おそらく、世のほとんどのサラリーマンに当てはまると思うのですが、会社勤めをしている場合、どんなに頑張って働いてたとしても昇給は年度始めに月3,000円程度。会社の業績が良ければボーナスに反映されることもあるが、それでも年収10万円~30万程度のアップだと思う。
40歳代後半になってようやく年収が600万円いけば良い方だ。しかし現在の平均給与額の下落っぷりから予想すると、37歳の私が10年後の40代後半になった場合は、平均年収は550万円くらいになっていると思う。
そこで追い打ちをかけるのが増税だ。消費税アップに加えて、携帯税やパチンコ税だの新たな出費が今後もっと増えていくと思う。そうなると、10年後の50代前後の実質平均年収は、500万円前後になっているだろう。
自分が50歳になる頃には、このままいけば今の40歳くらいの給料と同じ額しか貰えないことになる。
正直申し上げると、これ以上マジメに会社に時間を捧げて働いていることが、アホらしくてやってられない。
「会社=人生」の価値観崩壊
冒頭でも書いたが、会社勤めでどんなに頑張って働いても、月額昇給は3,000円程度である。それも残業しようがしまいが、13年勤めた経験からいって昇給額にもボーナスにもほとんど反映されない。代わりにもっと責任の重い仕事を与えられ、「やり甲斐」という報酬で支払われる。
「お金は後から付いてくるものだ」と言う人もいるが、今の日本だと会社勤めでお金が付いてくるのは10年後くらいなものだ。いくら「後から付いてくる」と言われても、10年もあったら、自分で好きな事をお金に変える活動をした方が効率的だと思う。
例えばこのブログ。
好きな事を実験しながら1年半続けて書いているが、ちょっとずつ収益が増えていき。年収は100万円ほどアップしている。いわゆる副業だ。
会社の残業をしない代わりに好きなブログを書いていたら、短期間で年収が大きく増えたというのは何ともこっけいに思える。
しかも、好きなことだからやっていて楽しいし、全く苦にならない。逆に、まったく評価もされない会社の残業には、もはや何の意味も見出せなくなる。会社勤めだけで年収を100万増やすには、1年半ではほぼ不可能だろう。自分の会社では10年以上かかる。
こうなると、「会社=人生」という見方が崩壊して、「会社=収入源の一つ」という見方に変わってしまう。
少し前までは、自分の勤めている会社の仕事に無理矢理やり甲斐を見出そうとしていた人生だった。しかし自分の好きなことがお金に変わると分かると、無理に会社に何かを見出そうと探す必要が無くなってしまう。
無理に会社のトップを目指さなくても収入は増える。会社が求める以上のパフォーマンスを発揮する必要も無い。会社に自分の人生の時間を捧げたところで、リターンが少ないからだ。
なるほど、副業は会社をダメにする
これらの経験を通して感じたのは、「副業は会社をダメにするんじゃないか」ということだ。
会社勤めのサラリーマンが全員私みたいな考えになってしまったら、会社は成長しないだろう。むしろ悪化する可能性が高い。会社は、社員が人生の時間を捧げてくれることで成長する。とくに日本では、勤務時間外でも人生の時間を捧げている会社員が多いと思う。「責任」「使命」「いつか報われる」と思いながら、多くの時間を会社に捧げる。
私もそう考えていた一人だったが、責任は感じていても、今や使命は全く感じない。大して報われるとも思っていない。人生の時間を無駄にしているとすら思ってしまっている。
このブログから得た知識とスキルで会社の売り上げアップに貢献もしたが、今の自分は会社の仕事へのやり甲斐はゼロに等しい。モチベーションもほとんど無い。社員を飼い馴らすことで成長している会社が、私みたいな社員ばかりになったら、会社の寿命は縮まる可能性が高いだろう。
なるほど、副業を禁止する会社が多い理由が分かった気がする。