via:Hindustan Times
この楽器には驚いた!
ピアノ?チェンバロ?なのに音がヴィオラっぽいし、音が減衰しない。
かの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが発案した「ヴィオラ・オルガニスタ(Viola Organista)」が500年の時を経て現代で復元されたそうです。
見るより聞く方早いので、世界初のヴィオラオルガニスタの演奏会動画を貼り付けておきます。
ペダルを踏み続けることで馬の毛を張ったホイールが回転し、叩いた鍵盤のキーが毛の部分に触れてこのような音が出るそうです。ピアノとヴァイオリン・ビオラを足したような楽器ですね。
鍵盤楽器の場合だと叩いた音は減衰していきますが、ビオラオルガニスタの場合はペダルを踏み続けていれば音を出し続けられます。ペダルを踏むスピードを調整することで、クレッシェンド・デクレッシェンドをすることが出来ます。
フットペダルを踏む様子は、こっちの動画の方が分かりやすいです。ひたすらシコシコ踏んでます。
レオナルド·ダ·ヴィンチが1470年から1480年の間に発明した楽器だそうです。今まで聞いたことのない、新しい音色ですね。
ヴィオラオルガニスタの製作者
via:Hindustan Times
この幻の楽器を現代に復活させたのが、Slawomir Zubrzyckiさん。ポーランド人で、ピアニスト演奏家であり楽器製作も行っているそうです。
Zubrzyckiさんはヴィオラオルガニスタについて、「この楽器は、ハープシコード、オルガン、ヴィオラ·ダ·ガンバの3つの特性を持っている」と語っています。
ダ・ヴィンチが残したデッサンだけを手掛かりに、3年(5,000時間)もの歳月をかけて復元したそうです。
そんなZubrzyckiさんの演奏後のコメント「私はこの音にフォール・イン・ラブ!」と言ったそうです。
日本でもヴィオラオルガニスタを復元!
実は日本でも小渕晶男氏による、ヴィオラオルガニスタの復元プロジェクトが進んでいるそうです。
2013年12月17日に、日本オーディオ協会主催による製作秘話と演奏会を行うそうです。
→擦弦鍵盤楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」製作秘話講演会と演奏会のご案内
今後は日本での演奏会でヴィオラオルガニスタが登場し、新しい音色を僕らに与えてくれることでしょう。