今年になってから「つながり婚」という言葉を目にするようになりました。
家族や友人、職場の人たちとみんなで手を繋ぎ、家族や仲間たちとの繋がりを確認しあうスタイルの結婚式です。
震災後に変化した結婚に対する意識
【出典】震災がなければ一生結婚しなかった
つながり婚のスタイルに変化した理由は、東日本大震災にあります。
上記のグラフは2000人を対象にアンケートを行った結婚願望に対する意識調査です。震災の悲劇で、人と人との繋がりが大切という様相が日本中で高まりました。それと同時に、20代~30代の多くが震災後の結婚願望が大幅に高まったからです。
つながり婚を流行らせたい本当の理由という記事では、「つながり婚を流行らせたいのは、結婚式場側が結婚式単価を釣り上げたいからだ」と書いているブロガーさんがいますが、これはちょっと違う。
10年前くらいの結婚式の多くは、場所はホテル、カラオケ、ステージで出し物が催されるスタイルが一般的でした。僕が最近出席する結婚式では、こういったスタイルの結婚式に参加することはほとんど無くなりました。
最近の結婚式は以前と違って、ゲストハウスで行う結婚式の需要が年々高まっています。ゲストハウスで行う結婚式は、それぞれの施設が独自色を出し、オリジナルのサービスを展開しています。さらにオプションのバリエーションも増加し、昔と違っていろいろな演出をする結婚式が増えているからです。オプションが増えれば、当然結婚式単価は上がります。
「つながり婚」という言葉が現われたのは、日本人が心から、人と人との繋がりの大切さを認識したからです。これは別に流行っているわけではなく、震災を経験した日本での自然な流れだと思います。
【幸呼来】新郎の挨拶のテーマも「つながり」
先日は富山で友人の結婚式に参加しました。新郎の最後の挨拶がとても立派で共感したので、ここで書かせて頂きます。
「私は今まで、結婚は二人の気持ちが大切だと思っていました。しかし今日結婚式をしていく中で、結婚というものは家族と家族のつながりであったり、友人や仲間とのつながりの中で行われるものだと感じました。」
後から聞くとこの挨拶は、結婚式の最後に自分が感じたことをそのまま話したのだそうです。「つながり」を意識することが日本人の中で高くなっているんですね。