病気は誰にでも起こりうる人生の試練で、予期せずに突然襲い掛かってきます。
しかし苦労して乗り越えることで、以前とは全く違う自分に生まれ変わる事が出来ます。
病気をしたことに感謝する事が出来るのです。
胸郭出口症候群を患った
私は8年ほど前に、胸郭出口症候群を患いました。この病気は手指が痺れ痛み、握力や腕の筋力が低下を起こします。特定の姿勢をすると悪化し、特に仕事で行うパソコン作業が自分にとっては一番悪化し辛い事でした。
当時は最初「頸椎ヘルニア」と診断され、整形外科に通いリハビリを週に3~4回行っていました。しかし2年通っても症状は悪化するばかり。両腕が常に痺れ痛み、腕に力が入らないため、箸や車のハンドルを持つのも困難な日を送りました。
生き甲斐のバイオリンも長期間休むことになり、まだ30歳前なのに、「これから自分の人生はどうなるのだろう」と先の見えない暗い未来を思い描いていました。
整形外科のリハビリでは効果が感じられないので、整体や針灸・カイロプラクティック等、沢山の民間療法を試しました。治療後、施術師から「どうですか?軽くなったでしょう?」と聞かれれば「そんな気がします」という無意味な治療と浪費を繰り返しました。
周囲から理解が得られにくい
胸郭出口症候群を患っている人は、外見を見ても分かりません。ゆえに、周囲からの理解を得られにくいことも特徴です。
重い物を持ったり、長距離の移動で同じ姿勢をしているだけで悪化します。仕事で商品や書類の箱を持ち運んだりすることがありますが、こういう作業を少ししただけで悪化し、腕の痺れと痛みでその後数日苦しむことになります。
しかし本人の苦痛とは逆に、周囲からは「大げさなんじゃないか」「サボりたいんじゃないのか」と思われやすいのです。病気を患うと症状にも悩まされますが、周囲に迷惑をかけるうえに理解されにくいことが苦しいのです。
克服
患って3年が経過しました。結局、整形外科・民間療法・ネットでも治療法は分からない。体はどんどん弱っていくし、家に帰ると寝ている事が多くなりました。このまま朽ち果てたくないと思い、こうなったら自分で治療法を作ってみようと思い立ちました。
その日から3年かかりましたが、今では99%克服することが出来ました。私が行った治療法は、私の胸郭出口症候群の情報発信ブログで全て公開しています。
沢山の事に感謝出来るようになる
長く胸郭出口症候群に苦しみましたが、克服した後は、沢山のことに感謝出来るようになりました。
楽器を弾けること。普通に仕事が出来ること。何も考えずに車のハンドルを握れたり、箸を持ってご飯を食べられること。パソコンを触って情報発信が出来る事。長距離移動が出来ること。
健康な人にとって普通に出来ることが、自分にとっては全て嬉しいことです。今取り組んでいるさんさ踊りは、胸郭出口症候群に苦しんでいた当時では絶対に不可能な事です。新しいチャレンジが出来ることだけでも、自分にとっては嬉しくてたまらない。
胸郭出口症候群を患う前は、チャレンジする事は面倒くさいことにしか感じていませんでした。患った期間は長く苦しかったですが、乗り越えた事で見方や考え方が180度変わったように感じています。
今では胸郭出口症候群を患ったことに大きく感謝をしています。
【幸呼来】健康ならどんどん挑戦すべき
胸郭出口症候群を患って今思う事は、出来るのにやらない人が多いということです。自分もそうだったのですが、せっかく健康な体があるのにとてもモッタイナイ。やりたくても健康上の理由から出来ない人も沢山いるのです。
自分にどんどん新しい知識と経験、刺激を取り込んで、そこで得たものを次の世代に託していくことが、自分の生きる意味なのかなと思います。