AKB48の16枚目のシングル「鈴懸の木の道で~」が、発売初週の売り上げでミリオンいったそうです。シングル総売上枚数は、サザンオールスターズ(2517万9000枚)を上回る歴代3位にまでなったのだとか。
すごいですねぇ。CDが売れない時代にこれだけ売るとは。巷では「AKB商法」と名付けられて批判されることもあるようですが、ビジネス的には素晴らしい。
ビジネスの世界では売れない手法よりも売れる手法が、正義であり正解なんです。
AKB商法はただビジネスの一つにすぎない
「一人で投票権を何枚も獲得出来る総選挙は公平じゃない」「AKB商法は汚い」などバッシングも受けることがあるみたいですが、これはただのビジネスです。それに悪い事は何もしていないです。
例えば総選挙をすることで、メンバーは自分を磨こうと頑張るし、ファンは自分の好きなメンバーを応援する。経営側もいろいろ施策を立てて儲かります。投票権を何枚も獲得したい為にCDを複数枚買うファンもいるのですが、それは自分がそうしたいからやっているだけ。
この仕組みは誰にも迷惑はかけないし、不満は起こりません。
以前他の記事でも書いたのですが、AKB商法は江戸時代の商売理念である「三方良し」に当てはまった理想的なビジネスです。
被災地に寄付をしていることも含めると、AKB商法は三方良しどころか四方良しです。
AKB商法は垂直展開と水平展開が上手く組み合わさっている
ビジネスには「垂直展開」と「水平展開」という用語があります。
垂直展開というのは、限られた店のスペースで売り上げ10万円を20万円に増やすこと。水平展開は、新店舗をオープンさせて事業エリアを拡大することの意味です。
AKB商法は、垂直と水平が上手く組み合わさっています。垂直方向では固定ファンの購買意欲を掻き立てて深掘りしているし、水平方向としてはファンのAKB離れが進んだとしても、受け皿としてNMB48等他のグループがあります。
10年前までの音楽業界では、良い曲を出してプロモーションすればCDが売れる時代でした。しかしNapStarの登場以降、音楽データでの購入が主流になったことで、年々CDの売り上げは減少しています。
最近ではB’zのCDがリリースされても売上は20万枚未満です。そんな時代の中、AKBはリリース初週で100万枚も売っているのですから。ビジネスモデルとしては大成功の例です。
この手法で音楽業界でここまで成功した例はありません。CDが売れない時代、AKB商法はこれだけCDの売り上げを出して、ファンを熱狂させているのです。
ビジネスとして、AKB商法は素晴らしいのですよ。
サラリーマンの僕から見て
サラリーマンの僕から見たら、AKB商法で大成功している会社が羨ましいです。
サラリーマンとして働く立場では、儲かっていない会社よりも、儲かっている会社にいた方が良いし安心だからです。
皆さんもそうでしょ?