吉野家の牛すき鍋善、もう食べましたか?
私はもう5回ほど食べましたが、このメニューはかなりイケてますねぇ。すき焼きと同じで、溶いた生卵に牛肉・野菜・うどんを付けて食べるんですが、固形燃料で鍋が熱され続けているから食べている間は熱々。たれも美味い。ご飯がサクサク進みます。
1度食べると50円引きのクーポンを発行してくれるんですが、私は持ってても使いません。これほど美味しい食事を短時間で580円で提供してくれることに感謝しているからです。
今後も月2~3くらい通い続けると思います。
あっ、すき家も同じメニュー出しましたね。「こっちが本家だ」とか言ってたので食べましたが、吉野家には遠く及びませんねぇ。
二番煎じでは勝てない
ふつう飲食店ビジネスやってる経営者なら分かるはずなんですけどね。単に二番煎じをやってちゃ一番手には勝てないって。
吉野家は安さを競うデフレ競争から方向転換する為に、今回の「牛すきなべ善」をリリースしました。結果は大成功。客単価はアップして今年1月~2月の売上高は前年比約15%前後アップしたんですね。
この期間で一番手である吉野家は、既に顧客のハートをガッチリ掴んでるんです。そんな中、すき家が出した「牛すき鍋定食」は価格も内容も吉野家と完全に同じ。
世間はファーストインプレッションで「牛すき鍋は吉野家」というイメージが付いてしまって、「吉野家の牛すき鍋が美味い」と頭に刻み込まれてしまっているんです。
人間は最初に食べたメニューを美味しいと感じた場合、後にライバル店等がちょっと美味しい同じメニューを出しても「最初に食べた方が美味い」と思ってしまうのです。そこにライバル店が全く同じメニューを投入したところで勝ち目がないのは最初から分かってることです。
食べ比べた結果
写真:吉野家の牛すき鍋善
食べる前から結果は分かってたようなものですが、ブログネタにするために吉野家とすき家を食べ比べましたよ。結果は、
すき家さん、おたくの牛すき鍋は美味しくない。
さっき書いた通り、私の頭の中は「牛すき鍋=吉野家」ですから。すき家さんがこのメニューで吉野家をこえるには、吉野家が霞んでしまうくらいの付加価値を出す必要があると思います。もしくは、今まで通り価格で対抗するでしょうか?いえいえ、いくら価格を安くしても、私は牛すき鍋なら吉野家に食べに行きます。
このように、二番煎じで同じメニューで突入していっても、負けは見えているようなもんです。むしろ二番手のすき家牛すき鍋を食べたことで、「すき家=なんかあまり美味しくないな」という新たなイメージが私の中で芽生えつつあります。
だからこういう場合は同じメニューではなく、高単価で違うメニューを投入すれば良かったんですよね。
ということを考えたサラリーマンの昼食でした。