3Dプリンターが赤ちゃんの命を救ったニュースが話題ですね。最近メディアでも多く取り上げられ始めた3Dプリンターは、既に医療現場でもその素晴らしい力を発揮しています。
赤ちゃんの命を救った3Dプリンター
器官・気管支軟化症を患った生後6週間の赤ちゃんの為に、自然分解する素材で器官を3Dプリンターで作製。気道にレーザー手術で埋め込み、手術は成功。現在は自発呼吸が出来るようになり、元気に暮らしている。
3Dプリンターで作製した器官を、人体に適用することは初めての試みだったそうです。病院側が今回の手術の為に、アメリカ食品医療局に緊急で許可を得たようです。
アメリカ・オバマ大統領は、3Dプリンター事業を国家事業としています。今回承認された器官使用許可も、その事業の一環と予想出来ます。さすが行動が速いですね。
日本の医療現場でも既に活躍中!
日本では神戸大学附属病院が、3Dプリンターを医療現場に取り入れています。
こりゃスゴイ!手術部位の詳しい構造が前もって分かっていれば、医師側も手術しやすいし、患者側も手術前の説明イメージがしやすいですね。両者にとって、安心が得られる素晴らしいツールになりそうです!
上記画像は、骨格の中の臓器モデルを3Dプリンターで作製したものです。医師が行う手術の訓練や、教育用として大きな力を発揮しそうですね。今後3Dプリンターの活用によって、医療の力が益々上がっていくのではないでしょうか。
やっぱり遅い、日本の取り組み
オバマ大統領は国家プロジェクトとして、3Dプリンター研究施設NAMII ( National Additive Manufacturing Innovation Institute ) を既に設立しています。投資額は100億円以上とも言われており、大企業がNAMIIに参画しています。
ところが日本では、最近になってようやく「3Dプリンター普及の為に支援措置を検討する」という声明を発表しました。
両国の考える3Dプリンター市場も大きく異なります。アメリカ調査では、2021年の世界市場は1兆円以上。日本の調査では、4年後の日本国内市場は155億円。これだけの世界市場拡大規模予測と、国内市場の小ささのデータが出ているのにかかわらず、日本は現在”支援措置検討”です。
日本の取り組みスピード、どうしていつもこう、遅いんだろうなぁ。じらさないで、たまにはスパーン!と決断して欲しいものです。
【幸呼来】チョイワヤッセ!
近い将来、各県に1施設ずつくらい医療施設等と連携した、3Dプリンター専門施設が出来ていくかもしれませんね。でも、それには国の事業投資が必要です。
現状への投資も大切ですが、10年後、20年後を見据えた未来への投資はもっと大切だと思います。私達の子供の為、日本の未来の為になります。