

耳鼻科に行くと処方される去痰剤(ムコダインやサワテン)は、喉頭炎や咽頭炎では治りを促進させるという意味ではほとんど役に立たない。
だが、淡を切ろうとして咳ばらいを多くしてしまうと、これも喉に負担をかけるので、我慢できないくらいの淡が絡むのであれば去痰剤を服用した方が良い。

淡はなぜ出来るかだが、喉の粘膜に異物が侵入してきたものを粘液で絡めとったゴミのようなものだ。ウイルスや細菌なんかもこの粘液で絡めとっていて、おかげで肺が無菌状態に保たれている。
淡は普段は自然と飲み込んで消えてしまうが、量が多かったり異物の種類によっては、喉に残ったままになってしまう。

喉頭炎や咽頭炎の場合、炎症が起こって過敏に反応した結果、淡が多く発生してしまう。だからここに菌・ウイルス・異物はほとんど無い淡なので、基本的には放っておいて良い。どうしても気になるなら去痰剤を服用しても良い。

ネブライザ

喉頭炎・咽頭炎で耳鼻科に行くとネブライザをされることがある。これは耳鼻科によって使っている薬液が異なるが、基本的には抗菌、抗炎症の作用がある。中にはステロイド剤を噴霧する。

これも効果はマチマチで、私の場合は全く効果が無かった。週に1回ネブライザする程度じゃ効果は限定的だろうし、複数回ネブライザするにしてもそんなに医者に通う時間は無い。

自宅でネブライザもできるが、噴霧する薬液はかなり特殊な事情でない限りは貰うことは出来ないので、ネブライザ治療は現実的ではない。

ペラックt

喉の痛み。イガイガ・咽頭炎に有効な昔から売られているペラックtはお勧めだ。
唾液の分泌も促してくれるので、喉が湿りやすく良い状態を作ってくれる。漢方成分の「甘草(カンゾウ)」も含まれているので、咳を鎮める効果もある。
ドラッグストアで買うとかなり高いので、わたしは楽天かアマゾンでまとめて買っている。

スロートコートと水

海外のボーカリストが愛飲するスロートコートを薄めて37度~常温のものを1日かけてチビチビ飲んで喉を潤すと良い。
ノンカフェインのうえに、喉のイガイガを鎮めてくれる効果がある。濃いと刺激になるので、結構薄目にした方が良い。

喉に炎症が起きていると、粘膜がダメージを受けているので、喉が常に乾燥している状態だ。だから水もよく飲むと良いのだが、できれば軟水をお勧めする。水道水は地域によってOKだが、塩素系が強いとその分ダメージも少しだが受ける。

だから軟水をお勧めする。

漢方薬

現実的には喉の炎症の修復を早める現代薬剤は無いので、一番期待できるのは漢方という結論になる。

漢方は科学的に明確な効果が証明されているわけではないが、実際に効果を得るものも多いので、耳鼻科でも漢方を処方する医師もいる。実際、私も慢性喉頭炎が再発した場合は漢方で咳を止めている。

喉頭炎・咽頭炎に効果があるとされている漢方は複数あるし、市販でも購入できるので、どれが合うかは実際に飲んで自分で試してみるしかない。場合によってはかかりつけの医師に相談して、飲み合わせなどを確認する。

医師が処方してくれれば保険適用で安価に買えるのだが、快く処方してくれる医師は少ないので、基本的には自分で購入している。アマゾンや楽天で購入すれば、ドラッグストアより20%は安く買えるので重宝している。

清肺湯

清肺湯は咳止めの効果が強い。飲んで30分もするとほとんどむせかえるような咳が収まる。
また、気管支系を清浄にする効果も高いらしいので、タバコをやめられない人には合っている漢方だと思う。

急性期でむせかえる咳が頻発している時期に、この清肺湯を服用するようにしている。

小青竜湯

体にも負担がかかりにくく、清肺湯よりも咳止めの効果が薄いが、治り方の早さとしてはバランス良いと感じているのが小青竜湯だ。
これは耳鼻科でも処方されることが多いと思うし、処方されていなくても「試してみたい」といえば処方箋を出してくれる可能性は高い。

私はある程度咳が落ち着いてきたら、小青竜湯に変えている。

響声破笛丸料

響声破笛丸料はプロのボーカリスト達が喉のケアのために密かに飲んでいる漢方だ。

もともとはエスエス製薬で販売していたが発売中止になり、同じ処方で北日本製薬が売り出している。同じ名称でちょっと安い松浦漢方社の薬剤もあるが、ダイオウエキスが入っていないので、もし試すなら↑の北日本製薬のものが良い。

咳止めの効果しては清肺湯や小青竜湯より弱いが、響声破笛丸料を飲んで朝起きたときの喉の感じは良好なので、何らかの効果はあるのだろう。私も利用している漢方。

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麦門冬湯(ばくもんとうどう)

麦門冬湯(ばくもんとうどう)は喉を潤して咳を沈める効果がある。気管支の方までヒューヒューいうような咳の感がある場合には、こちらが合っている。

まとめ

以上、私の長年の経験則から、慢性喉頭炎や慢性咽頭炎の治し方を全て書いておいた。

ざっくりとまとめると、「しっかり治るまで喉を清潔に保って、刺激を与えず、自分に適した漢方や去痰剤を使用する。あとはしっかり寝る。」

これだけだ。余計なことはせずに、喉を清潔に保って、治るのをしっかり待つしかない。

この記事が喉の不調に困っている人の参考になれば幸いだ。