お店で見かける白い卵と赤い卵。
一般家庭で多く使われるのは白い卵、盛岡じゃじゃ麺屋さんのほとんどは赤い卵を置いてます。
そういえば、卵の色でどう違うんだろう・・?と思ったので調べてみました。
卵の色はなぜ違う?
ちょっと調べたら答えは簡単。
白いニワトリは白い卵を生み、赤いニワトリは赤い卵を生む。これだけの違いでした。成分も違いは無しだそうです。
白い卵を生む白色レグホンという品種。1羽で年間270個ほど生むそうです。
こちらは赤いニワトリを生む品種・ロードアイランドレッド。同じく1羽で年間270個ほど生みます。
同じなのになんで2種類使うの?
白も赤も色の違いだけだし、生産数も味も成分も変わらないならどっちか一つでいいじゃん?って思ったので、さらに突っ込んで調べてみました。
白と赤の卵が存在するのにはある物語があったのです。
昭和40年頃の卵事情
昭和39年、この当時の卵は、今の価格で1個100円~200円という高級食材でした。ほとんどの家では年に数回しか食べられないほどです。
なぜなら現代のように養鶏がなく、地鶏が生む卵しか無かったためです。地鶏は毎日卵を生みません。
レイヤーが日本に入ってきた
昭和39年のオリンピックを境に経済が盛んになり、卵の需要が伸びてきました。しかし、ほとんど卵を生まない地鶏での生産は限界でした。
そこで、卵を1日1個生むようにアメリカで開発されたニワトリ「レイヤー(品種:白色レグホン)」が日本に入ってきました。
以来、白い卵がスーパーに並ぶようになったのです。
赤い卵はどうしたぁぁあ?
「なんじゃこの白い卵は!キモイ!卵は昔から赤と決まってるんぢゃ!」
おじいちゃんおばあちゃんは白い卵を見てビックリ!それまで地鶏が生む赤い卵しか知らなかったんですからね。
日本で言われる「地鶏」というのは、赤いニワトリのことなのです。だから今まで赤い卵しか見たことがありませんでした。
アメリカ人
「白い卵が売れにくい?しょうがねぇなぁぁぁぁ~」
ということで、開発されたのが赤い卵を1日1個生む「ロードアイランドレッド」でした。
中身は白い卵と同じなのに、事情を深く知らないおじいちゃんおばあちゃんは、
「これだよ、これ!」
と言って、物語は一件落着しました。
【地鶏は基本的に赤いのです】
まとめ
- 白い卵と赤い卵の違いは、殻の色だけである。
- 栄養成分はまったく変わらない。
- 無精卵、有精卵の間でも栄養成分は変わらない。
- 赤い卵が今でも売られているのは、昔の「It’s赤卵!信仰」の名残。
盛岡じゃじゃ麺で赤卵が使われているのは、ちょっとだけ高級志向に見せたいからなのかな?と思いました。
じゃじゃ麺の老舗である白龍で使われている赤い卵は、新鮮な岩手ファーム・岩手山高原たまごだそうです。
大きさも黄身も立派です。卵の質は、育て方次第なんですね。