「営業はやりたくありません」
就職活動中の大学生がよく言う言葉です。気持ちは分かる。最初は私もそうだったんです。私が今の仕事に就いた時、「まさか自分が営業をやるなんて」と思いました。
でもね、やってみるとこれが意外と楽しいんですよ。
今日は私が感じる営業の楽しさを4つ挙げてみます。
1.自分が紹介した商品が売れる喜び
自分が「良い」と思った商品の魅力がお客様にうまく伝わって、「注文します」という一言が聞けた時が嬉しい。そして、その商品を使ってお客様の生活や仕事での満足度がアップした時はなおさら嬉しい。
これ、まるで自分が認められた感じがするし、自分の存在価値も存分に味わえます。
こういう経験が目の前でリアルに味わえるのが営業。面と向かって直接感謝されるんです。今はこの感じを味わうために仕事をやってるようなものです。社内で事務職やってたら絶対に味わえません。
人間って、誰かに認められることで自信が付くんです。
2.営業は開放的
営業をやりたくないと思っている人は、「社内にいた方が気楽」と思っているでしょ。これ、実は全く逆。営業してる方が気楽な事もあります。
営業をしないで社内にいることは、朝から晩までずーーーっと家にいるようなものです。暗い会社だったら息が詰まります。仲が悪い人やうるさくて理不尽な上司がいたら、社内にいることは拷問です。就職したらそれが場合によっては何十年も続くんです。
しかし営業だったらどうでしょう?会社から解放されて、外の空気を味わえる。昼休みには好きなお店で外食が出来る。うるさい上司もいない。休憩でコンビニや本屋、銀行にだって寄れます。
これがずっと社内にいる職だったら、こんなこと出来ません。営業はお客様に時間を制約される場合もありますが、基本は自由です。自分でスケジュールを立てて好きに外出できることが魅力です。
3.パートナーになれる
自分の営業力が大きくなるほど、お客様は「業者」から「パートナー」として見てくれるようになることもあります。「困った時にはあの人に相談すればいい」と思われるようになった時の嬉しさは格別です。
こうなる為にはライバルよりも自分をアピールする力や付加価値を生み出す力が求められますが、それを考えて実践する過程で人間が磨かれていくと感じています。社内で事務職やっているだけでは磨かれにくい部分だと思います。
4.コミュニケーション出来る喜び
他人とコミュニケーションできる喜びがあります。
社内にいるだけだといつも決まった人と話をすることになります。しかし営業はもっと沢山の人と会って話をする機会に恵まれています。
外に出ていろんな人と話を出来ることは喜びです。いろんな人の声や考え方を聞くことが出来ます。「そういう考え方もあるんだな」「こういう人もいるんだな」という事が分かって、自分の精神的な幅が大きくなることを感じます。
「何を話していいか分からない」と思うかもしれませんが、営業は自分からいろいろ話す必要はありません。私が営業をする時は自分からはほとんど話しません。
最初に問題提起をしてお客様の悩みや要望を聞くことに徹すれば良いのです。お客様が何を求めているか、今どんなことで困っているかを理解することから始めるのです。これが理解出来なければ、お客様に的外れな商品を勧めたりして時間の無駄になってしまいます。
営業は話すのではなく、8割くらいは聞き役に徹する方が上手くいくのです。
自分を最初から限定しない
もし事務職だったら、来る日も来る日も書類やパソコンと睨めっこだったでしょう。その生き方があと何年続くかと思うと、憂鬱になってしまいます。
しかし、書類業務が自分に合ってて楽しいと感じる人がいるのも事実です。そういう人は本当に事務職が合っていると思います。
一番良くないのは、まだやっていないことを自分の感覚だけで「〇〇はやりたくないから」と限定してしまうことです。実際にやってみるとそれが自分の天職という事もあり得るのです。限定してしまうことで、自分のいろんな可能性を自分で潰してしまうことになります。
これから就職活動をする学生さんは、まだやっていないことにはどんどん挑戦して、「自分はこれがやりたい」というのを見つけると良いと思います。