日本小児科医会の、「スマホ子守」に対するの呼びかけが目にとまったので、シェアしておく。
日本小児科医会の「子どもとメディア」の問題に対する提言」によると、
影響の一つめは、テレビ、ビデオ視聴を含むメディア接触の低年齢化、長時間化です。
乳幼児期の子どもは、身近な人とのかかわりあい、そして遊びなどの実体験を重ねることによって、人間関係を築き、心と身体を成長させます。
ところが乳児期からのメディア漬けの生活では、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招きます。実際、運動不足、睡眠不足そしてコミュニケーション能力の低下などを生じさせ、その結果、心身の発達の遅れや歪みが生じた事例が臨床の場から報告されています。
確かに・・。いま乳幼児を抱える親世代のほぼ100%がスマホ持ちだろう。親がスマホを触るほど、子どもに接する時間は確実に減っているはずだよね。
そして、そんな環境でこれから成長する子供がどうなるのか?これはまだ未知なのであります。何となく、良い方向には進まないんじゃないかな?と思いますが・・。
影響の二つめはメディアの内容です。メディアで流される情報は成長期の子どもに直接的な影響をもたらします。
幼児期からの暴力映像への長時間接触が、後年の暴力的行動や事件に関係していることは、すでに明らかにされている事実です。
メディアによって与えられる情報の質、その影響を問う必要があります。その一方でメディアを活用し、批判的な見方を含めて読み解く力(メディアリテラシー)を育てることが重要です。
これ、昨日スマートフォンを沢山見るのを止めた結果で書いた、「自分で考える時間が不足している」と繋がります。
スマートフォンによるメディアの子育てへの活用、どれだけの親が考えているんだろうか。そもそも、親自体も活用の仕方がよく分からないだろうし、まだ世間でもあまり言われてないことです。
つまり、みんな自己流。どんな影響が出るかまだ明確に分からないから、対策法を打ち出すのも難しいんじゃないでしょうか。
子供とメディアに関する具体的提言
そして子どもとメディアのより良い関係を作り出すために、子どもとメディアに関する以下の具体的提言を呈示します。
- 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
- 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。
- すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1 日 2 時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日 30 分までを目安と考えます。
- 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。
- 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
いろいろ細かく書いていますが、一言でいうなら
「スマホから離れろ」です。
6歳になる姪っ子に会うと、一緒にいる時間の半分はスマホを見ています。親からすれば子供が静かにしていてくれるのは、手間がかからなくて楽かもしれません。
しかし、他人と触れ合ったり、いろんなものを実体験する機会は確実に減少しているでしょう。
これから育つ子供が10年後・20年後はどうなっているでしょうか。