ライフオブパイ感想

以前から気になっていた映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観ました。

当ブログの映画感想の特徴はネタバレ無しです。まだ観ていない方も安心してお読みください。

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ただの虎と漂流してたw

ライフオブパイ感想1

まず意外だったこと。この映画を観る前は「ディズニー映画みたいに虎としゃべって心通わせながら漂流するのかな」と思いきや、本当に「ただの虎」と227日間漂流します。

観ていない人は想像できるでしょうか?普通は食べられちゃいますよね。どうやって虎と漂流していたかは、・・・見てのお楽しみ。

最初に書いておきますが、この映画は子供向きではないと思います。物語は淡々と進みますので、アクションアドベンチャー的なものは期待しない方が良いです。

自然に敬意を払っている

ライフオブパイ感想2

ライフオブパイの最大の特徴と思ったのは、自然に敬意を払っているということです。

冒頭にも書いているように、ディズニー映画のように虎が喋るとかそういうのは一切ありません。そのまんまの虎、人間、海、切なさ、宗教、自然の驚異に、スピリチュアルな面が織り交ぜられた美しいと思える映画です。

最近は自然ドキュメンタリーTV番組でも編集の暴力で誇張して描いたりしますが、この映画はあまりそういうことはありません。自然は美しくもあり、怖いものである。猛獣とはこういうものだという現実を描いています。

なかなか無いですよね~、こういう映画は。一言で書くと「美しき残酷な映画」。

映像美が素晴らしい

ライフオブパイ感想映像美

この映画は基本VFX(CG)で描かれているんですが、本物とまったく見分けが付かないほどの映像美です。観ていて「あっ、CGくさいな~~」と思う事はありませんので、変に興ざめすることもなく見れました。それにしてもトラがリアル過ぎです。

この映画のCG制作を担ったVFXスタジオのリズム&ヒューズが倒産したニュースも残念です。

過去エントリーの「超大作映画を作ったVFXスタジオが倒産していく理由」で書いたんですが、映画のCG制作会社は大変なんです。こんな素晴らしい技術を持っていても倒産するんですから。

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この映画の上映時間は2時間半近くありますので、時間がある時に部屋を暗くしてゆっくり見ると良いと思います。心癒されたい時とか、人生に悩んでる時に良いかもしれません。


調べたら原作もあるみたいです。映画って原作のストーリーを3分の1くらいカットしてることが多いので、本当のストーリーが気になりますね。