お金を貰うか稼ぐか

お金を稼ぐ」って感覚、日本ではどのくらいの人が持っているんでしょうね。

多分、「貰う」という感覚になっている人、多いと思うんです。

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「お金は貰う」感覚の人

どうして「お金は貰う」の感覚になっている人が多いかと思うのか。

それは、子供の頃から「お小遣いを貰う」ことに始まって、社会に出れば多くの人が会社などの組織に所属して「給料を貰う」と言っている人が多いから。

これら「お金貰う」の感覚でいる人は、定期的に決まった金額しか手にすることが出来ません。子供のお小遣いは月に2,000円、会社の給料は月に○十万とか。これは当たり前なことで、貰うお金というのは、お金を提供する側の懐に全て委ねられています。貰う立場の場合は、提供する側の決めた金額に従うしかありません。

こうして日々の生活や趣味・欲しい物なども、お金を提供する側に左右されています。「貰う」という感覚になっている以上、仕方のないことです。

貰う考えは活動が制限される

どうして今日こんなネタで書いているか。

それは、先日さんさ男子撮影会に行った時、運営されているNPCNさんから「使える予算が限られているので広報誌が年に1回しか発行できない」というお話を聞いたことがきっかけ。

NPCNさんの活動は、商工会議所から予算を割いてもらったお金で活動しています。「うえだっしょ」という広報誌を発行しているらしいですが、予算に余裕が無いので年に1回しか発行できないらしい。

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ここから結構厳しく書くが、年1回の広報誌って、うーーん・・と思う。広報誌ってある程度の短期スパンで定期的に発行してこそ購読者が付くものだし、「読もう」という人が出てくるわけで。年に一回しか更新されないブログと、毎日更新されてるブログ、どっちが読まれやすいかを考えれば答えは簡単に出ます。

それに、この手のポスティング広報誌がまともに読まれる割合は、1~10%程度である。10万部発行しても、まともに読んでる人は多くても1万人、悪いと1000人くらいです。良い情報が書かれていたとしても、現実はほとんどがゴミ箱へ直行。この広報誌、地元に関する情報発信として大きな意義はありますが、発行側が期待しているほどの効果が得られることはありません。

で話を戻すが、使えるお金が少ないのであれば、この時すぐ私の頭に浮かんだのは、「なら稼げばいいじゃん」ってこと。

いかにお金を貰うか?しか考えなかった頃

私も大学の頃サークルに所属していた時は、サークル活動は大学側から提供されたお金と部費で賄っておりました。貰えるお金は多くは無いし、部費の徴収額だって限度がある。やりたいことがあっても、お金がかかるから思うように活動出来ないと思うことはよくありました。

その当時は「稼ぐ」という感覚はありません。「いかにしてお金を貰うか」しか頭に無かったんですね。貰えるお金は限られるから、サークルの活動範囲が限定されるのは仕方ないことで。自分らの活動は、お金を提供する側の懐に委ねられているんですから。

活動を「稼ぐ」考えに結び付ける

お金を稼ぐ
活動幅を広げるにはある程度のお金が必要です。そして貰えるお金が限られているのであれば、「貰う」から「稼ぐ」という考えに切り替えれば良い。

ここで私が書いている「稼ぐ」の意味は、何もアルバイトをして活動資金を補填しようという意味ではありません。自分達の活動を「稼ぐこと」と結び付けて考えてみては?という意味です。自分のやりたい活動がお金に変わるのであれば、モチベーションも上がってやり甲斐も出ます。稼いだお金でさらに活動を広げることもできます。

「そんなことが出来るの?」と思われるかもしれませんが、今はわりと簡単に出来るんですね。NPCNさんの活動内容であれば、稼ぐ活動がやりやすいと思います。

私ならこうする

稼ぐ提案
ということで軽く提案。私がNPCNさんの部長か顧問だったら、地方の情報発信は以下の方向で進めます。


まず「うえだっしょ」は休刊。浮いた予算でウェブコンテンツ発信の体制を整えます。ワードプレスでこのブログサイトのようなものを立ち上げるのであれば、そこそこ良いサーバーを借りてドメイン契約しても年額15,000円程度です。テンプレートは無料のものがいくらでも落ちています。ENJILOGさんのStingerで良いと思います。

部員の半分をライターに

で、部員が15人いるらしいので、半分の7~8人はウェブコンテンツのライターをやってもらいます。残りの人はコンテンツ企画・校正・編集とか。岩手に関することを1日2エントリーずつ書いていきます。「岩手大のプロジェクトで地方の良い部分を紹介」という肩書があれば、いろんな場所に取材に行ってネタを仕入れてくることが出来ます。取材された人やお店も、無料で紹介してもらえるメリットがあります。

ウェブコンテンツは、必要な情報をピンポイントで探して見られるものです。ポスティング型情報誌のじゅうたん爆撃方式とは違って、読まれずに捨てられる無駄が少ないうえに印刷代なども一切かかりません。読まれる為にはある程度の書き方のコツやSEOを意識する必要がありますが、やっているうちに分かってきます。

当面はアドセンス収入

で、コンテンツにグーグルアドセンスなどの広告を貼って収入源にします。この方法は資産型のビジネスに近いので、コンテンツがあればあるほどページビューも多くなる可能性があり、収入も増えていきます。

組織として良い例がLIGさんのコンテンツかと思います。平日は1日2更新、1コンテンツずつしっかり企画を練って書いている為、多くの人に読まれています。ウェブ制作会社ですのでコンテンツの大半がウェブ関係ですが、たまに「おもしろ」「生活」などのスパイスを入れているのがミソ。この方法で、アドセンス収入は多い時期だと月に50万円くらいだったと思います。

ここまでの収入にするには相当な努力が必要ですが、部員が15人もいて必死にやれば、月に10万円ほど稼ぐことはそう難しいことではありません。

岩手県内のアクセスが増えたら広告募集

で、岩手県内の訪問者だけで月間20~30万ページビューほどになったら、岩手県企業に有料広告掲載の募集をかけます。地元応援団体ですので、なるべく格安にしてメリット出してあげると良いでしょうね。

予算に余裕が出たら「うえだっしょ」再開

部員全員がやることをきっちりこなせば、年に300万円近く稼げると思います。予算に余裕が出たら「うえだっしょ」を再開しても良し。再開せずとも、活動範囲を岩手全域に広げて移動交通費に回すのも良し。岩手の食レポするのでも良し。被災地の現状を定期的にレポートするとか、被災地支援に寄付するとか、他の大学の同じようなサークルがあれば連携して新企画をするのでも良いんじゃないでしょうか。

ここまで来ると、岩手県内の多くの人や、県外の人にも読まれる有意義なサイトになっていると思います。ある程度の専門知識は必要ですが、それほど難しいことじゃありません。本を数冊読めば分かる範囲です。SNSも十分に利用していく必要があります。

「本当にこんなこと出来るの?」と思われる方もいるかもしれませんが、しっかり続ければ絶対に出来ます。企画とテーマを何にするかはじっくり考える必要がありますけどね。

まとめ

お金は稼ぐもの
お金は「貰う」から「稼ぐ」という思考に変えれば、活動範囲や世界が広がると思います。

「貰う」という考えになっているのであれば、活動範囲が狭くてもそれは仕方がないことです。