他人に注意やアドバイスをする時、傷つける言い方をしたこと、されたことは、誰でもあると思います。
伝え上手な人は、相手を傷つけずにプラスの力を生み出します。
それがどんな方法かを考えてみました。
「あなたは」は傷つける言い方
他人に注意やアドバイスをする時、「あなたは」「君は」などの二人称を主語にすると、基本的に相手を傷つける言い方になりやすいです。
【二人称の例】
- 「君はこういうところがかなり良くないな」
- 「あなたは勉強が出来ないからダメだ」
- 「バカだな!うぜえぇぇぇ」
伝えられる内容がアドバイスだとしても、こんな言い方を面と向かってされれば相手は傷ついてしまいやすいです。精神的にはマイナスになってしまい、やる気を無くしてしまう人もいるかもしれません。
「私は」に変えてみる
では先ほどの例文の主語を、「私は」の一人称に変えてみるとどうなるでしょう?
【一人称にした例】
- ↓「君はこういうところが良くないな」↓
「私はこういう部分をもっと良くしたらいいと思う」 - ↓「あなたは勉強が出来ないからダメだ」↓
「私はもっと勉強が出来るようになったら素晴らしいと思う」 - ↓「バカだな!うぜえぇぇぇ」↓
「私は改善すれば良いと思う。私は相手を思いやって欲しい」
いかがでしょう?
主語を「私は」に変えることで、相手をストレートに注意・バッシングする内容ではなくなります。そのうえ、マイナスを増強させる「ダメ」という形容詞も「素晴らしい」に置き換えることが出来ます。
主語を二人称から一人称に置き換えただけで、傷つける言い方から、傷つけにくいプラスの言い方に変えることができるのです。
言う相手や自分の立場によっては、「何様ですか?」と思われるかもしれません。ケースバイケースの使い分けが必要です。
その言い方、本当に大丈夫?
相手に注意する時、自分としては「あなたのことを思っているからだ」と思っていたとしても、言い方によっては傷ついて、立ち直れずに諦めてしまう人もいます。
本当に「あなたのことを思っている」のであれば、出来るだけプラスになるような言い方をすることも必要です。
感情的になりやすく思ったことをすぐ口に出してしまう人は、話す前に一呼吸おく習慣を付けると良いと思います。